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1999年4月 (1日〜6日)


From: kazuo kato <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {02}
Date: Thu, 01 Apr 1999 09:37:11 +0900

井上様:

加藤@岩手医大です.

複合語のハイフンの問題はみんな困っています.

noboru inoue, mr wrote:
>
> はじめて、ランダムハウスの初出年表示をありがたく思いました。動詞baby-sitに
> はダッシュが間に入っています。
> NOEDにはダッシュなし。  英国のbabysitter/babysitの歴史は米国とは異なるの
> でしょうか?
> もひとつ、Shorter
> Oxfordによると、baby-minderとかbaby-snatcherには間にダッシュをつけています
> が、babysitterにはダbシュがない。ダッシュはどのようなときにつけたりつけな
> かったりするのでしょうか?
>
(加藤)The New Fowler's Modern English, Third Edition (Oxford, 1996)
[ISBN 0-19-869126-2] の 'hyphens' (pp.370-371) の記述の一部です:

Another difficulty is that [hyphenation] practice varies from country
to country and from publishing house to publishing house. Many Ameri-
can mewspapers, for example, print _horse race_ and _horse racing_ as
separate words, whereas the New SOED (1993) gives only _horse-race_
and _horse-racing_. The _New Yorker_ regularly places hyphens in
_teen-age_ and _teen-ager_; it is a long time since I last saw a hy-
phen in these words in works printed in Britain. Specialized journals
often print _seaurchin_ as one word; in more general works it is
printed as _sea urchin_ or _sea-urchin_.



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] email and fax {01}
Date: Thu, 1 Apr 1999 09:47:08 +0900

井上です

MLのかたは、とっくにご存じと思いますが、fax
とかemailは動詞と使用されています。

私が受け取った、出版案内の例。
We intend to keep this an up-to-date list, so if you have published
anything
in this area (or know of other work) that we have not yet included, please
email full details to and it will be added.

NODEに、emailはVERBとしても、のっていますが、ORIGINは late 20th
centuryとなっています。(ランダムハウス大英和には、動詞はのっていません。多
用されだしたのは、1990以後でしょうか)インターネット英語、という辞書?を本
屋で時々見かけますが、通信用の簡略英語(昔の、テレックスや電報に独特の語法
があったように。たとえば、文字数の短い単語の多用)の、ようなものを称してい
るのでしょうか?

新聞や雑誌のみだしにも、文字数の短い用語が多用され、かつ、独特のグラマーが
あるようにおもいます。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {03}
Date: Thu, 1 Apr 1999 10:03:55 +0900

加藤様

井上です

ハイフンに関する情報をありがとうございます。(ハイフンとダッシュはどうちが
うのでしょうか。basicな質問で申し訳ありません)
> >
加藤様wrote:

> (加藤)The New Fowler's Modern English, Third Edition (Oxford, 1996)
> [ISBN 0-19-869126-2] の 'hyphens' (pp.370-371) の記述の一部です:
>
> Another difficulty is that [hyphenation] practice varies from country
> to country and from publishing house to publishing house. Many Ameri-
> can mewspapers, for example, print _horse race_ and _horse racing_ as
> separate words, whereas the New SOED (1993) gives only _horse-race_
> and _horse-racing_. The _New Yorker_ regularly places hyphens in
> _teen-age_ and _teen-ager_; it is a long time since I last saw a hy-
> phen in these words in works printed in Britain. Specialized journals
> often print _seaurchin_ as one word; in more general works it is
> printed as _sea urchin_ or _sea-urchin_.
>
辞書を見ると、from word to wordも、from editor to editor ?
も追加したくなります。
とりあえずは、検索のときに不自由でなければ、よし、とすべきでしょうか。意味
の上では、あまり
影響はないようですから。私自身は、自分でタイプするときには分かち書きや、ハ
イフンはつけたくないが(面倒ですから)、他の人のものを読むときにはつけて欲
しいという、勝手な!要望を持っています。
上記の例中の、seaurchinなどをsea +
urchinと解読したりするために一時停止するような、単語がままあります。



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {04}
Date: Thu, 01 Apr 1999 11:07:05 +0900

井上様:

加藤@岩手医大です.

noboru inoue, mr wrote:

> ハイフンに関する情報をありがとうございます。(ハイフンとダッシュはどうちが
> うのでしょうか。basicな質問で申し訳ありません)

(加藤)まず長さが違います.くわしくは,Webster's New World Dictionary,
Third College Eidtion (1991) や Merriam-Webster's Collegiate Dictionary,
Tenth Edition (1993) の巻末付録の "Punctuation" の記事をお読み下さい.

