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1998年10月 (21日〜31日)


From: "Matumoto Yosihito" <>
Subject: [lex] 00's? {03}
Date: Wed, 21 Oct 1998 12:36:22 +0900

西村公正先生,レスありがとうございます。佐賀の松本です。

>>90年代は "90's" では2010年までの10年間は何というのでしょうか。
>  『英語語法大事典第3集』 p.726 に
> Q.「 … 1900-9年…はどのように読んだらよいか。…」
>      A 「1900 - 9年…は 'first decade of the twentieth century'.…
>       と読めばいいでしょう。」
>
>とあります。

なるほど,文字通りというわけですね。恥ずかしながら,英語語法大辞典はまだ買っ
ていませんでした。

略号が使えないのは,全員が「2000年だ」と納得するまで,20年ぐらいかかる
からでしょうか。単に語呂が悪いからでしょうか。

情報ありがとうございました。


From: "SEKIYAMA, Kenji (Sekky)" <>
Subject: [lex] COBUILD(新版)on CD-ROM {01}
Date: Thu, 22 Oct 1998 16:12:32 +0900

関山@愛知淑徳大院生 です。

COBUILDの新版(1995)がCD-ROM化されて,COBUILD Edictというタイトルで発売され
るようです。http://www.rhcc.co.uk/cobx.htm に詳細が載っています。

その情報によると,従来のCOBUILD on CD-ROMの操作系でなく,Random House
Webster's Unabridged Dictionary on CD-ROM (ver.2.0)やCollins English
Dictionary and Thesaurus等と同じユーザーインタフェイスが採用されているようで
す。そのため,COBUILD on CD-ROMでみられた,操作系の独特の癖(Windowsの標準キ
ー操作(Ctrl-Cなど)が使えないなど)は改善されているのではないでしょうか。ま
た,通常の検索に加え,Boolean演算子(AND/OR/NOT)を用いた複数キーワードの検索
やワイルドカード(?, *)も使用できますので,かなり高度な使い方も可能かと思いま
す。

その他,前作にない特徴として,Native Speakerによる単語の発音が収録されている
ことや,380MB以上の空き容量があれば,辞書の中身までハードディスクにインスト
ールし,CD-ROMなしでも使えるようになったことがあげられます。特に,ハードディ
スクへのフルインストールが正式にサポートされるようになった(COBUILD on
CD-ROMでも,裏技?で,設定ファイルを書き換えれば,HDにインストールして使うこ
ともできましたが^^;)のは大変便利だと思います。なお,COBUILD on CD-ROMにあっ
たWord Bankや文法辞典,語法辞典はありません。

対応OSはWindows 3.1以上で,価格は40ポンドだそうです。1998年10月発売で,デモ
用のCD-ROMもあるそうです。詳細は上記のWWWページをごらんください。

---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---
SEKIYAMA, Kenji
Graduate School of English Aichi Shukutoku University

E-mail: , (alternative)
= Webpage URL: http://members.tripod.com/~sekky =

"Sociolinguistics is NOT sociolinguistics, but sociolinguistics is
linguistics" (William Labov)
---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---
See you at SaMOOrai- MOO for Japanese Students!
Telnet to: samoorai.hyper.chubu.ac.jp (Port 8888)



From: 赤須 薫 <>
Subject: [lex] 関山さんのメール文字化けの件 {01}
Date: Thu, 22 Oct 1998 17:52:00 +0900

10/22/98

赤須@東洋大です。
関山さんのメールが相変わらず文字化けをしています。
どうしても読みたい時は、インターネット経由でMLのログを見ていました
が、毎回毎回これだと面倒になってきました(済みません、個人的な理由
で)。

以前、村田先生@千葉大がこの件に関しまして、投稿されていたと思いますが、あれは
その後どうなったのでしょうか。
つまり、どのように解決されたのでしょうか。

私は、普段は、ニフティーマネージャー(ver.4.60、まだ4.70にしていませ
ん)を使ってメールをやり取りしています。
それで読もうとした時に関山さんのメールだけが文字化けを起こしています。
私と同じ環境の方で、問題は起こしていないでしょうか。

反応がありますよう、祈っております。

赤須 薫 (AKASU, Kaoru)
email:



From: "Hiroshi Shoji" <>
Subject: [lex] COBUILD E-Dict {01}
Date: Thu, 22 Oct 1998 21:13:30 +0100

東海林@バーミンガムです。

関山さん(私の環境では文字化けしませんでした(^_^;)):

> COBUILDの新版(1995)がCD-ROM化されて,COBUILD Edictというタイトルで
> 発売されるようです。

以前にもこの情報はお伝えしていましたが、予定よりも発売が遅れているようで
す。
春に聞いたところでは、早ければ8月末ということでしたが、8月にはβ版が一
部で出回っただけでした(私も入手しました)。
9月には出るという話が、更に遅れて10月になってしまったようです。

> その情報によると,従来のCOBUILD on CD-ROMの操作系でなく,Random
> HouseWebster's Unabridged Dictionary on CD-ROM (ver.2.0)やCollins
> EnglishDictionary and Thesaurus等と同じユーザーインタフェイスが採用
> されているようです。

私の持っているThe Random House Unabridged Electronic DictionaryはVersion
1.2ですが、E-Dictのインターフェイスは同じとは言えないと思います(Version
2.0やCollins English Dictionary and Thesaurusは持っていないのでわかりま
せん)。
あまり詳しくは聞いていませんが、ソフトウエアの方はバーミンガムのCOBUILD
ではなく、別会社が開発した(している)ようです(COBUILD on CD-ROM(1
版)も別会社だったようですが、今回はその会社とも異なっているため、イン
ターフェイスの変更はある意味で当然なのでしょう)。

> そのため,COBUILD on CD-ROMでみられた,操作系の独特の癖(Windowsの標
> 準キー操作(Ctrl-Cなど)が使えないなど)は改善されているのではないで
> しょうか。また,通常の検索に加え,Boolean演算子(AND/OR/NOT)を用いた
> 複数キーワードの検索やワイルドカード(?, *)も使用できますので,かなり
> 高度な使い方も可能かと思います。

E-Dict(β版)ではWindows標準キー操作は使えるようになっています。
演算子やワイルドカードはCOBUILD on CD-ROM(1版)で既に使えていました
が、見出し語以外の検索(文法コード・定義・用例)にも使えるようになった点
は進歩です(ただし、初心者には少々使い方が難しそうです)。

> 前作にない特徴として,Native Speakerによる単語の発音が収録されている
> ことや,380MB以上の空き容量があれば,辞書の中身までハードディスクに
> インストールし,CD-ROMなしでも使えるようになったことがあげられます。

ほとんどの品詞について、変化形まで発音が収録されているという徹底ぶりで
す。
今回は発音にかなり容量が占められているという感じですね。
β版をハードディスクにインストールして試用していますが、高速なのは本当に
気持ちよく感じられます(私は前作の方は「CD革命」を利用してハードディスク
にコピーしてあります)。

> なお,COBUILD on CD-ROMにあったWord Bankや文法辞典,語法辞典はありま
> せん。

前作のこの点が気に入っていただけに少々残念ですが、E-Dictの検索ソフトは一
種のシェルになっているため、将来同じインターフェイスのGrammarやUsageの新
版が出た時には、一括して検索できる可能性が大きいと思います。

> 対応OSはWindows 3.1以上で,価格は40ポンドだそうです。

英国では98どころか95への移行も日本に比べてまだまだ進んでいないので、
16ビットアプリでないと発売しにくい事情があるのでしょう。
40ポンドというのは今のレートでは8千円から9千円くらいでしょうか。
OED on CD-ROMなどとは逆に、紙の辞書より高いわけですが、普及度が高まれば
価格差はどんどん縮まっていくでしょう。

一般的な使い方ももちろんですが、電子辞書を利用した語彙・文法・語法研究を
考えている方にとっては「買い」だと思います。

Hiroshi Shoji
<University of Birmingham, UK>
<Shion Junior College, Japan>



From: (NAKAYAMA Hitoshi)
Subject: [lex] 00's? {02}
Date: Fri, 23 Oct 1998 09:04:18 +0900

中山 仁(茨城高専)と申します。初めて書き込みします。

> 90年代は "90's" では2010年までの10年間は何というのでしょうか。
 金子稔先生著『現代英語・語法ノートII』(教育出版)の中に、「2000年から2009
年までの10
年間をなんと呼ぶか?」(p.2-4) というタイトルで以下のようにありました。(要約)

 1989年8月14日付のNew York Times 紙上で、Lewis Grossberger
という人がこの問題を取り上げた。(How will we refer to the first decade of
the first century of the new millenium? The Ohohs? The onesies? The
noneties? The singlies?)
 これに対し New York Times は8月21日の社説 ("Oughts, Naughts, Zeros and
Ohs") で次のように答えている。New York Times
ではこの問題についてすでに1983年に論じて、いろいろな候補から結論を出した。社
説の最後のパラグラフは次の通り。イタリックは< >で表示。
 So we'll stick with the term we settled on originally: the <Ohs>. This
is, as Paul Simon sings, "the age of miracle and wonder," and the <Ohs>
would be an assuringly optimistic attitude to start off the next thousand
years.
 ゼロが重なっていること、それに wonder = Oh! ということで the Ohs
としたのである。
(以上)

New York Times の答えは確かに楽観的と言えるでしょう。「この the Ohs
が本当に定着するのかどうか、これから見守っていくことにしよう」と金子先生も述
べておられます。果たして日本語では何というのでしょう。特に使われることはない
のかもしれません。上記の Grossberger 氏の発言の中の "the first decade of
the first century of the new millenium"
からも分かるように、結局は『英語語法大事典第3集』の回答のように "the first
decade of the twentieth century" のような表現に落ちつくのような気がします。
 「21世紀は何年から始まるか」(これも上記著書で言及あり)という問題と同様
に興味深い問題ですね。

************************
中山 仁

茨城工業高等専門学校 一般科目



From: "SEKIYAMA, Kenji (Sekky)" <>
Subject: [lex] 関山さんのメール文字化けの {01}件 {01}
Date: Fri, 23 Oct 1998 10:00:49 +0900

At 17:52 +0900 98.10.22, 赤須先生 wrote:

> 関山さんのメールが相変わらず文字化けをしています。
> どうしても読みたい時は、インターネット経由でMLのログを見ていました
> が、毎回毎回これだと面倒になってきました(済みません、個人的な理由
> で)。

 ご迷惑をおかけいたしております。私の方でも原因が分からず,戸惑っております
。OutlookやEudoraなどのWin/Mac用のインターネットメールソフトでは比較的文字化
けが起こらないようですが,特にNiftyの皆様や,Unix環境でメール送受信をされて
いる皆様が文字化けをされている確率が高いようです。私もネットワーク自体に関し
てはよく分かりませんが,過去の私のpostingに,次のようなヘッダが付加されてい
ることに気づきました。これが付加された時期が,文字化けが起こりはじめた時期と
近いのは,偶然ではないような気もしますが…。