> とりあえずは、検索のときに不自由でなければ、よし、とすべきでしょうか。意味
> の上では、あまり
> 影響はないようですから。私自身は、自分でタイプするときには分かち書きや、ハ
> イフンはつけたくないが(面倒ですから)、他の人のものを読むときにはつけて欲
> しいという、勝手な!要望を持っています。

(加藤)ハイフンの有無が意味に影響を与えることがあります.The Oxford
Companion to the English Language (1992), p. 492 の例を借用しますと,

hard-covered books は hard と books にアクセントがあり,'books with
hard covers' の意味であり, French-speaking visitors は French と
visitors にアクセントがあって,'visitors who speak French' の意味を持ち
ます.これに対して,hard covered books は covered と books にアクセント
があり,この部分にはパラフレーズがないのですが,たぶん 'covered books
which are hard'の意味,French speaking people のほうは French と people
にアクセントがあって,たぶん 'French people who speak (as against who
cannot speak)'という意味になると思います.
また,recover と re-cover では発音も意味も違います.



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {04}
Date: Thu, 01 Apr 1999 11:19:50 +0900

井上様:

加藤@岩手医大です.

noboru inoue, mr wrote:

> ハイフンに関する情報をありがとうございます。(ハイフンとダッシュはどうちが
> うのでしょうか。basicな質問で申し訳ありません)

(加藤)長さと機能が異なります.ハイフンは語の連結,ダッシュは文・節単位
の連結に用いられます.くわしくは,次のような英語辞典の巻末付録の 'Punc-
tuation' の記事ご覧ください:

Webster's New World Dictionary, Third College Edition (1993)
Merriam-Webster's Collegiate Dictionary, Tenth Edition (1993)

> とりあえずは、検索のときに不自由でなければ、よし、とすべきでしょうか。意味
> の上では、あまり
> 影響はないようですから。私自身は、自分でタイプするときには分かち書きや、ハ
> イフンはつけたくないが(面倒ですから)、他の人のものを読むときにはつけて欲
> しいという、勝手な!要望を持っています。

(加藤)ハイフンの有無が意味の差に影響を与えないとも言えません.recover
と re-cover はそのいい例です.これらは別の単語です.



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {05}
Date: Thu, 01 Apr 1999 11:36:01 +0900

加藤@岩手医大です.破棄したつもりのメールが送信されてしまいました.
後の短いほうが修正版のつもりです.

kazuo kato wrote:
>
> 井上様:
>
> 加藤@岩手医大です.
>
> noboru inoue, mr wrote:
>
> > ハイフンに関する情報をありがとうございます。(ハイフンとダッシュはどうちが
> > うのでしょうか。basicな質問で申し訳ありません)
>
> (加藤)まず長さが違います.くわしくは,Webster's New World Dictionary,
> Third College Eidtion (1991) や Merriam-Webster's Collegiate Dictionary,
> Tenth Edition (1993) の巻末付録の "Punctuation" の記事をお読み下さい.
>
> > とりあえずは、検索のときに不自由でなければ、よし、とすべきでしょうか。意味
> > の上では、あまり
> > 影響はないようですから。私自身は、自分でタイプするときには分かち書きや、ハ
> > イフンはつけたくないが(面倒ですから)、他の人のものを読むときにはつけて欲
> > しいという、勝手な!要望を持っています。
>
> (加藤)ハイフンの有無が意味に影響を与えることがあります.The Oxford
> Companion to the English Language (1992), p. 492 の例を借用しますと,
>
> hard-covered books は hard と books にアクセントがあり,'books with
> hard covers' の意味であり, French-speaking visitors は French と
> visitors にアクセントがあって,'visitors who speak French' の意味を持ち
> ます.これに対して,hard covered books は covered と books にアクセント
> があり,この部分にはパラフレーズがないのですが,たぶん 'covered books
> which are hard'の意味,French speaking people のほうは French と people
> にアクセントがあって,たぶん 'French people who speak (as against who
> cannot speak)'という意味になると思います.

(加藤)ここは「French と people にアクセントがあって」ではなく,「speak-
ing と people にアクセントがあって」とすべきでした.お騒がせしました.

> また,recover と re-cover では発音も意味も違います.



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {05}
Date: Thu, 1 Apr 1999 12:07:34 +0900

加藤様

井上です。

> (加藤)ハイフンの有無が意味の差に影響を与えないとも言えません.recover
> と re-cover はそのいい例です.これらは別の単語です.

なるほど。明確に意味が異なることばがあるのですね。すこし、はなしは異なりま
すが、私のよく出会う例は、
specifiation
。技術分野では仕様書と、いうspecifyした成果物をあらわすことが多いのですが、
たまに
specifyすること、をあらわしているので、ちょっと面食らうことがあります。

もとにもどりますが、re-は行為、動作をあらわすすべての動詞につくことができる
と、おもいます。(辞書ではよく使用するものしかあげていませんが)。NOEDとラ
ンダムハウス大英和のre-の項をすこしだけ、比較したのですが、
re-elect、re-eligible、re-enact、re-embarkなどNOEDにはハイフンが入っていま
すが、ランダムにはついていません。ハイフンをつける傾向は英国が高い、という
ことですか。contry by countryの傾向として。

また、全然、別の話題ですが。blurb 本の宣伝文句を、加藤さんがいつかメールで
使用されていました。このことばは、覚えるのに苦労したもののひとつです。NOED
を引くと、今世紀初期、米国のhumorist G.Burgessの造語、とあります。

辞書で、この言葉の前後にある、blur ぼやけさせる  とblurt = say
suddenly などと関連があるのか、とは思っていましたが、宣伝文句とは結びつか
ないな、などと思っていました。 humoristの造語なので、そういうこともあろう
かと、少し今回なっとくしましたが。humoristときくと、bluntも、とおもってしま
います。

ところで、本日、oxford english etymology ペーパーバック1993
を引いたのですが、blurbに

(orig. U.S ) publisher's commendatory advertisement. xx. of unkn. orig.
とだけの説明。
なんだなんだ!。 まさに、editor by editor と言う感じ。



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] College Must Teach Students, Not Baby-Sit Them {06}
Date: Thu, 01 Apr 1999 13:31:42 +0900

井上様:

加藤@岩手医大です.

noboru inoue, mr wrote:

> もとにもどりますが,re-は行為、動作をあらわすすべての動詞につくことができる
> と、おもいます。(辞書ではよく使用するものしかあげていませんが)。NOEDとラ
> ンダムハウス大英和のre-の項をすこしだけ、比較したのですが、
> re-elect、re-eligible、re-enact、re-embarkなどNOEDにはハイフンが入っていま
> すが、ランダムにはついていません。ハイフンをつける傾向は英国が高い、という
> ことですか。contry by countryの傾向として。
>
(加藤)前のメールで引用した The New Fowler's Modern English Usage,
Third Edition の説明では horse(-)race でハイフンのあるのが英国式,
teen(-)agerではハイフンのあるのが米国式である,ということでした.この問
題については「ハイフンをつける傾向は英国が高い」というような一般論は独
断になる危険があります.現在のところ,同じ書き物のなかでは hyphenation
を統一するという原則を守るしかないのではないでしょうか.



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] hyphenation {01}
Date: Thu, 1 Apr 1999 14:31:17 +0900

加藤様

Usageなどを、みましたが、国別とかの傾向はないようですね。しかし、hyphenation
とかpunctuationの説明の
ながいこと。疲れます。

余録としておもしろい表現を見つけました。

hyphenated American =
Polish-Americansとか、Irish-Americansなどをいう。ポーランド系米国人。。。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
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From: Lexicon <>
Subject: [lex] No way {01}
Date: Thu, 1 Apr 99 04:12:40 -0800

LEXICONです。久々の投稿になります。

>> > "No way you're paying enough support if you're the C.E.O. of a hot
>> > internet tools company!" ("Doonesbury Flashbacks," The
International
>> > Herald Tribune, March 25, 1999, p. 23)

>これは多少前後関係の説明が必要だったかもしれません.この場面は離婚した
>夫のコンピュータに侵入して,彼の財政状況をのぞき,(たしか前妻が)つぶ
>やいている場面です.「景気のいいインターネット会社の最高経営責任者(C.
>E.O.)かもしれないが,(こんなに赤字じゃ)子供の養育費 (support) なんか
>払えるわけがない」("No way" = it is impossible that ...) ということのよ
>うです.

この漫画を実際に見ていないで言うのも何ですが、どうもこの訳はおかしい
ような気がします。ここで"No way"という表現がnegateしているのは
payingではなくenoughであると解釈するのが最も自然なのではありませんか?

すなわち、

「あなたが景気のいいインターネット会社の最高経営責任者ならば、
(金がある筈だから)養育費を十分払っていないということになる」

言い替えれば、

「おめえが景気のいいインターネット会社の最高経営責任者なら、
養育費ぐらいもっと出せる筈だろう(こん畜生!)」

ということで、こう読まないと冗談にならないのではありませんか?



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] {01}
Date: Thu, 1 Apr 1999 23:59:21 +0900

山岡様
井上です

NOED=New Oxford English Dictionary 1998です。

わたしが、1-2ヶ月前に、大宣伝?したのですが、そのメールをすでに整理したので
、気分一新して書き直します。
私は、OxfordのOxford English Dictionary second
version(OED2)の、CDROM版を使用しています(○善で11万円も出して買ったのに直
後、海外でfax注文すれば300ドル強で買えることを知り、頭にきました!それはと
もかく。。。)を使用していますが、加えてNOEDを購入した理由は、

1
新語が豊富 インターネット用語などがじゃんじゃんのっている。総語数は20万前
後?
2 語源情報がたっぷり。語義解説より分量が多いことはざら。
3 語義の掲載順が、現代の使用頻度順。OED2は歴史的順序。
4 紙質丈夫=蛍光ペンOK。それほど、重くない。

こんなところですか。実物を本屋でごらんになったらよろしいとおもいます。個人
の趣味にもよりますし、
値段も少し高いですから(1万円弱)、もし興味がおありであれば、店頭でごらん
になってください。
(ついでに、ご感想も教えていただければありがたいです)