X-MIME-Autoconverted: from 8bit to base64 by mailsv.aasa.ac.jp id QAA12318

 これが何か関係あるのでしょうか? だとするなら,文字コードの問題のような気
もします。今までは,メイラー(Eudora Pro 3.1)の漢字コードの設定がSJISになっ
ていたのですが,試しにJis7にして,今回のメールを送信いたします(昨日postした
Edictのメールも以下に再送します)。文字化けしなくなればいいのですが…(辞書
学とは関係ないメールで申し訳ありません)。ご迷惑をおかけいたしました(過去形
になることを祈りますが^^;)

--------------------------
COBUILDの新版(1995)がCD-ROM化されて,COBUILD Edictというタイトルで発売され
るようです。http://www.rhcc.co.uk/cobx.htm に詳細が載っています。

その情報によると,従来のCOBUILD on CD-ROMの操作系でなく,Random House
Webster's Unabridged Dictionary on CD-ROM (ver.2.0)やCollins English
Dictionary and Thesaurus等と同じユーザーインタフェイスが採用されているようで
す。そのため,COBUILD on CD-ROMでみられた,操作系の独特の癖(Windowsの標準キ
ー操作(Ctrl-Cなど)が使えないなど)は改善されているのではないでしょうか。ま
た,通常の検索に加え,Boolean演算子(AND/OR/NOT)を用いた複数キーワードの検索
やワイルドカード(?, *)も使用できますので,かなり高度な使い方も可能かと思いま
す。

その他,前作にない特徴として,Native Speakerによる単語の発音が収録されている
ことや,380MB以上の空き容量があれば,辞書の中身までハードディスクにインスト
ールし,CD-ROMなしでも使えるようになったことがあげられます。特に,ハードディ
スクへのフルインストールが正式にサポートされるようになった(COBUILD on
CD-ROMでも,裏技?で,設定ファイルを書き換えれば,HDにインストールして使うこ
ともできましたが^^;)のは大変便利だと思います。なお,COBUILD on CD-ROMにあっ
たWord Bankや文法辞典,語法辞典はありません。

対応OSはWindows 3.1以上で,価格は40ポンドだそうです。1998年10月発売で,デモ
用のCD-ROMもあるそうです。詳細は上記のWWWページをごらんください。



From: Nagayuki Inoue <>
Subject: [lex] {01}関山さんのメール文字化けの {01}件 {01}
Date: Fri, 23 Oct 1998 11:05:59 +0900

関山様

井上(島根大学)です。

今回の以下のメールは化けておりません。

On Fri, 23 Oct 1998 10:00:49 +0900
"SEKIYAMA, Kenji (Sekky)" <> wrote:

関山さんがこのMLが立ち上がった頃書いてくださっていたメールは化けておりま
せんでしたが,途中から関山さんのものが化けるようになってきたようです。特
に,ニフティーで読むと化けていたようです。

私もそれほど詳しくありませんので,もしよろしければ今後は今回送られた方法
でご投稿いただければ幸いです。(^_^)

**********************井上永幸 <>*********************
[辞書学MLログを公開中: http://lexis.edu.shimane-u.ac.jp/inoue/ml_log.html]
--辞書学ML脱会は宛てにsignoff lexと送る--



From: 赤須 薫 <>
Subject: [lex] 文字化け解消 {01}
Date: Fri, 23 Oct 1998 11:43:00 +0900

10/23/98

赤須@東洋大です。
今回の関山さんのメールは文字化けを起こしておりません。
この調子で行ってくれれば、全く問題なしです。

>文字化けしなくなればいいのですが…(辞書学とは関係ないメールで申し訳
>ありません)。ご迷惑をおかけいたしました(過去形になることを祈ります
>が^^;)
関山さん、早速の対応感謝致します。
関山さん個人が悪いわけではありませんので、お気になされませんように。

お騒がせを致しました。

赤須 薫 (AKASU, Kaoru)
email:



From: (Terutada Okada)
Subject: [lex] Research {01}
Date: Fri, 23 Oct 1998 16:52:21 +0900

岡田@日大理工です.ご教示願います.次の3つのうち(1)どれが間違いで(2)
あるいはどれが今は使われないで(3)どれが英/米か、についてです.
1. make research 2. make researches 3. do ( carry out ) research
過日このリンクで紹介されていましたNTCの「活用米語学習辞典」で、researchの
項に n. study and examination; the collection of information.(No plural for
m in this sense.)とありますが、英和辞典の中には複数形をあげながら、例文はあ
りません.
また、後ろに来る前置詞は onとintoと forのどちらが多いのでしょうか.よろしく
お願いいたします.



From: (Hideo HIBINO)
Subject: [lex] research {01}
Date: Sat, 24 Oct 1998 09:39:33 +0900

日比野(金蘭短大)です。はじめまして。
岡田先生(日大理工)の research の用例の件、早速コウビルトダイレクトで検索
しました。
BrE * AmE *        
 (3億2000万語)
make research 10 8
make researches 0 0
do research 304 174
carry out research 122 4
*BrE とAmE は70%と20%の割合で収録されています。(10%はオース
トラリア英語、
  この集計からは省いてあります)

前置詞については下記の結果が得られました。on/intoがどうちがうのかは、次
にくる名詞を
  分析すればある程度理解できると思います。たいへん時間がかかることですが。
  research on = 2043
research into = 2025
  research for = 約 700

ご参考になれば幸いです。



From: "Matumoto Yosihito" <>
Subject: [lex] 00's? {03}
Date: Sat, 24 Oct 1998 09:48:19 +0900

中山仁先生,おはようございます。ご教授ありがとうございました。佐賀の松本祥仁
です。

> 金子稔先生著『現代英語・語法ノートII』(教育出版)の中に、「2000年から
2009
>年までの10年間をなんと呼ぶか?」(p.2-4) というタイトルで以下のようにありま
した。

中略

> ゼロが重なっていること、それに wonder = Oh! ということで
> the Ohs としたのである。(以上)
>
>New York Times の答えは確かに楽観的と言えるでしょう。「この the Ohs
>が本当に定着するのかどうか、これから見守っていくことにしよう」と金子先生も

>べておられます。果たして日本語では何というのでしょう。

確かに,難しい問題です。「2000年代最初の10年間」とでもいうしかないよう
な気もします。でもそうなると,次の10年間は?

これからもよろしくご教授お願い申し上げます。



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] Research {02}
Date: Sat, 24 Oct 1998 10:28:51 +0900

岡田先生:

加藤@岩手医大です.

Terutada Okada wrote:
>
> 岡田@日大理工です.ご教示願います.次の3つのうち(1)どれが間違いで(2)
> あるいはどれが今は使われないで(3)どれが英/米か、についてです.
> 1. make research 2. make researches 3. do ( carry out ) research
> 過日このリンクで紹介されていましたNTCの「活用米語学習辞典」で、researchの
> 項に n. study and examination; the collection of information.(No plural for
> m in this sense.)とありますが、英和辞典の中には複数形をあげながら、例文はあ
> りません.
> また、後に来る前置詞は onとintoと forのどちらが多いのでしょうか.

(加藤和男)
この問題は『英語教育』の「クエスチョン.ボックス」で取り上げられたこと
があります(1989年8月号,pp.60−61).
質問は『ジーニアス英和』の 'do [*make] research' という記述に関する
ものでした.詳細は雑誌の小西友七先生の回答をごらんいただきたいのですが,
この場合 make は辞書の定義の文にのみ登場する特殊なものであるというのが
その内容であったと思います.ところが,下のような例もあるので,

(1)..., and the business of analysing, testing, comparing, recording,
making researches, co-ordinating information, and advising, which is
the 'Staff'. (OED on CD-ROM, s.v. 'staff')

(2)...was making analogous researches. (OED on CD-ROM, s.v. 'Stijl')

先生あての私信で私は「to make (Modifier) researches などの使用頻度が
・・・to do (Modifier) research(es?) などのそれより非常に低いことにつ
いては全く争うつもりはありません.ただ,それらが辞書の定義の文にしか登
場しない特殊なものであるという点については多少疑問を持たざるをえない,
と申し」あげました.
『新編 英和活用大辞典』(1995)にも to make (Modifier) researches の
例がいくつか見えます.ただ,複数形の例はワシントン・ポストや BNC でも
あまり多くないようです.特に to do researches という連語は私はほとんど
見ませんでした.ですから, to do の場合は普通は単数形というのはかまわな
いのではないかと今は思っています.
前置詞の問題ですが,これは数えたことがないので「ヤマカン」でしかもの
が言えないのですが,on と into については書き手の意識の問題ではないかと
いう気がします.つまり,「・・・に関する研究」という neutral な文脈では
on を,「・・・の探求」という感じでは into を使うのではないかと思うので
す.だとすれば,これは多数決で決められる問題ではなくなります. for の場
合はやはり「・・・のための研究」ということで on と into の場合とは少し
事情が異なるのではないかと思いました.

以上,前に少し調べたことがあるので書きました.ただし,前置詞に関する部
分は蛇足です.

P.S. 大修館書店の飯塚さんがこの ML に紹介された「クエスチョン・ボック
ス」の索引で Research の問題を検索しようとしたのですが,検索のしかたが
悪かったのかヒットしませんでした.



From: (SATO Hiroaki)
Subject: [lex] effervescent {01}
Date: Sat, 24 Oct 1998 13:01:31 +0900 (JST)

10月16日の朝日新聞記事「お国なまりの英語でいい」の中にeffervescentという単語
を演説で使った日本の外交官のエピソードが紹介されていました。

「日本代表の国連演説で,effervescentという単語が飛び出したことがある。『こん
なだれも知らない単語をなぜ?』とひとしきり評判になった。受験用に覚えた単語が
外務省の担当官の頭にこびりついていたものか。(意味は『沸騰性の』)」

1995年1月から1998年1月までのTimeの記事で調べると,10回使われています。ダイア
なのゴッシップ記事のような軽い記事にも使われているようです。

96_07_22_time.txt [Pg 7]

She notes that over the past hundred years, the monarchy has recruited
women like Queen Mary, George V's consort,* who epitomized* royal
womanhood's acquiescence* and sense of duty, and the present Queen Mother,
who has been just as responsible and EFFERVESCENT* as well. Diana* was
very young and inexperienced,* sexually and otherwise. Where, Colley asks,
are such young women to be found in this age of independence, blossoming
careers and cohabitation?*
■con・sort‡/【名】kα´nsO:(r)t;【動】kэnsO´:(r)t/
 ━【名】[C]《正式・まれ》
 1 (通例国王・女王の)配偶者(spouse)‖the prince 〜 女王の夫君《◆「女王
の配偶者である公」の意であって「王子の妃」ではない》/the queen 〜 王妃(8314
3884:
   2).
 2 僚艦,同行船;同僚,仲間(company);(主に古楽の)合奏団,合唱団‖work in
〜 with him 彼と一緒に[協力して]働く.  
■e・pit・o・mize†/ipi´tэma`iz/━【動】|他|
 1 …を縮図的に示す.
 2 《正式・まれ》…を要約する.
■a`c・qui・e´s・cence‡/−e´sns/ ━【名】[U] 黙認,黙従,甘受.
■ef・fer・ves・cent†/−nt/━【形】沸騰性の;興奮した,活気に満ちた.
■Di・an・a‡/daiae´nэ/━【名】
 1 〔ロ神〕ディアナ《狩猟と月の女神で女性の守護神;〔ギ神〕のArtemisに当る;
異名Cynthia;cf.81454620:
 2 [U]《詩》月.
 3 女騎手;女狩猟家.
 4 Princess 〜 ダイアナ妃《1961−;英国皇太子妃》.
 5 ダイアナ《女の名》. 
■i`n・ex・pe´・ri・enced‡/−t/━【形】〈人が〉経験のない,未熟な,〔…に
〕不慣れな〔in,at〕;世間知らずの.  
■co・ha`b・i・ta´・tion━【名】[U]
  1 同棲,共同[集団]生活.
  2 共存,両立.
  3 (政党間で権力を分担するような)政府内協力.

タイムの残りの9つの用例中の7つでも,effervescentが人の性格描写に使われてお
り,この使い方が多いことが分かります。

1 Elsa, who is gay, EFFERVESCENT
2 Men loved Isabella Stewart Gardner, and women hated her. "EFFERVESCENT,
exuberant, reckless, witty, she did whatever she pleased," says the
museum's 116-page guidebook
3 Gladiola Campos, an EFFERVESCENT sophomore at the University of Texas
4 CLAUDETTE COLBERT, 92, EFFERVESCENT star of an earlier Hollywood
5 OKSANA BAIUL, 19, EFFERVESCENT Olympic-gold skater
6 The EFFERVESCENT mother of five
7 The loss of Diana is immeasurable, but we will remember her uniqueness as
a human being and the EFFERVESCENT and elegant personality that gave her
such universal appeal.

effervescentは,話し言葉でも使われます。CNNの人気テレビ番組で司会がeffervesc
entを人の性格描写に使っています。

Larry King Live
Aired February 19, 1996 9:00 pm
Lamar & Honey Alexander

LARRY KING: We will be right back with Steve and Sabina Forbes and we will
take some phone calls and then we will meet Bay Buchanan, the campaign
chairman for her brother, the EFFERVESCENT Mr. Buchanan. All four of these
people are on the front cover of Time today.

Don't go away.
[Commercial break]

英語教育関連の記事を書いている朝日の記者ですら,「悪いのは受験英語」レベルの
発言しかできないのは,とても残念です。

___________________
(SATO Hiroaki)
専修大学・商学部・助教授(英語)
佐藤弘明



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] effervescent {02}
Date: Sat, 24 Oct 1998 14:13:49 +0900

佐藤先生:

加藤@岩手医大です.

SATO Hiroaki wrote:
>
> 10月16日の朝日新聞記事「お国なまりの英語でいい」の中にeffervescentという単語
> を演説で使った日本の外交官のエピソードが紹介されていました。
>
> 「日本代表の国連演説で,effervescentという単語が飛び出したことがある。『こん
> なだれも知らない単語をなぜ?』とひとしきり評判になった。受験用に覚えた単語が
> 外務省の担当官の頭にこびりついていたものか。(意味は『沸騰性の』)」
>
> 英語ウ育関連の記事を書いている朝日の記者ですら,「悪いのは受験英語」レベルの
> 発言しかできないのは,とても残念です。
>
同感です.日常会話でこの単語を使って知らない相手を意図的に煙に巻くなら
問題かもしれませんが,格調高い国連の演説ですから何ら問題はないような気
がします.ただ,国連では英語が外国語である日本の外交官が使ったというの
で問題にしたのかもしれませんが,国連での評判にはその外交官の(英語の)
教養に対するやっかみもあったのではないでしょうか.それにしても,その尻
馬に乗っかってそのことを笑いものにするとは,その朝日の記者はちょっと程
度が低いのとは違いますか.

FRD の Alan Greenspan 議長がいつか記者会見で "irrational exuberance"
と言ったとかで話題になったことがありますが,Greenspan 議長のことばは難
しいことで定評があるようです.しかし,それを笑いものにするということは
あまりないような気がします.いわゆる Native が effervescent を使っても
誰も問題にしないのに,日本の外交官が使うと問題にするのは「差別」であり,
"linguicism" だと思います.

昔,北米の大学生に日本語を教えていたとき私の英語に bookish な表現が混
じるので,確か哲学を専攻していた学生に sesquipedalian と言われて目を白
黒させたことがあります.



From: "Yukihiro Kondoh" <>
Subject: [lex] effervescent {02}
Date: Sat, 24 Oct 1998 14:44:04 +0900

佐藤先生

近藤@四国、です。

佐藤先生 wrote:
>1995年1月から1998年1月までのTimeの記事で調べると,
>10回使われています。ダイアなのゴッシップ記事のような
>軽い記事にも使われているようです。

●本件とは直接関係ない質問ですが、過去のTimeの記事からどのようにして検
索されたのでしょうか。
 
インターネット上で検索できるような方法があるのでしたら、ぜひご教示下さ
いませ。よろしくおねがい致します。

★*☆*★*☆*★*☆*★
Yukihiro Kondoh
    
♪★*☆*★*☆*★*☆*★



From: (Terutada Okada)
Subject: [lex] Research {01}
Date: Sat, 24 Oct 1998 16:41:28 +0900

日比野先生、加藤先生、早速ご教示感謝します。この語は今では複数形を用いる場合
は殆どないということですね。前置詞については加藤先生に同感です。有り難うござ
いました。



From: IIZUKA Toshiaki <>
Subject: [lex] Research {01}
Date: Sun, 25 Oct 1998 02:28:12 +0900

TO: 加藤和男 先生 および Research チェーンの皆様
               FROM: 大修館書店 飯塚利昭

> P.S. 大修館書店の飯塚さんがこの ML に紹介された「クエスチョン・ボック
> ス」の索引で Research の問題を検索しようとしたのですが,検索のしかたが
> 悪かったのかヒットしませんでした.

 検索だのヒットだのというほどのものではなく,単なるアルファベット順(キ

ワードによる)リストです。A-L と M-Z etc. に分けたのが混乱の原因でしょう
か。
 このリストでは,この関係の話題は下記の2件出ています。

> research do research 89. 8: 37
> research make a research は不可か 94.01: 60

=================================================================
飯塚利昭 IIZUKA Toshiaki

(従来の も使えます)



From: (Hideo HIBINO)
Subject: [lex] research {01}
Date: Sun, 25 Oct 1998 08:43:10 +0900

岡田 先生

日比野(金蘭短大)です。 先日の私の報告ですが、加藤(岩手医大)
先生のご報告を読んで気がつきまし。次のように検索結果を修正させて   
いただきます。今度は、英米差は省きます。(資料はコウビルド320m)
    
   (1) make+(1 or 2 words)+research   25
(2) make+(1 or 2 words)+researches   0
(3) do+(1 or 2 words)+research 約 800
(4) do+(1 or 2 words)+researches 3
(5) carry out+(1 or 2 words)+research 210
(6) carry out+(1 or 2 words)+researches 2

(4) の実例は do government-funded researches
       do his researches (2回)
(6)の実例は  carry out his researches
carry out their own researches

research on/into については、200例ほど目をとうしてみましたが
名詞は同じ顔ぶれで、どうにもならないといった感じでした。ただ、
   research on the causes of = 7
research into the causes of = 26
research on the effects of = 17
research into the effects of = 44
   research on how ... = 43
research into how... = 41
がおもしろいと思いました。  



From: Yukio Tono <>
Subject: [lex] research {02}
Date: Sun, 25 Oct 1998 08:48:00 GMT

投野@ランカスター大院です。

On Sat, 24 Oct 1998 09:39:33 +0900
(Hideo HIBINO) wrote:

> 岡田先生(日大理工)の research の用例の件、早速コウビルトダイレクトで検索
> しました。
> BrE * AmE *        
>  (3億2000万語)

Cobuild Direct は Bank of English から5000万語に
しぼってありますので、念のため。

------------------------------------------------
投野由紀夫 (YUKIO TONO)
ランカスター大学言語学科博士課程
Department address:
Department of Linguistics and Modern English Language
Lancaster University, LA1 4YT, United Kingdom
Home address:
5 St James Court, Wheatfield Street
Lancaster, LA1 1 UN, United Kingdom
Phone:
+44 1524 841990 (home)
+44 1524 593028 (department)
Fax:
+44 1524 843085 (department)
Email:

------------------------------------------------


From: "NISHIMURA Tadamasa" <>
Subject: [lex] 専門分野を示す絵記号 {01}
Date: Mon, 26 Oct 1998 21:08:53 +0900

いわゆる「シンチンゲルの『独和』」には、専門分野が
「絵記号」になっていますね。たとえば、
「 〒 」 が 「郵便」、「 ♀ 」 が 「生物学」のように。

たまたま書店で、ドイツ語の棚の Langenscheidt の
独英辞書を見てましたr、同じようなことをしています。

山岸先生の『スーパーニューアンカー』 の ネクタイの
マークがおなじみですが、シンチンゲルと lanenscheidt
は、どちらがオリジナルか?などと棚を見て考えて
おりました。

西村 公正 (関西外国語大学短期大学部)



From: (SATO Hiroaki)
Subject: [lex] effervescent {03}
Date: Tue, 27 Oct 1998 20:04:21 +0900 (JST)

At 2:44 PM 98.10.24 +0900, Yukihiro Kondoh wrote:
>佐藤先生 wrote:
>>1995年1月から1998年1月までのTimeの記事で調べると,
>>10回使われています。ダイアなのゴッシップ記事のような
>>軽い記事にも使われているようです。
>
>●本件とは直接関係ない質問ですが、過去のTimeの記事からどのようにして検
>索されたのでしょうか。
タイムの過去の記事は,インターネット上で公開されていました。それを自分のハー
ドディスクに保存した後に,次の2つの処理をします。

1 週ごとに1つのファイルにまとめる
2 ファイル名を*年*月*日の形式(例:96_07_22_time.txt )に変更する

手作業でやると大変なので,perlというプログラム言語でプログラムを書いて,自動
的に処理をしました。特に2番目の,分かりやすい名前と日付けをファイル名にする
処理は,特に重要です。

出来上がったファイルに対して,高速文字検索ソフトSonarProfessionalで検索をか
けます。

 
>インターネット上で検索できるような方法があるのでしたら、ぜひご教示下さ
>いませ。よろしくおねがい致します。
オンラインでTimeの記事の全文文字列を検索する方法は知りません。
___________________
(SATO Hiroaki)
専修大学・商学部・助教授(英語)
佐藤弘明



From: "Hiroshi Shoji" <>
Subject: [lex] 'See ya!' & 'Hi, ya!' {01}
Date: Tue, 27 Oct 1998 20:02:27 -0000