//////Noboru Inoue//////

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From: Hirosada IWASAKI <>
Subject: [lex] NODE {01}
Date: Fri, 02 Apr 1999 00:39:37 +0900

正確には、NODE = The New Oxford Dictionary of Englishですね。

3段組で見やすく、実際によく引くにはこのサイズが限度という感じがします。
結構、語法・類語情報があるのに、発音記号が全見出しにつかないのが不満なと
ころ。

新語は結構載っており、critial path (analysis)といった、経営のプロジェクト
管理に関する用語を調べた際も、最初百科辞典でよくわからず、NODEにちゃんと
出ていたのには感心しました。

AOLではonline版が使えるようですね。

磐崎弘貞@筑波大

=============================================================
Hirosada IWASAKI
OFFICE: University of Tsukuba, Foreign Language Center
Tennodai 1-1-1, Tsukuba-shi, Ibaraki 305-8577 Japan
(TEL: +81-(0)298-53-4189/2430, FAX:+81-(0)298-53-6616)
E-mail:

=============================================================



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] RE: [lex] NODE {01} {01}
Date: Fri, 2 Apr 1999 01:21:47 +0900

井上です

盤崎様、山岡様 みなさま。

>IWASAKI 様 wrote:

> 正確には、NODE = The New Oxford Dictionary of Englishですね。

すみません。まちがっていました。これまでずっと、間違えっぱなしだったようで
す。

> 3段組で見やすく、実際によく引くにはこのサイズが限度という感じがします。
> 結構、語法・類語情報があるのに、発音記号が全見出しにつかないのが不満なと
> ころ。

いわれて、気がつきました。発音、アクセント情報は少ないですね。発音、アクセ
ントを頻繁に
利用される方にとっては、不便と思います。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] {03}
Date: Fri, 2 Apr 1999 02:01:48 +0900

三成様
井上です

間違いについては、おっしゃるとおりです。NOED --> NODE

ところで、NODEのもう一つの弱点ですが。(NODEに限らないかも知れませんが)
説明が難しいのですが、私が使用しているnodeは、本体と、表紙(固い表紙)が離
れかけています。かなり手荒く扱っているせいかもしれませんが。

大辞林などをみますと、ここに薄い布をはって、簡単に離れないようにしているの
ですが。NODEの場合は、紙一枚ですから、すぐに壊れ(破れ)そうな気がします。
何らかの補強が必要です。

わたしは、6−7冊にばらして使うつもりで、製本用具(コクヨ)に発注していま
す。日本語の英和でよくつかう、ランダムハウス大英和2版は、9冊に分解して(厚
手の週刊誌程度)使用しています。そうしないと、重くて、一大決心しないと、ち
ょっとやそっとでは使う気になりません。女性の使用者(?あるいは握力のない男
性の使用者)にとっては、この重さはつらいのではないでしょうか?常時、机上に
おいておかなくては。以前、同じことをメールで書いたのですが、出版社は、分冊
化して出版すべきではないでしょうか。ランダムハウスを分解したのは、通勤電車
で読むためですが(会社を辞めたので、この効果はなくなりましたが)、机のすぐ
近くに並べて置いているので、軽くて便利です。

辞書を引くときに、複数の分冊をreferする場合は極めてまれですから、分冊化して
不便なことはまったくありません。むしろ、複数の分冊を、必要あれば、同時に机
上に並べられるので便利なくらいです。

ちなみに、大辞林が3分冊のものを出しています。通勤電車で読むには少し厚いで
すが、一冊ものよりははるかに使いやすいと思います。

大江健三郎氏が、広辞苑を何冊も壊した、というはなしがよく話題になっています
が、あんなに重量があれば、
頻繁に利用すれば、すぐにこわれるに決まっています。

使用者の利便を全く考えていないようですね出版社は。OXFORDもそうですが。 Unab
ridged Webster
は、あまりに重くて実用にならないので、ずいぶん前に捨てました。

苦情ついでにいうと、改訂版の頻度が遅すぎます。すくなくとも、最低、数年に1
回程度の、addendumを出して、
読者の利便をはかるべきです。数十年前とは時代が違うのですから。10年も改訂版
を出さないのは、辞書出版社として失格です。

//////Noboru Inoue//////

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From: 山岡大基 <>
Subject: [lex] NODE {01}
Date: Fri, 02 Apr 1999 03:45:14 +0900

井上様・磐崎様・三成様

山岡です。

詳しい情報を教えていただき、ありがとうございました。
また、「NOED」と書くミスをしてしまい、
すみませんでした。

山岡大基 <>
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

   山岡 大基 YAMAOKA Taiki

  e-mail :

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%



From: "Nagai Kazuhiko" <>
Subject: [lex] Hyphen {01}
Date: Fri, 2 Apr 1999 09:33:44 +0900

加藤様

A Dictionary of Modern American Usage (1998)
by Bryan A. Garner

に下記の記述があります(p.540)

Generally, AmE is much less hospitable to hyphens than BrE.
(中略)
But in one context, AmE is quite hospitable to the hyphen.
That's in the realm of PHRASAL ADJECTIVES.
つまり
credit card がcredit-card application
になるような場合です.