東海林@バーミンガムです。

人と別れる時の挨拶の一つに'See you'があるのは御存知の通りです。
特に親しい間柄ではこのyouが弱母音のschwaを伴って発音されることも多く、書
き言葉ではyaと表記されることもあります。
Bank of English (full version) では58件の'see ya'が見つかりました。

こちらで生活していて、'Hi, ya!'という表現も挨拶として実に頻繁に用いられ
ていることがわかりました。
出会いの際の気軽な挨拶として使われる表現です。
'See ya'には対応する'See you'がありますが、'Hi, you!'という表現は少なく
とも私は耳にしたことがありません。
また、'Hello, ya!'や'Hello, you!'も耳にしたことはありません。
Bank of Englishにおける'hi+ya'は、US National Public Radioから4件、BR
Today tabloid newspaperから1件の計5件でした。
英国のデータが少ないのが意外な感じですが、もしかしたらテレビなどの影響で
アメリカ英語から入って現在急速に広まっている表現なのかもしれません(テレ
ビでアメリカのドラマや映画は盛んに放映されています)。

'Hi, ya!'の'ya'は'See ya!'の'ya'と比べて'you'との関連が薄れているように
考えていいのではないでしょうか?
私の推測では、'Hi, John!'などのようにfirst nameで呼びかける代わりに、形
式的に'ya'で空白を埋めているような感じです(もちろん、first nameでの呼び
かけも頻繁に使われます)。
なぜ'ya'が選ばれたかというと、'See ya!'の影響であると私は推測します(こ
れ以外にも、'Hi, there!'という'there'による埋め合わせもよく聞かれま
す)。
'Hi + (youの弱形である「はずの」) ya'という一見不自然な組み合わせがこれ
ほど使われているというのが不思議に感じられて、勝手な推測を展開してみまし
た(^_^;)。

御意見・御批判がございましたらお願い致します。

Hiroshi Shoji
<University of Birmingham, UK>
<Shion Junior College, Japan>



From: 村田 年 <>
Subject: [lex] 辞書研ワークショップ {01}
Date: Wed, 28 Oct 1998 13:47:00 +0900

英語の辞書に関心のある皆様へ 1998年11月10日

 「ワークショップ:英語の辞書」のご案内

JACET英語辞書研究会 
       世話人:赤野一郎・赤須 薫・井上永幸・小林ひろみ
           南出康世・村田 年・山田 茂
  URL: http://www.f.chiba-u.ac.jp/JACET-LEX.html

 めっきり日脚も短くなりましたが,皆様におかれましてはお変わりないもの
と存じます.
 さて,私どもの英語辞書研究会も発足してそろそろ3年が経とうとしており
ます.今まで個人研究発表会,シンポジウム,講演会,ワークショップ等を開
き,いずれも盛会でした.中でもワークショップはすべての参加者が積極的に
関わることのできる形式だと思っております.
 54件,57名の発表者を得て,予定通りプログラムも確定し,皆様のもと
にお送りする運びとなりました.今回のワークショップは,好きな発表をあち
こち聞いてまわるのもよし,一室に腰を落ち着けて聞くのもよし,とにかく自
分から議論に参加することをモットーにして下さい.辞書・語法・コーパス好
きが集り,5時間にわたって,インフォーマルな雰囲気でじっくりと議論を楽
しむ会にしたいと世話人・司会者一同は考えております.
 会員であってもなくても,どなたでも自由に出席できます.どうぞお近くの
ご友人をお誘いいただいてご参加下さいますようお願い申し上げます.
 
1.受 付:早稲田大学11号館4階の受付にて参加費と懇親会費(予約され
 た方)を払って,名 札を受け取り,これを付けて会場へお入り下さい.
 (受付は混みますので早めにお出で下さい.)
2.参加費:1,000円(学生・院生は500円.世話人・司会者も有
 料)(ワークショップ参 加の予約は必要ありません)
3.交通のご案内(〒169-8050 東京都新宿区西早稲田 1-6-1 早稲田大学 西早
 稲田キャンパス 11号館4階:地下鉄の方は南門または第3西門から,バスの
 方は正門から入り,大隈銅像の後ろ側へ向かって歩いて下さい.
 1)東京駅より
   a)地下鉄丸の内線「東京駅」乗車 ― 大手町駅下車,東西線「大手町
    駅」乗車 ― 早稲田駅下車.地図に従って約5分歩く.(東京駅より
    待合わせ・歩く時間も入れて30〜40分)
   b)地下鉄「大手町駅」まで標識に従って歩く(10分少々).東西線「大
    手町駅」乗車,以下 a) に同じ.(東京駅より歩く時間も入れて
    30〜40分.これは少し歩きますが単純でわかりがいいのでお勧めです)
   c)JR中央線乗車 ― 新宿駅下車,山手線池袋・上野方面行き乗車 ―
    高田馬場駅下車,スクールバス「早大正門行」乗車終点下車で正門か
    ら(35〜45分),または馬場下町下車で第3西門から(30〜40分)お
    入り下さい.(これが一番歩きません.)(高田馬場駅から歩くこと
    もできます.約 20分.タクシーもこの駅がいいでしょう.)
2)その他の駅より
JR高田馬場駅または地下鉄東西線早稲田駅にお出でになり,1)に従っ
   て下さい.
4.発表時間の割り振り
  発表は1人20分で,その後質疑が10分あります.すなわち1人分
 30分です.始まりと終 わりの時間は厳格に守られます.発表のキャンセ
 ルがあった場合も繰り上がることはありません.
5.懇親会の予約を:(地下鉄早稲田駅近くの「つぼ八」にて)
  ワークショップ終了後 5:40〜7:10に簡単な懇親会(会費 4,000円)を開き
 ます.発表者の多くの方が出席する予定です.友好と情報のネットワークを
 張るよいチャンスです.どうぞ参加して下さい.なお参加予定者は予約が必
 要です.事務局まで E-mailか FAXで予約して下さい.
6.海外に報告します:当プログラム英語版とワークショップ会議報告は,
 EURALEX, DSNA, ASIALEX, AUSTRALEX, AFRILEX, The Lexicographical
 Association of China, the Lexicographical Association of India 等広く
 世界に送られる予定です.
7.謝辞:今回のワークショップ開催に当たり,オックスフォード大学出版局
 の協賛を得て,JACET会員 3,100名にプログラムを送っていただきました.当
 日は新刊の The New Oxford Dictionary of English (1998) を初め何点かの
 辞書・研究書の展示があります.オックスフォード大学出版局のご好意に感
 謝申し上げます.
8.展 示:いくつかの出版社の図書,CD,ソフトウェアー等の展示があり
 ます.研究発表と連 動しているものもあります.休み時間にご覧下さい.

9.早稲田大学西早稲田キャンパス近辺の略図は次の機会にお知らせ致します.

◎問合わせ・予約・連絡先:(できるだけ E-mailでお願いします.)
   村 田  年 / FAX 043-290-3747
〒273-0865 船橋市夏見 4-9-5/ TEL:0474-23-5475

       JACET英語辞書研究会

       ワークショップ プログラム

    協賛:オックスフォード大学出版局

テーマ:英語の辞書
日 時:1998年11月28日(土)11:00 〜 17:20
会 場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 11号館4階

発表は各室とも
      1. 11:00-11:30
      2. 11:30-12:00
        (昼休み1時間.展示見学)
      3. 1:00-1:30
      4. 1:30-2:00
        (10分休み)
      5. 2:10-2:40
      6. 2:40-3:10
        (30分休み.展示見学)
     7. 3:40-4:10
      8. 4:10-4:40
        (10分休み)
      9. 4:50-5:20 です.
(昨年の経験から,この休み時間の取り方のリズムはたいへん友好で
    なごやかな雰囲気が盛り上がってくることをねらっています.)

     ワークショップ プログラム ( *印:チーフ司会者)

第1室( 404室)司会:井上永幸*,高橋留美,土肥一夫,川村義治
1 高橋 留美(湘北短期大学専任講師):コリンズ コウビルド 英語辞典第2
 版の文法記述について ― 文法コードの使用の有効性を検討する
2 土肥 一夫(東横学園女子短期大学教授):アメリカの学習英英辞典につい
 て ― 特にソーンダイクの辞典について
3 西川眞由美(大阪女子大学文学研究科院生):新しい Pragmatic Marker 辞
 書の提案
4 村田  年(千葉大学教授):学習辞典における語用論的記述 ― その現
 状,意義,将来の方向
5 桃井 秀知(東京学芸大学教育学研究科院生):ライティングにおける辞書
 使用:二ヵ国語学習辞典に焦点を当てて
6 井上 永幸(島根大学助教授):辞書とシノニム研究
7 森戸 由久(創価女子短期大学教授):最近出版された辞書と語法
8 小沢 悦夫(早稲田大学教授):Get to VP の一用法
9 川村 義治(金沢経済大学助教授):多義表記のあり方 ― cover の事例研究

第2室( 403室)司会:西村公正*,橘高眞一郎,畠山利一,加藤和男
1 葉島 千歌(日本大学助手):共通語彙 3,000語の有用性 ― 5種類の語彙
 集を利用して
2 建内 高昭(常葉学園短期大学専任講師):英英辞典における定義語彙の比
 較から ― OALD5, CIDE, LDOCE3 の定義語彙を検討する。
3 橘高眞一郎(木更津工業高等専門学校助教授):形容詞から見た児童用語彙
リストの特徴について
4 丹野 孝圀(元北茨城市立中郷中学校教諭):ハイフン付き語の性格のつい
て ― その成立過程を探る
5 西村 公正(関西外国語大学短期大学部教授):英和辞典の訳語がもたらす
 学習者のエラーとその対策
6 畠山 利一(大阪国際大学助教授):学習英英辞書における形容詞の文型記
 述 ― 形容詞の後続要素は十分に記述されているか
7 篠原 和子(大妻女子大学非常勤講師)、佐藤 理子(国際基督教大学大学
 院院生):時間の経過を表す移動様態動詞 ― メタファー的意味拡張の慣用
 化と辞書の記載について
8 小林 典子(東洋女子短期大学教授):移動動詞 GOとCOMEの意味拡張とメタ
 ファー
9 加藤 和男(岩手医科大学教養部教授):メタファーの解釈と辞書 ―
 human ballast の場合

第3室(午前:402室,午後:401室)司会:市川泰男*,牧野武彦,
    小室夕里,橋内 武
1 牧野 武彦(共立女子短期大学専任講師):英語辞書の発音表記を評価する
 ための枠組み ― Wells の「標準語彙セット」を拡張する
2 水野 光晴(神奈川大学教授):グローバル・イングリッシュ活用辞典の要件
3 古田美和子(滋賀大学教育学研究科院生):『コウビルド英英辞典』の
 [V-ERG]について ― 能格動詞の記載について検討する
4 小原 金平(金沢学院大学教授):So what if 〜?構文の発見
5 小室 夕里(立教大学非常勤講師):LDOCE における他動詞の目的語の記述
 の変遷
6 松本 祥仁(有限会社MCS代表取締役):コロケーションと時制の関係を
 どう表現するか ― see if の EFL辞書における扱いとコーパスデータとのずれ
7 橋内  武(桃山学院大学教授):Harry Orsman とニュージーランド英語
 辞典
8 南出 康世(大阪女子大学教授):The New Oxford Dictionary of English
  (1998) 解題 ― 語法注記を中心に
9 市川 泰男 (中央大学教授):品詞の表示について ― Un+過去分詞形の副
 詞的用法の場合

第4室( 307室)司会:中本恭平*,大和田栄,高橋 渉,中山 仁
1 中本 恭平(共立女子大学専任講師):動詞見出しの主語の選択制限表示に
 ついて ― 大学における英作文系の授業と関連づけながら
2 中山  仁(茨城工業高等専門学校専任講師):kind/sort/type of + N の
 用法について ― 各辞書における語法注記の違いと数・種の捉え方
3 米澤 俊江(大阪女子大学文学研究科院生):英語学習辞書における再帰動
 詞と受け身(プログレッシブとジーニアス)
4 鈴木三千代(大阪女子大学文学研究科院生):Stative verbの進行形 ―
 英和辞典の観点から
5 若林 忠司(金沢市立鳴和中学校教諭):英語辞典に採録された日本語よ
 り ― 日本語と日本文化について
6 大和田 栄(東京成徳短期大学助教授):英語辞書に見られる日本語 ―
 OED2 以降のオックスフォード辞書を中心に
7 南條 健助(甲南大学非常勤講師):アメリカ英語における母音間の /r/
 の音声表記について
8 鵜澤 伸雄(文教大学非常勤講師):POD に見られる英単語発音の変化 ―
 中間報告
9 高橋 渉(信州大学助教授):英語辞書の構造 ― UNIXの文字列処理コマ
 ンドを利用して英語辞書を計量分析する

第5室( 305室)司会:磐崎弘貞*,高橋正人,飯塚利昭,島岡 丘
1 高橋 正人(茨城工業高等専門学校助教授):和英辞典における擬態語記述
 の推移 ― 語義分析の精密化と英訳の進展・平易化
2 飯塚 利昭(大修館書店編集部):『CD-ROM 版/電子ブック版 ジーニアス
 英和・和英辞典』の製作過程
3 小寺 正洋(聖母女学院短期大学専任講師):英語学習辞典における可算・
 不可算表記の有用性と辞書による不統一について ― COBUILD Direct 及び
 BNC 簡易検索のデータを基に
4 日木  満(名古屋市立大学助教授):「可算性/数」に焦点を置いた類義
 名詞辞典の構想 ― その必要性と事例研究 5 金
子 次好(浜松湖東高等学校教諭):高校での辞書指導のアイディア ―
 学習者の辞書使用の現状に基づいて
6 磐崎 弘貞(筑波大学専任講師):定義における「典型」と「関係」の概念
 について
7 CHAKRAVARTI, Sumati Siai(日本ブリタニカ京都インターナショナルマスタ
 ーズアカデミィ講師):What is the Ideal Dictionary for Learners at
 Different Levels?: The Ideal Dictionary from the Viewpoint of a
 Learner of Japanese
8 江野沢一嘉(慶應義塾大学教授):How to Describe a Lexical Meaning
 in a Bilingual Dictionary: With Special Reference to English-
 Japanese Dictionaries
9 島岡 丘(茨城キリスト教大学教授):最近のイギリス系の学習英英辞典
 とアメリカ系の学習英英辞典の特徴 ― 日英語のずれと母語活用の可能性

第6室(午前:206室,午後:304室)司会:八木克正*,藤井哲郎,
    山崎 聡,千葉元信
1 藤井 哲郎・深尾 暁子(国際基督教大学専任講師):英英辞書の語義記
 述 ― 学習者から見た問題点を利点に換える指導法
2 濱岡 美郎(早稲田大学教育学研究科院生): 第一言語の語の意味に関する
 知識が第二言語の語の難易に与える影響
3 谷  明信 (武庫川女子大学専任講師)・杉森 直樹(大阪電気通信大学
 専任講師):日本人英語学習者用基本語彙選定の試み ― 口語英語コーパス
 を利用して
4 高増 名代 (大阪千代田短期大学教授) :Swearing は OED1 でどのよう
 に扱われたか
5 八木 克正(関西学院大学教授):叙述名詞のパターン化とその問題点 ―
 理論編
6 梅咲 敦子(帝塚山短期大学助教授):叙述名詞のパターン化とその問題
 点 ― 実証編
7 菅原 光穂(岐阜女子大学教授):Iohn Minsheu, Ductor in Linguas:
 The Gvide into Tongves (1617)をめぐって
8 山崎  聡(千葉商科大学助教授):近代英語から現代英語に至る esteem
 の語法の史的変化と学習辞典の記述
9 千葉 元信(宮城工業高等専門学校教授):辞典の誤記・誤植とその原因



From: "Matumoto Yosihito" <>
Subject: [lex] 'See ya!' & 'Hi, ya!' {02}
Date: Wed, 28 Oct 1998 13:47:17 +0900

東海林先生,佐賀の松本です。

>また、'Hello, ya!'や'Hello, you!'も耳にしたことはありません。

中略

>なぜ'ya'が選ばれたかというと、'See ya!'の影響である
>と私は推測します(これ以外にも、'Hi, there!'という
>'there'による埋め合わせもよく聞かれます)。

Hi, you! だと,Hey, you! に似ているのも一因ではないでしょうか。

手製のDBで調べると,Hi there: 27/5million, Hi ya: 7/5million でした。

Hello there といえば,イギリスのロックバンド 10CC のアルバム
How dare you にある,Don't hang up という曲の歌い出し,

Hello there
How have you been
I've called a million times
But to me you're never in

を思い出しました。Hello there は16/5million ありました。



From: "Yukihiro Kondoh" <>
Subject: [lex] effervescent {04}
Date: Wed, 28 Oct 1998 14:45:39 +0900

佐藤先生 wrote:
>タイムの過去の記事は,インターネット上で公開されていました。
>それを自分のハードディスクに保存した後に,次の2つの処理をします。

●佐藤先生、情報をありがとうございました。

自分でプログラミング言語を駆使して整理するのは、私にはできそうもありま
せんが、ヒントにはなりました。

実験的にハードに英文記事を保存して検索してみましたが、単純な検索なら十
分使えそうですね。

ただ、気になりましたのは、たとえ個人で使うのが前提にしましても大量の英
文記事をため込むのは著作権上、問題ないのかどうかという問題です。

問題ないのであれば、私もやって見ようと思っています。

また、高速文字検索ソフトSonarProfessionalのことも知りませんので、これ
から調べてみようと思います。

インターネット初心者としては、勉強することが多くて大変です。(^_^;)
これからもよろしくご教示下さいませ。

本当にありがとうございました。

★*☆*★*☆*★*☆*★
Yukihiro Kondoh
    
♪★*☆*★*☆*★*☆*★



From: (SATO Hiroaki)
Subject: [lex] 'See ya!' & 'Hi, ya!' {02}
Date: Wed, 28 Oct 1998 14:52:58 +0900 (JST)

At 8:02 PM 98.10.27 +0000, Hiroshi Shoji wrote:
>'See ya'には対応する'See you'がありますが、'Hi, you!'という表現は少なく
>とも私は耳にしたことがありません。
>また、'Hello, ya!'や'Hello, you!'も耳にしたことはありません。
関連してそうな映画の台詞を紹介します。

#1/1 1987 L14-B LD 00:40:48
■Lethal Weapon 1// リーサル・ウエポン1
[40:27] Then I haven't missed it. The spirits must have done everything in
one night.
[40:35] Bells, oh!
#[40:38] *HELLO, there! >>HELLO, YOU<<, you, boy, you!
[40:42] Do you know where the butcher is on the next street, right?-I
should hope so.
_______________________________________________________

#1/1 1969 M15-A JC 00:20:32
■Midnight Cowboy// 真夜中のカーボーイ
[20:23] HELLO, BABY.
[20:25] HELLO, BABY.
#[20:26] >>HELLO, YOU<< GODDAMN DOG.
[20:30] AM I GOING TO SEE YOU TONIGHT?
_______________________________________________________

>Bank of Englishにおける'hi+ya'は、US National Public Radioから4件、BR
>Today tabloid newspaperから1件の計5件でした。
>英国のデータが少ないのが意外な感じですが、もしかしたらテレビなどの影響で
>アメリカ英語から入って現在急速に広まっている表現なのかもしれません
私が持っている映画だと一番最初にhi, yaが出てくるのは,1983年のEducating Rita
でした。これは,イギリスの大学を舞台とした映画です。

#1/1 1983 E03-B PG 00:17:20
■Educating Rita//
(大学教授の研究室での会話)
[16:55] 大学教授:HELLO, SUSAN.
#[17:13] 生徒のスーザン:*HI-YA, FRANK. I'M SORRY I'M LATE. I GOT TO TALKIN
G TO SOME STUDENTS.

スーザンの英語には,かなり訛りがあります。

>'Hi, ya!'の'ya'は'See ya!'の'ya'と比べて'you'との関連が薄れているように
>考えていいのではないでしょうか?
>私の推測では、'Hi, John!'などのようにfirst nameで呼びかける代わりに、形
>式的に'ya'で空白を埋めているような感じです(もちろん、first nameでの呼び
>かけも頻繁に使われます)。
「you + 修飾語 + 名詞」という形式の呼びか表現があります。

#1/1 1985 B09-A LD 00:34:05
■BACK TO THE FUTURE I// バック・トウ・ザ・フューチャー
[33:43] Shoot him, Pa!
[33:49] My pine! Why you--
#[33:54] >>YOU space bastard<<!
_______________________________________________________

'Hi, ya!'は,この形式の修飾語と名詞の部分が省略されたとも考えられます。

_______________________________________________________
#3/4 1985 J10-A LD 00:39:37
■Jewel of the Nile, the// ナイルの宝石
[39:27] You know I, I bet you could pick up a swell three-bedroom townhouse
here...
[39:33] for about $ 5 or $ 6.
#[39:37] >>HI, YOU<< guys.
_______________________________________________________
#4/4 1975 R09-A LD 00:01:57
■Rocky Horror Picture Show, the// ロッキーホラーショー
[01:49] 1, 529 times it was.
[01:55] We're gonna open the house.
#[01:57] >>HI, YOU<< guys.
_______________________________________________________

>(テレビでアメリカのドラマや映画は盛んに放映されています)。
人気テレビ番組やヒット映画の台詞が英語に与える影響力は大きいと思います。テレ
ビ/映画の台詞が「不自然」であっても,人気俳優がその表現を使えば,世界中に広
がるような気がします。この辺をきちんと調べた研究があるといいのですが。

Bank of Englishには,なぜ映画の台詞が登録されていないのか? アメリカ版のBan
k of Englishには,ハリウッドの力を借りて,映画の台詞を入れたいですね。
___________________
(SATO Hiroaki)
専修大学・商学部・助教授(英語)
佐藤弘明



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] 'See ya!' & 'Hi, ya!' {02}
Date: Wed, 28 Oct 1998 15:21:02 +0900

東海林先生:

加藤@岩手医大です.