<永井>
Nagai Kazuhiko



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] No way {02}
Date: Fri, 02 Apr 1999 09:59:20 +0900

Lexicon 様:

加藤@岩手医大です。コメントありがとうございました。

Lexicon wrote:
>
> > "No way you're paying enough support if you're the C.E.O. of a hot
> > internet tools company!" ("Doonesbury Flashbacks," The
> International Herald Tribune, March 25, 1999, p. 23)
> >
> >これは多少前後関係の説明が必要だったかもしれません.この場面は離婚した
> >夫のコンピュータに侵入して,彼の財政状況をのぞき,(たしか前妻が)つぶ
> >やいている場面です.「景気のいいインターネット会社の最高経営責任者(C.
> >E.O.)かもしれないが,(こんなに赤字じゃ)子供の養育費 (support) なんか
> >払えるわけがない」("No way" = it is impossible that ...) ということのよ
> >うです.
>
> この漫画を実際に見ていないで言うのも何ですが、どうもこの訳はおかしい
> ような気がします。ここで"No way"という表現がnegateしているのは
> payingではなくenoughであると解釈するのが最も自然なのではありませんか?
>
(加藤)この書き込みでも書いたように、この漫画の support の用法が腑に落
ちなかったので、米人の同僚に聞き、そのパラフレーズを日本語にしたもので
すから逐語訳にはなっていないと思います。彼は "No way" という否定の
scope は enough を含む文全体であると解釈していたようでした。
もちろん、enough に強い対比のアクセントがかかれば「養育費のほんの一部
しか払っていない」という読みが生まれる可能性もありますが、この場面の前
後の事情から、あのように訳しても 'poetic or comic license' のうちに入る
のではないかと思っておりました。

> すなわち、
>
> 「あなたが景気のいいインターネット会社の最高経営責任者ならば、
> (金がある筈だから)養育費を十分払っていないということになる」
>
> 言い替えれば、
>
> 「おめえが景気のいいインターネット会社の最高経営責任者なら、
> 養育費ぐらいもっと出せる筈だろう(こん畜生!)」
>
> ということで、こう読まないと冗談にならないのではありませんか?

(加藤)このせりふは「冗談」ではないようです。この引用では 'you' と言
っていますが、相手に直接話しかけているわけではありません。ここは、侵入
したコンピュータに相手のひどい財政状況を見て、あきれている場面です。そ
して、(実際は互いに通信はしていないのですが、)あたかも相手と通信して
いるような感じで話しているのです。上のせりふは相手に聞こえていないこと
になっていると思います。
また、同僚の解釈ではここの if は even if の意味のようでした。

同じ4コマ漫画の最後のコマで、コンピュータに侵入されている男が次のよう
につぶやきます:

Father: Think they'll steal any of our debt load?
Son (or Daughter?): I wish.



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] Hyphen {02}
Date: Fri, 2 Apr 1999 10:05:48 +0900

nagai san

inoueです

babysitterのばあいはどうでしょうか?
米語はbaby-sitter baby-sit
oxford はbabysitter、babysitとなっています。
これは、credit-cardの例に倣っているのでしょうか?

一般的にはoxford英語はハイフンが多いような気がしますが、何種類の傾向がある
ように思います。
このbabysitterのように。

わたしの邪推ですが、babysitterというのは米語であり、英国では、baby-minderと
か違った言い方がある
==>babysit/babysitterの起源などに関心がない==>関心のない言葉にハイフンなど
つけて分かち書きする必要はない。たとえば、七夕祭りと言う言葉を仮に日本から
ちょく輸入した場合、tanabata-matsuri などとしないで、
tanabatamatsuriとする。(あまり冴えない例ですが)

baby-sitterを採用している場合、sitterで検索にかかりますか?

//////Noboru Inoue//////

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From: kazuo kato <>
Subject: [lex] Hyphen {02}
Date: Fri, 02 Apr 1999 10:48:29 +0900

永井様:

加藤@岩手医大です。

> A Dictionary of Modern American Usage (1998)
> by Bryan A. Garner に関する情報ありがとうございました。

==========
From: "Hideshi TAKAIE" <>
Subject: [lex] {01}
Date: Fri, 2 Apr 1999 12:02:19 +0900

山岡様
New Oxford English Dictionary( 1998) の略号です。
=================================================
      岡山朝日高校 英語科 鷹家 秀史
 e-mail:
Homepage: http://www1.harenet.ne.jp/~takaie
=================================================



From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] baby(-)sit {01}
Date: Fri, 2 Apr 1999 14:37:29 +0900

先日お話しした、Webster's New
World Dictionary & Thesaurus (Macmillan Publishing USA)のCD-ROM
でbaby-sitを検索してみて、驚いたことがあります。

Dictionaryの方は、見出し語として
動詞は baby-sit、名詞は baby sitter
これはまだいいでしょう。
Thesaurusの方は、
動詞は、baby-sitのみ、ですが、驚いたことに、名詞には3通りのつづりがそれぞれ
別見出しで収録され
ていました。
babysitter See custodian, guardian, nurse
baby sitter See sitter
baby-sitter --Syn. sitter, nanny, mother's helper, au pair, day-care
provider, child-care worker, caregiver; see also nurse 2.

この3語(!)が異なった意味で用いられている、というわけではなさそうです。

浅田幸善 (ASADA Yukiyoshi)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] baby(-)sit {02}
Date: Fri, 2 Apr 1999 14:48:44 +0900

浅田様

井上です
> babysitter See custodian, guardian, nurse
> baby sitter See sitter
> baby-sitter --Syn. sitter, nanny, mother's helper, au pair, day-care
> provider, child-care worker, caregiver; see also nurse 2.
>
> この3語(!)が異なった意味で用いられている、というわけではなさそうです。

眼がチカチカします。



From: "Nagai Kazuhiko" <>
Subject: [lex] babysitter {01}
Date: Fri, 2 Apr 1999 16:59:26 +0900

井上様

babysitter について
The Good English Guide
by Godfrey Howard
に以下の記述があります.

An importation from America that has become as indispensable
as 'teapot.', and like that word, there is no need to hyphenate it,
although it still appears that way in some dictionaries.

余談ですが,この文をWordのスペルチェックにかけましたら,
baby-siitterに修正するよにとのことです.

<永井>
Nagai Kazuhiko



From: Tom Gally <>
Subject: [lex] baby(-)sit {04}
Date: Fri, 2 Apr 1999 17:09:01 +0900

昨日からこのMLに参加させていただきますトム・ガリーです。

さて、baby-sit(動詞)のスペルを調べましたら、浅田さん(こんにちは!)が指摘
された不統一の程ではありませんが、同じ新聞でもスペルが統一していないようです。
Electric Library(http://www.elibrary.com/)で米国のNewsdayと英国の
Independentを検索したら、両紙ともbabysitとbaby-sitを区別なく使っています。
baby sitの例も一つ発見しました。(残念ながら、Electric Libraryの索引はハイフ
ェンを無視しているようですので、baby sitを検索してもbaby-sitがでてしまいま
す)

ご参考までに、見つけた例は下記の通りです。

I thought about how easy it was to be around them these days because
my 12-year-old can *babysit* my 4-year-old. (Newsday, 10-22-1994)

President Bill Clinton and Hillary Rodham Clinton missed their
daughter Chelsea's last performance in "The Nutcracker" ballet
yesterday to *babysit* their 6-month-old nephew Zachary Rodham.
(Newsday, 12-27-1995)

In the tight-knit East Islip neighborhood where Bocklet had grown up
across the street from Libardi, friends and relatives were
confronting the unimaginable: that Libardi, a longtime friend whose
children she used to *babysit*, allegedly strangled the 41-year-old
mother of two. (Newsday, 02-03-1998)

And Chamberlain's own mother, Millie Iris, described her as a
"chronic runaway" who let her children walk around the house in
their underwear and often sought out friends and neighbors to
*baby-sit*. (Newsday, 08-05-1993)

Islip Supervisor Pete McGowan called and helped work out a $20,000
no-interest construction loan through the Communty Development
Agency. Women called and offered to *baby-sit* and cook for
construction volunteers. (Newsday, 09-22-1995)

"I feel safe here," Leslie says with a shrug. She attributes her
feelings to the security at the door and to the older crowd - no
patron is under 21, and the majority are 25 and over. "Here I don't
have to *baby-sit*, don't have to chaperone.' " (Newsday, 01-19-
1997)

"They never got along. They're constantly fighting," said Michele
--> Butzbach, 17, a neighbor who used to *baby sit* for the Kluepfels'
only child. (Newsday, 08-24-1996)

In another incident two years ago, a London volunteer used the CCHF
to befriend a vulnerable family, earning their trust, then offering
to *babysit* and take the children swimming. He served a three month
sentence for molesting one of them. (Independent, 05-01-1996)

Helen, a junior school teacher, has primary care. The children stay
with Jeremy one night a week and on alternate weekends, while their
parents *babysit* for each other on evenings out. (Independent, 06-
19-1996)

I don't really like having them around me very much. Nobody would
ever ask me to *babysit* - I'm not that comfortable with children,
especially ones I don't know. (Independent, 09-23-1996)

She was happy to *baby-sit* and several times we came home to find
her asleep on the sofa with our son face down on top of her
(remember he was only 18 months old). How sweet, how caring.
(Independent, 07-08-1996)

This latest craze, described to me as "Japan's revenge on the
Western world" has swept through our schools and playgrounds.
Tamagotchis are now sensibly banned from most schools, which means
that mothers now have to *baby-sit* these cyber-pets while their
kids are at school. (Independent, 10-17-1997)