Hiroshi Shoji wrote:
>
> 東海林@バーミンガムです。

> 'Hi, ya!'の'ya'は'See ya!'の'ya'と比べて'you'との関連が薄れているように
> 考えていいのではないでしょうか?
> 私の推測では、'Hi, John!'などのようにfirst nameで呼びかける代わりに、形
> 式的に'ya'で空白を埋めているような感じです(もちろん、first nameでの呼び
> かけも頻繁に使われます)。
> なぜ'ya'が選ばれたかというと、'See ya!'の影響であると私は推測します(こ
> れ以外にも、'Hi, there!'という'there'による埋め合わせもよく聞かれま
> す)。
> 'Hi + (youの弱形である「はずの」) ya'という一見不自然な組み合わせがこれ
> ほど使われてい驍ニいうのが不思議に感じられて、勝手な推測を展開してみまし
> た(^_^;)。

(加藤和男)
この個所を拝見して Flannery O'Connor(1935-1964) という Georgia 州の作家
の書簡集 The Habit of Being: Letters Edited with an Introduction by
Sally Fitzgerald (Farrar/Straus/Giroux, 1979) の一節を思い出しました:

I think the funeral was a salutary tonic for this back-slapping gum-
chewing hiya-kid nation. Mrs. Kennedy has a sense of history and of
what is owing to death. (p. 552)

'Hi, ya!'の ya が you であるという意識が薄れているという anecdotal
evidence に,あるいは,なる例かもしれません.



From: "SEKIYAMA, Kenji (Sekky)" <>
Subject: [lex] TIME on CD-ROM {01}
Date: Wed, 28 Oct 1998 16:02:05 +0900

関山@愛知淑徳大院生です。

近藤先生wrote:

> ●本件とは直接関係ない質問ですが、過去のTimeの記事からどのようにして検
> 索されたのでしょうか。
>  
> インターネット上で検索できるような方法があるのでしたら、ぜひご教示下さ
> いませ。よろしくおねがい致します。

 インターネット上ではないのですが,私は,Softkey社から出ている"TIME
Multimedia Almanac"というCD-ROMを使っています。これは,1989-1995年前半までの
TIME全文(US版です)と,1923年〜1988年までの主な記事が収録されていて,自由に
検索ができます。Boolean Operatorも使えます。
 私は,新年度版が出た直後に,たまたま500円で売っていたバーゲン品を買ったの
ですが,今も毎年発行されているかどうかは分かりません。どなたかご存じの方がい
らっしゃいましたらご教示下されば幸いです。

---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---
SEKIYAMA, Kenji
Graduate School of English Aichi Shukutoku University

E-mail: , (alternative)
= Webpage URL: http://members.tripod.com/~sekky =

"Sociolinguistics is NOT sociolinguistics, but sociolinguistics is
linguistics" (William Labov)
---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---=---
See you at SaMOOrai- MOO for Japanese Students!
Telnet to: samoorai.hyper.chubu.ac.jp (Port 8888)



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] 'See ya!' & 'Hi, ya!' {03}
Date: Wed, 28 Oct 1998 16:14:04 +0900

加藤@岩手医大です.

kazuo kato wrote:
>
I think the funeral was a salutary tonic for this back-slapping gum-
> chewing hiya-kid nation. Mrs. Kennedy has a sense of history and of
> what is owing to death. (p. 552)
>
> 'Hi, ya!'の ya が you であるという意識が薄れているという anecdotal
> evidence に,あるいは,なる例かもしれません.

赤野一郎先生がこの ML に紹介された http://us.imdb.com/ で検索したら,
"Queen of Outer Space" (1958) という映画の次のせりふが出て来ました:

Hiya, dolls. Glad to hear you're on our side.



From: "Yukihiro Kondoh" <>
Subject: [lex] TIME on CD-ROM {02}
Date: Wed, 28 Oct 1998 16:34:03 +0900

近藤@四国、です。

関山さん wrote:
> インターネット上ではないのですが,私は,Softkey社から出ている
>"TIME Multimedia Almanac"というCD-ROMを使っています。
>これは,1989-1995年前半までのTIME全文(US版です)と,
>1923年〜1988年までの主な記事が収録されていて,自由に
>>検索ができます。Boolean Operatorも使えます。
>私は,新年度版が出た直後に,たまたま500円で売っていた
>バーゲン品を買ったのですが,今も毎年発行されているかどうかは
>分かりません。

●情報ありがとうございました。こういうCD−ROMもあるのですね。まったく
知りませんでした。私が住んでいるところは、この種のソフトを売っていると
ころは皆無と言ってよいと思います。
 
英語学習者が利用できるようなCD-ROMなどの情報を一括して載せているような
カタログなり、HPなどがないものでしょうか。

みなさんの情報についていけません。Boolean Operatorもどういうものか分か
りません。

パソコン雑誌に取り上げられるようなソフトしか情報としては入って来ないの
です。インターネットの利用の仕方も悪いのでしょうが、自分の情報収集力の
なさに多少、歯がゆい思いをしています。

上記、CD-ROMはどういうところで買われたのでしょうか。私は年に2〜3回は
大阪に行きます。大阪で上記のようなソフトを売っているところをどなたかご
存知でしたら、教えていただけないでしょうか。

なお、私は11月の3日までは、パソコンが使えないところにいきますので、情
報を頂きましても応答が遅れますが、ご了承下さい。

★*☆*★*☆*★*☆*★
Yukihiro Kondoh
    
♪★*☆*★*☆*★*☆*★



From: Taeko Tomioka <>
Subject: [lex] TIME on CD-ROM {03}
Date: Wed, 28 Oct 1998 21:23:06 +0900

はじめまして、いつも読ませていただいています。
冨岡です

> 近藤@四国、です。
> 上記、CD-ROMはどういうところで買われたのでしょうか。私は年に2〜3回は
> 大阪に行きます。大阪で上記のようなソフトを売っているところをどなたかご
> 存知でしたら、教えていただけないでしょうか。

上記のCD-ROMは、以下のURLで通信販売でも買えます。マック版もウィンドウズ版も
同じ値段のようです。

私自身、最近ブリタニカのCD−ROM版を$89で買いました。1週間ぐらいで
届きます。他にも、National Geographic のCD−ROM版もあります。

http://www.4cds.com/
  
Time Magazine MM Almanac
$33.00 - Order Now!

Learning Company

Description Preview:
Explore the past, decade by decade, simply by clicking on the topics that
interest you. review six full years of time magazine articles from 1989 to
1995. over 1,000 ph...

お役に立てば幸いです。
-------------------------
from: Taeko Tomioka
Sanno College, Jiyugaoka e-mail:
6-39-15 Todoroki phone : 81-3-3704-4011 (ext.) 248
Setagaya-ku, 158 JAPAN fax : 81-3-3704-7859



From: "Hiroshi Shoji" <>
Subject: [lex] Hiya! {01}
Date: Wed, 28 Oct 1998 13:48:18 -0000

東海林@バーミンガムです。

佐藤先生、加藤先生、松本先生、コメントありがとうございました。

加藤先生のメールを拝見して、'hiya'1語でBank of Englishの再検索を試みた
ところ、結果は何と287件あり、そのうち250件がBR informal
transcribed talkからのものでした。
残念ながら現行のBOEにはアメリカ英語の口語コーパスが入っていないので英
米の比較はできませんが、少なくとも現代イギリス英語の口語に多いはずという
私の観察を裏付ける結果が出たとは言えます。

この'hiya'は辞書でも見出し語として結構扱われています。

<COBUILD2> (1995)
You can say 'hiya' when you are greeting someone; an informal word.

(*COBUILD1 (1987) の時点では未収録だった。)

<LDOCE3> (1995)
(interjection spoken) used to say hello

<Oxford Wordpower> (1993)
interj (especially US informal)
(used as a greeting when you meet sb) hallo

(*同じ学習辞典でもOALD5 (1995) は収録していない。)

Wordpowerで (especially US informal) と記述している点が注目されます。
米語口語コーパスで調べてみたいものです。

<NODE> (1998)
(exclamation) an informal greeting
- ORIGIN 1940s: alteration of 'how are you?'

<Chambers New> (1998)
(slang) (interj) a greeting developed from 'how are you'.

<CED4> (1998)
(sentence substitute.) an informal term of greeting. [C20: shortened
from 'how are you?']

今年出版された3冊の英国人向け辞書は、申し合わせたようにこの語の起源が
'how are you'であると記述しています。
NODEは1940年起源であると断言までして。
これは次のOED2の記述を参考にしているのでしょう。

[App. shortened from how are you? and influenced by hi int. 2.]

OED2におけるこの語の初出例は確かに1940年です。
ただ、OED2の'App.'が'Apparently'の省略だとすると、'how are you'の短縮で
あるというのは断言ではないわけで、それを参考にしたと思われる各辞書が断言
的な記述をしているのが少々行き過ぎのように思われます。

また、'Hiya!'に対して'Fine, thanks.'のような返答があることはまずないと思
われ、この点もOED2を初めとする'hiya'の語源記述に疑わしさを抱かせるのに十
分のように思われます。

最後にOED2の初出例を引用して、再度皆さんの御意見を待つことにします。

1940 'N. Blake' Malice in Wonderland i. ii. 31 'Hi-ya, boys and girls,'
he cried. 'Hi-ya, Teddy,' the cry went back.