Apart from buying everything second-hand, he'd rather wear his coat
indoors than put his heating on during the day. He has never offered
to *baby-sit* for his grandchildren nor taken them to a burger bar
or the cinema, believing them to be a "scandalous waste of money".
(Independent, 11-20-1997)

最後に、簡単に自己紹介いたします。私は米国出身で、1983年から日本に住んでおり
ます。仕事は主に和英翻訳ですが、辞書、特に国語辞書に強い興味を持っています。
これからよろしくお願いいたします。

なお、日本語のネーティブではありませんので、私の下手な日本語を大目に見てくだ
さい。

Tom Gally (Tokyo, Japan)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] babysitter {02}
Date: Fri, 2 Apr 1999 17:32:04 +0900

永井様

なるほど、 although ...
stillとかいっているということは、われわれとしては、まだ、ふたまたかけておく
しかないですね。

>
> An importation from America that has become as indispensable
> as 'teapot.', and like that word, there is no need to hyphenate it,
> although it still appears that way in some dictionaries.
>
> 余談ですが,この文をWordのスペルチェックにかけましたら,
> baby-sitterに修正するようにとのことです.

re-elect、。。。re-cover/recoverのコーパス検索はどうなのでしょうか。re-cover
で検索をかけると、recoverにしろ、
とかいってくるのでしょうか?それとも、ズバリ、re-coverがでてくるのでしょう
か?re-coverのように頻度の少ない語ですと、recoverでけんさくさせられたのでは
、たまらん、ですね。また、英系コーパス、と米系コーパスでは、ハイフンに気を
つけて入力する必要があるのでしょうか。

スペルチェックをかけられたということですが、ワードには英語と米語のスペルチ
ェックが、入っているはずです。ハイフンもきめ細かくチェックしているのでしょ
うか。英米にわけて。であれば、○ー○も少しは見直しますが。。。

どなたか、お暇な折りに。。。

井上



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] baby(-)sit {05}
Date: Fri, 2 Apr 1999 18:04:35 +0900

トムガリーさん

井上です

ガリーさんwrote
>
さて、baby-sit(動詞)のスペルを調べましたら、浅田さん(こんにちは!)が指

>
された不統一の程ではありませんが、同じ新聞でもスペルが統一していないようで
す。

米国の新聞社はスペルチェックをしていないのでしょうか?細かいところまで。記
者の自由なのでしょうか。それとも、編集者、新聞社によるのでしょうか。日本で
は各新聞社がスタイル集(米国でも新聞社が出しているような気がしますが。スタ
イルにはhyphenationは含まれないのでしょうか)を出しています。ちなみに、見出
しに使用する駄洒落も、スタイルに入っているものと想像します(そうでなければ
、現在のようなワンパターンの駄洒落は出てこないでしょう)。

ところで、babysitの過去形として、babysatと日常言うのでしょうか。。did
babysittingを多く使うと、日本の辞書に出ていましたが正しいですか。 完了形=pe
rfectはどのように表すのでしょうか。

ガリーさんwrote
>
最後に、簡単に自己紹介いたします。私は米国出身で、1983年から日本に住んでお

>
ます。仕事は主に和英翻訳ですが、辞書、特に国語辞書に強い興味を持っています

> これからよろしくお願いいたします。

ps 私の仕事も翻訳です。日本国国語辞典には強い諦観をもっています。
ガリーさんは漢和辞典はお使いですか。

>
なお、日本語のネーティブではありませんので、私の下手な日本語を大目に見てく

> さい。
pps
私の日本語よりはお上手です。(ほめたことにならないですか。そこまでいわない
でくださいな)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] babysit continued {01}
Date: Fri, 2 Apr 1999 20:42:18 +0900

井上です
コンピュータ誌Byte
(歴史的な雑誌になりました)ではbabysitをつぎのように使っています。
まず、babysitで。

I don't want to babysit this computer.  ==> こういう啖呵を切ってみたい 
Unix NFS servers can do real work while they babysit the file-sharing
system
==>なかなか使い道の広い言葉のようです。manage, take care

つぎに、baby-sitで。
Until recently, managing a network meant hiring many people to baby-sit the
network,  
==>おなじですね。care とかcontrol, operate の意味

babysittingの例です。他に2例、いずれもrequire babtysittingの形。
Clearly, the RasterPro requires less babysitting than a pen
plotter.  ==>嫌みを言うときに使えそう。
世話が焼ける
Time誌、1989-1994年に、babysitは0、babysittingは2例のみです。

ps broken NODEですが、Japan
OUPに電話し、交換してもらうことにしました。担当者によると、値段を低く抑えて
いるので、軽装になったのでしょう、と。頑丈なShorter(私は海外のセコハンで入
手)に比べて、安いのでしょうか。数年で改訂版が出るものと、納得することにしま
した。もし、購入される場合は、店員の眼をきにせず、チェックすることをお奨め
します。英国OUPにも、連絡してもらいます。わたしは製造上の問題と思っています
ので。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: Tom Gally <>
Subject: [lex] baby(-)sit {06}
Date: Fri, 2 Apr 1999 21:24:06 +0900