Hiroshi Shoji
<University of Birmingham, UK>
<Shion Junior College, Japan>



From: Kohei Akiyama <>
Subject: [lex] 辞書研ワークショップ {01}{01}
Date: Wed, 28 Oct 1998 23:44:15 +0900

村田 年 <> さん、Lex MLの皆様こんにちは。
秋山といいます。井上先生の研究室のWEBを見させていただき、2月ほどまえから
ROMしております。
今回、初めて発言させていただきます。

村田 年> 英語の辞書に関心のある皆様へ 1998年11月10日
村田 年>
村田 年>  「ワークショップ:英語の辞書」のご案内
村田 年>

なかなか、面白そうなあつまりですね。時間があれば行きたいとおもいます。
村田先生も、NiftyのIDのお持ちのようなので、英語フォーラム FENGC 8番会議室
にでも、この案内を揚げていただければ、また、いろんな方がいらしゃるのではと
思います。(8番とか2番とかで辞書の話題になるとみなさん議論に花がさきます)
ああ、それと、ここが、皆で作った時事英語には最強と思う英辞朗の生誕地のはずで
す。これは、最近、大きくなりすぎて、ISDN(64kByte/s)テレ放題
で落としても二晩かかります。でも、本当に強力です。
最近も、TIMEにあった、digerati が、載っていて感心しました。

私自身、理系のサラリーマンなのですが、アメリカ在住を機会に必要にせまられてと、
好きなSF/アクション小説を読むために辞書を買っていったら、たくさん集まって
しまい、辞書そのものにも興味を持ったような次第です。(下記WEBに一覧があり
ます)
素人ですのであまり発言出来ないと思いますが、

今後もよろしくお願いします。

------------------------------------------------------------
Kohei Akiyama Email
WWW http://www.din.or.jp/~kohei



From: (SATO Hiroaki)
Subject: [lex] Hiya! {02}
Date: Thu, 29 Oct 1998 10:12:43 +0900 (JST)

At 1:48 PM 98.10.28 +0000, Hiroshi Shoji wrote:
>今年出版された3冊の英国人向け辞書は、申し合わせたようにこの語の起源が
>'how are you'であると記述しています。
>NODEは1940年起源であると断言までして。
>これは次のOED2の記述を参考にしているのでしょう。
>
>[App. shortened from how are you? and influenced by hi int. 2.]
>
>OED2におけるこの語の初出例は確かに1940年です。
hiyaの綴り字で検索すると,1940年以前の映画でのいくつか見つかります。

#1/1 1931 01-B LD 00:18:58
■The Champ// チャンプ
[18:54] Hiya, boys.
#[18:55] >>HIYA<<, boys.
[18:58] Good luck, Andy.
_______________________________________________________

#1/1 1939 S10-A NR 00:19:33
■Stagecoach// 駅馬車
[19:26] HELLO, KID HELLO, CURLEY.
#[19:32] >>HIYA<<, BUCK.
[19:32] HOW'S YOUR FOLKS?
_______________________________________________________

#1/1 1940 03-A LD 00:39:59
■His Girl Friday// ヒズ・ガール・フライデー
[39:51] Oh! I'm sorry! Sorry!
#[39:54] >>HIYA<<, Sheriff. How ya doin'?
[39:54] My shin! My back!
_______________________________________________________

映画の映像も登録しました。
http://gkk.gkk.senshu-u.ac.jp/~hiroaki/hiya/

The ChampとHis Girl Fridayなどの7作品の全台詞が登録されたccdbデータベース
(古いバージョン,無料,Mac用&Windows95,98用)は,次の場所に登録されています。
http://www.senshu-u.ac.jp/~thc0408/CCDBF/html/cc7.html

___________________
(SATO Hiroaki)
専修大学・商学部・助教授(英語)
佐藤弘明



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] Hiya! {02}
Date: Thu, 29 Oct 1998 11:38:03 +0900

東海林先生:

加藤@岩手医大です.

> 東海林@バーミンガムです。

> 今年出版された3冊の英国人向け辞書は、申し合わせたようにこの語の起源が
> 'how are you'であると記述しています。
> NODEは1940年起源であると断言までして。
> これは次のOED2の記述を参考にしているのでしょう。
>
> [App. shortened from how are you? and influenced by hi int. 2.]
>
> OED2におけるこの語の初出例は確かに1940年です。
> ただ、OED2の'App.'が'Apparently'の省略だとすると、'how are you'の短縮で
> あるというのは断言ではないわけで、それを参考にしたと思われる各辞書が断言
> 的な記述をしているのが少々行き過ぎのように思われます。

(加藤)
Dictionary of American Slang, 2nd Supplemented Edition (1975) には OED2
と同工異曲の説明があります.(太字,イタリック省略)

Hi ya/Hiya = Hi. Shortened form of "How are you," reinforced by "Hi."
Colloq.

また,Dictionary of American Regional English, Vol. 2 [D-H] (1991) では
初出例が1914年です.



From: 村田 年 <>
Subject: [lex] {01}辞書研ワークショップ{01}{01}
Date: Thu, 29 Oct 1998 13:55:00 +0900

秋  山 様

村田 年(千葉大)です.

書き込みうれしいです.このようなものを出してもほとんど反応が
ないので.ニフテイはやっているのですが,会議室に入ったことが
ないのです.朝から晩まで雑用で時間もないのですが,機械音痴で
会議室への入り方を知らないことも白状しないとなりません.

秋山さん,申し訳ないのですが,会議室へ出してくれませんでしょ
うか.以前は赤野一郎先生がやってくれたりしましたが.

ご挨拶代わりに用事を頼んでしまいまして.



From: Kohei Akiyama <>
Subject: [lex] {03}辞書研ワークショップ {01}{01}
Date: Thu, 29 Oct 1998 23:31:38 +0900

Nagayuki Inoue <> さん、こんにちは。Kohei で
す。

井上先生、村田先生、秋山です。

Nagayuki> > 秋山さん,申し訳ないのですが,会議室へ出してくれませんでしょ
Nagayuki> > うか.以前は赤野一郎先生がやってくれたりしましたが.
Nagayuki>
Nagayuki> ニフティーの方へ赤野先生がお書きになっていました。(^_^)

赤野先生が、既に、お書きになっていたとの事で、探し回りました。
私が、巡回していない19番会議室でした。
いずれにしましても、私の普段のベース、2番にも、19番にこんな研究会があるよ
という形で紹介しておきます。

------------------------------------------------------------
Kohei Akiyama Email
WWW http://www.din.or.jp/~kohei



From: "Hiroshi Shoji" <>
Subject: [lex] Hiya! {03}
Date: Thu, 29 Oct 1998 17:52:31 -0000

東海林@バーミンガムです。

佐藤先生、加藤先生、再びコメントありがとうございました。

佐藤先生:

> hiyaの綴り字で検索すると,1940年以前の映画でのいくつか見つかります。

やはりOEDでは「ある程度フォーマルな書き言葉」としての初出例を載せている
ようですね。
先生に登録していただいた映像は、明日大学のLANを利用して拝見させていた
だきたいと思います。
データベースの方はダウンロードさせていただき、今後の口語表現の検索に活用
させていただきたいと思います。
'Here you go'の時と同様、お世話になりありがとうございます。

加藤先生:

> Dictionary of American Slang, 2nd Supplemented Edition (1975) には
> OED2と同工異曲の説明があります.(太字,イタリック省略)
>
> Hi ya/Hiya = Hi. Shortened form of "How are you," reinforced by
> "Hi." Colloq.

情報ありがとうございます。
私からの追加情報として、COD9とCassell Concise Dictionaryの語源表記を引用
しておきます。

<COD9> (1995)
[corruption of how are you?]

<Cassel Concise> (1998)
[20th cent., from how are you?]

CODの'corruption'というのは「従来の」保守的なOUPらしさを感じさせます
(「新」OUPのNODEでは'alteration'となっているところが対照的で面白く感じ
ます)。
いずれにせよ、語源を表記している辞書は知り得る限りでは全て'How are you'
説を唱えているわけですね。
けれども前回のメールで書きましたように、返答が'How are you'の場合とは全
く異なることからも、まだ私は疑わしさを捨てていません。
学習辞典的観点からも、用例抜きで'How are you'説のみを表記した場合、
'Hiya'を聞いた学習者がそぐわない返答をしてちょっとした沈黙が訪れる心配も
あります。

> また,Dictionary of American Regional English, Vol. 2 [D-H] (1991)
> では初出例が1914年です.

恐れ入りますが、この辞書の初出例を引用していただけませんでしょうか。

最後にお詫びと訂正ですが、前回NODEの語源を引用した際、'1940s'となってい
るにもかかわらず、「1940年と断言」と書いてしまいました。
もちろん正しくは「1940年『代』」です。

Hiroshi Shoji
<University of Birmingham, UK>
<Shion Junior College, Japan>



From: Nagayuki Inoue <>
Subject: [lex] {04}辞書研ワークショップ {01}{01}
Date: Fri, 30 Oct 1998 08:12:46 +0900

秋山先生

> 赤野先生が、既に、お書きになっていたとの事で、探し回りました。
> 私が、巡回していない19番会議室でした。
> いずれにしましても、私の普段のベース、2番にも、19番にこんな研究会があるよ
> という形で紹介しておきます。

お手数をおかけします。複数会議室の重複書き込みを嫌う人もありますから,赤
野先生が遠慮されたのでしょうか?(^_^;)

**********************井上永幸 <>*********************
[辞書学MLログを公開中: http://lexis.edu.shimane-u.ac.jp/inoue/ml_log.html]
--辞書学ML脱会は宛てにsignoff lexと送る--



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] Hiya! {04}
Date: Fri, 30 Oct 1998 09:29:55 +0900

東海林先生:

加藤@岩手医大です.

> > また,Dictionary of American Regional English, Vol. 2 [D-H] (1991)
> > では初出例が1914年です.
>
> 恐れ入りますが、この辞書の初出例を引用していただけませんでしょうか。
>
(Bold-face と italics は大文字に変えました.)
HI-YA exclam Also HIAH, HI-YE, HI-YI, HI-YUH [Reduced from HOW ARE
YOU?]
Used as an informal greeting; see quots.
1914 D[ialect] N[otes] 4.159 cVA, HIAH... Hello! (How are you?)
1933 Rawlings SOUTH MOON 23 nFL, The men ..waved wide black felt hats
and called lustily. "Hi-yuh! How's the work a'comin'?"
..... (中略)
1965-70 D[ictionary of] A[merican] R[egional] E[nglish] (Qu[estions].
NN10a, EXPRESSIONS .. used when you meet somebody you know quite well)
38 Inf[ormant]s, SCATTERED, BUT MORE FREQ NORTH, Hi-ya(, kid); (Qu. Il
10b, ASKING DIRECTIONS OF SOMEBODY ON THE STREET WHEN YOU DON'T KNOW
HIS NAME .. A MAN)Inf NY69, Hi-ya.



From: 赤野 一郎 <>
Subject: [lex] {04}辞書研ワークショップ {01}{01}
Date: Fri, 30 Oct 1998 09:53:12 +0900

秋山様、 赤野です。

> 赤野先生が、既に、お書きになっていたとの事で、探し回りました。
> 私が、巡回していない19番会議室でした。
> いずれにしましても、私の普段のベース、2番にも、19番にこんな研究会があるよ
> という形で紹介しておきます。

私の方は普段2番会議室を見ていないものですから、2番に辞書に興味のある方
が多いということは知りませんでした。同じフォーラムの複数の会議室への書き
込みはマナー違反になりまし、研究会、学会の案内は19番によく掲載されるい
るので、あのような掲載のしかたになりました。

__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/
AKANO, Ichiro
Kyoto University of Foreign Studies
TEL: 075-322-6103
E-MAIL:
英語語法文法学会: http://member.nifty.ne.jp/usage_grammar
__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/



From: 村田 年 <>
Subject: [lex] {03}辞書研ワークショッ {01}プ{01}{0
Date: Fri, 30 Oct 1998 15:24:00 +0900

秋 山 様

村田 年(千葉大)です.

JACET辞書研のワークショップをニフテイの会議室へ掲示していただける
件,ありがとうございます.

他の皆様にもワークショップの宣伝をお願い致します.
よろしければプログラムを郵送します.

村 田  年

URL: http://www.f.chiba-u.ac.jp/JACET-LEX.html



From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] TIME on CD-ROM {04}
Date: Sat, 31 Oct 1998 01:49:47 +0900

冨岡 様

TIME on CD-ROMに関する情報ありがとうございました。
以前は、秋葉原などのCD-ROMショップでみかけたのに、最近は見ないので、もう売
っていないのかと思いました。
このCD-ROMはぜひ購入したいと思います。

> 私自身、最近ブリタニカのCD−ROM版を$89で買いました。1週間ぐらいで
> 届きます。他にも、National Geographic のCD−ROM版もあります。

National Geographic
のCD-ROM版は、確か創刊号から全部収録してある、10数巻(20数巻?)になる
セットものですよね?
このCD-ROMの存在を知って、雑誌記事への興味もさることながら、TIMEのようにfull

text searchができるのなら絶対「買い」だ、と思っていました。
去年の暮れだったか、東京・神保町を歩いていてNational
Geographicの(臨時)ジョールームがあるのをみつけました。入ってみたところ、
このCD-ROMのデモンストレーションがあったので、さっそく試してみました。そし
て.....なんということ!
残念ながら、記事はテキストとして収録されているのではなく、写真も含めて、ペ
ージごとに画像として入力してあるみたいでした。
創刊号からの記事も読めるし、言語データとしても利用できるのではないか、とい
う一石二鳥の期待は裏切られてしまいました。
ちょっといじってみての判断なので、もしこのCD-ROMをお持ちで、それは違うぞ、
本文はちゃんとテキストだぞ、という(うれしい)反論があればぜひお寄せ下さい

浅田幸善 (Yukiyoshi Asada)



From: (Terutada Okada)
Subject: [lex] 御礼 {01}
Date: Sat, 31 Oct 1998 12:36:53 +0900

岡田@日大理工です。日比野先生、投野先生、飯塚先生ご教示感謝します。御礼申し
遅れまして相済みません。



From: 南出 康世 <>
Subject: [lex] CED(Millennium Edition) {01}
Date: Sat, 31 Oct 1998 13:36:00 +0900

9月10日に発売された、Collins English Dictionary(Millennium Edition)
は「辞書ラッシュ」の最後を飾るもので、本欄でもすでに何度か取り上げられ
たが、The New Oxford Dictionary of English (NODE)に続いて日本での入
手が可能になりつつあるので、改めて紹介してみたい。

 Collins English Dictionary (CED)は初版(1979)、2版(1986)、
3版(1991)と順調に版を重ねてきた(3版にはUpdated Edition 1994
がある。以下3版という場合はこれをさす)。今回のMillennium Editionは
通算すると4版にあたる。コーパスと編集組版のコンピュータ化が普及してだ
んだん改訂のサイクルが早くなってきていることが分かる。
 3版と4版は同じサイズである(縦26.7 ×横20 cm)。2段組みで一段88
行であることも同じである。総ページ数は3版1791ページ、4版1785
ページで、4版では6ページの減である。3版と4版ではreference は
180000で同じである(理由はよく分からない)が、定義数は190000
→196000、新語・新語義数の追加は16000、テクストの語数は
35000000→36000000へと増加しているので6ページ減という
のは奇妙である。この秘密は4版で活字と語間に工夫を加えて、一行の桁数を
11ふやしたことににある。(その分特に読みにくくなったという印象はない。
技術の勝利といってよいだろう)。これにより増補分を吸収できたばかりでなく、

3版になかった付録6ページを付けて1785ページに押さえることができたの
である。

 さてCEDの特徴を代表するキーワードは "World English" と"all-round
reference" といってよいが、もっと具体的にいうと、
(1)英米の英語のみならずカナダ、オーストラリア、ニュージランド、南ア
フリカ英語、さらにはカリブ英語、インド英語にまで対象範囲を広げている
こと。
(2)科学・テクノロジーの先端的な専門語を広く採録し明快の定義を与えて
いること。
(3)地名・人名など百科辞典的情報に詳しいこと
(4)新語・新語義の採録に積極的であること
ということになるが、これらの特徴は4版でももちろん踏襲されている。
 語法注記はコーパスとしてBank of Englishを本格的に利用するようになった
3版あたりから多少増えてきたようである。4版の序文にも、" For the Fourth
Edition entirely new usage notes have been written based on evidence
from the Bank of English" とある。しかし4版で語法注記が大幅に増えたと
いうことはなさそうである。
 今回の改訂でもっとも力を注いでいるのは(4)の新語・新語義の採録であろ
う。すでに触れたように、新語と新語義を合わせて16000項目を追加したと
いっている。新語辞典の機能を充分果たしているといってよいだろう。インター
ネット関係の用語から一例をあげると、たとえば、Java は3版にないが、4版
には収められている。由来まで書いてあって読んで楽しい。

Trademark. a programming language especially applicable to the World
Wide Web. [C20: named after Java coffee, said to be consumed in large
quantities by the language's creators](C20は初出の世紀を示す)

E-mailは3版に出ているが、

E-mail abbrev. for electronic mail

のようにそっけない。しかし4版になると、

E-mail, e-mail, or email  n 1 short for electronic mail. vb(tr) 2 to
contact a person) by electronic mail. 3 to send (a message, document,
etc.) by electronic mail

のように綴りのバリエーションもあげられ、動詞用法が追加されてい行き届いた
記述になっている。しかし、万事に行き届いているというわけでない。たとえば、

polytechnic は4版で次のように定義されている。

Brit. a college offering advanced full- and part-time courses, esp.
vocational courses, in many fields at and below degree standard.

これは2版の定義と全く同じである(当時はpolytechnic の制度は存在してい
た)。現状にあった修正が必要だろう。英和辞典編集者にはCEDファン(?)
が多いせいか、CEDの定義に引きずられたままになっている英和辞典も少なくな
いようである。改訂というと、レクシコグラファーは新語・新語義の採録に熱意
を示すが、既存語義のチェックにも同様の熱意が必要であることを教えてくれる
例である。
 CED にはライバルは少なくなかった。初版当時、Hamlyn Encyclopedic
World Dictionary(1971) まだその力を保っていたし、2版には、Longman
Dictionary of the English Language (LDEL)(1984)が、3版にはLDEL 2
(1991) とThe Oxford English Reference Dictionary(1995)といったライ
バルが存在していたが、CEDの存在そのものを脅かすほどの力はなく、CEDは順
調に版を重ねてきたといえる。しかし4版と相前後して出されたNODEは脅威だ
ろう。このNODEについては、11月28日の「JACET英語辞書ワークショップ」
(於:早稲田大学)で紹介させていただく予定である。

1998年10月31日
_____________________________
 南出康世  
 電話0743-75-7050. FAX 0743-75-7050.
e-mail
______________________________



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] Damned Windows! {01}
Date: Sat, 31 Oct 1998 16:57:10 +0900

加藤@岩手医大です.

メニューバーとタイトルバーが一緒に出て来ず,急ぎの仕事ができなくて学校
でべそをかいています.誰も学校にいないので弱っています.

Please, someone help me!



From: "Hiroshi Shoji" <>
Subject: [lex] Hiya! {05}
Date: Sat, 31 Oct 1998 08:20:23 -0000

東海林@バーミンガムです。

加藤先生、DAREからの引用ありがとうございました。
お手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした。

この辞書でも'How are you'起源説のようですね。
また、綴りの異形もいろいろあることがわかりました。

一連のメールのやり取りで、この表現が英米いずれでも使われていること、OED
初出の1940年以前にも映画などでの登場例があることなどがわかり、大変勉
強になりました。
www.infoseek.com による検索では、5,806件の'hiya'はヒットがありました。
'Here you go'の場合と同様、今後の辞書の扱いには注意がいる項目だと思いま
す。

Hiroshi Shoji
<University of Birmingham, UK>
<Shion Junior College, Japan>



From: "Matumoto Yosihito" <>
Subject: [lex] Damned Windows! {02}
Date: Sat, 31 Oct 1998 17:56:44 +0900

加藤先生,佐賀の松本です。

>メニューバーとタイトルバーが一緒に出て来ず,・・・。

表示 (V) → ツールバー (T) にカーソルをあわせますと,
標準のボタン,
アドレスバー,
リンク
などがチェックされているかどうかを見ることができます。

カーソルをそれらにあわせてチェックしてみると良くなるかもしれません。

以上取り急ぎ。



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] Damned Windows! {02}
Date: Sat, 31 Oct 1998 18:03:22 +0900

kazuo kato wrote:
> 加藤@岩手医大です.
>
> メニューバーとタイトルバーが一緒に出て来ず,急ぎの仕事ができなくて学校
> でべそをかいています.誰も学校にいないので弱っています.
>
> Please, someone help me!

お騒がせして申し訳ありませんでした.何とか原状に復しました.すみません.



From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] RE: [lex] 専門分野を示す絵記号 {01} {01}
Date: Sat, 31 Oct 1998 19:54:40 +0900

>いわゆる「シンチンゲルの『独和』」には、専門分野が
>「絵記号」になっていますね。たとえば、
> 「 〒 」 が 「郵便」、「 ♀ 」 が 「生物学」のように。
>
> たまたま書店で、ドイツ語の棚の Langenscheidt の
>独英辞書を見てましたr、同じようなことをしています。
>
> 山岸先生の『スーパーニューアンカー』 の ネクタイの
>マークがおなじみですが、シンチンゲルと lanenscheidt
>は、どちらがオリジナルか?などと棚を見て考えて
>おりました。

手元の辞書では、
(A) Brockhaus: Deutch-Englisch Bildworterbuch (1978)  <独英>
(B) Kramers Woordenboeken (Engles-Nederlands/Nederlands-Engels) (1987) <英
蘭/蘭英>
に同様の絵記号が使用されています。

天秤の絵が【法律】、音符が【音楽】、自動車の絵が(当たり前ですが)【自動車】
など、という共通点はありますが、たとえば同じ△(三角形)の絵でも、(A)は【数
学】、(B)では【建築】となっていたり、絵と分野との対応が一致しない例も多いよ
うです。((B)の【数学】は ×(かける?))

鳥の絵が【鳥】を表すように、ある程度自明のものはいいのですが、そうでないもの
の場合何度も巻頭にある絵と分野の対応表を見直す羽目になったりします。絵が小さ
くて何の絵かわからないことがあるのも困ります。(これはこちらの目のせいかもし
れませんが)

ある分野の語彙を探したりするときには、【分野】よりも絵の方が便利かもしれませ
んね。
ただよく見てみると(辞書(B)の場合)、pigeon, hen, peacockなどには鳥のマーク
がついているのに、sparrow, swallowは無印(ただし、逆方向の蘭英の見出しには鳥
の絵がしっかりありました)、という風に、絵記号は網羅的に採用されているわけで
はなさそうです。なぜsparrowについてないか、は不明です。たぶん、きちんと
チェックしていないせいだと思います。

絵文字に限ったことではありませんが、一般辞書での専門用語の処理(分野記号を必
要に応じて、もれなくつけられるか、適切な訳語を与えられるか、あるいは専門用語
と一般用語の境界線はどこで引くのか等々)はやっかいだと思います。

浅田幸善 (ASADA Yukiyoshi)


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