トム・ガリーです。

井上さんが書きました。

> 米国の新聞社はスペルチェックをしていないのでしょうか?細かいところまで。記
> 者の自由なのでしょうか。それとも、編集者、新聞社によるのでしょうか。日本で
> は各新聞社がスタイル集(米国でも新聞社が出しているような気がしますが。スタ
> イルにはhyphenationは含まれないのでしょうか)を出しています。

実は、よくわかりません。今の時代ではスペルチェックがないはずはないでしょうが
、記者が使っていないかも知れませんし、市販のスペルチェックはbaby-sitも
babysitも許すかも知れません。米国の新聞は日本の新聞より誤植、不統一などがか
なり多いから、米国のほうはスペル、スタイルなどにもそれほど煩くないかも。

米国の新聞製作がコンピュータ化された時に、誤植の種類が変わりました。20年ぐら
い前までは、typesetter(植字工?)のミスが多かったですが、記者が直接ターミナ
ルまたはパソコンに記事を入力するようになってから、スペルの不統一、うっかりし
たミスなどが増えました。編集者の質、数にも問題があると思います。

私は今日本でInternational Herald Tribuneを取っていますが、その新聞は比較的に
キレイだと思います。New York Timesなどを読むと、誤植をよく見ます。記事が校正
されていない場合もあるようです。(だれも読まない社説にはミスがないけど)

> ちなみに、見出
> しに使用する駄洒落も、スタイルに入っているものと想像します(そうでなければ
> 、現在のようなワンパターンの駄洒落は出てこないでしょう)。

それもよくわかりません。そのワンパターンさが見出しを書く人のunoriginalityの
せいではないでしょうか。広告のコピーと同じように、みんながアイデア、表現など
を盗みあって、同じ駄洒落を繰り返して使っているかも知れません。

> ところで、babysitの過去形として、babysatと日常言うのでしょうか。。did
> babysittingを多く使うと、日本の辞書に出ていましたが正しいですか。 完了形=pe
> rfectはどのように表すのでしょうか。

babysatは日常的に使っています。did babysittingも。

完了形はhave babysatです。しかし、ご存知だと思いますが、一般の英語ネーティブ
、特に教育レベルがあまり高くない人は、辞書通りに過去形、完了形を使いません。
I done that [= I did that]、He has growed up [= He has grown up] などがよく
使われているように、I have babysitted、I have babysitも会話で使われているで
しょう。

> 日本国国語辞典には強い諦観をもっています。

この間自分のホームページで国語辞書について愚見を英語で書きました。ご指摘、ご
反論などがありましたら、教えてください。

http://www.gally.net/translation/kokugo.htm

> ガリーさんは漢和辞典はお使いですか。

諸橋の大漢和辞典を含めて何種類も持っていますが、あまり使いません。日本語の理
解のために、一番役に立っているのは国語辞書ですから。

Tom Gally (Tokyo, Japan)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] baby(-)sit {07}
Date: Fri, 2 Apr 1999 21:46:05 +0900

ガリーさま

ガリーさんwrote

> >
実は、よくわかりません。今の時代ではスペルチェックがないはずはないでしょう

> 、記者が使っていないかも知れませんし、市販のスペルチェックはbaby-sitも
>
babysitも許すかも知れません。米国の新聞は日本の新聞より誤植、不統一などがか
> なり多いから、米国のほうはスペル、スタイルなどにもそれほど煩くないかも。

誤植が多いから、スペル。。に煩わしくないとは?よくわかりません。すぺるなど
の、面倒を
見ていられないということでしょうか?

> 私は今日本でInternational Herald
Tribuneを取っていますが、その新聞は比較的に
> キレイだと思います。New York
Timesなどを読むと、誤植をよく見ます。記事が校正
> されていない場合もあるようです。

わたしは、NYT日曜版をとっていますが、誤植にきがつきません。はやく、誤植を見
つけられるように
なりたいです。

(だれも読まない社説にはミスがないけど)
OH, NO! I LOVE EDITORIAL
.....(実は、読んでいません^^::)ガリーさんは、実は、しっかりと読んでいらっし
ゃいますね。もちろん。


> > ちなみに、見出
> >
しに使用する駄洒落も、スタイルに入っているものと想像します(そうでなければ
> > 、現在のようなワンパターンの駄洒落は出てこないでしょう)。

ええと。冗談のつもりでいいました。^ ^::

>
それもよくわかりません。そのワンパターンさが見出しを書く人のunoriginalityの
>
せいではないでしょうか。広告のコピーと同じように、みんながアイデア、表現な

> を盗みあって、同じ駄洒落を繰り返して使っているかも知れません。

そのとおりだと思います。

>
> > ところで、babysitの過去形として、babysatと日常言うのでしょうか。。did
> >
babysittingを多く使うと、日本の辞書に出ていましたが正しいですか。 完了形=pe

> > rfectはどのように表すのでしょうか。
>
> babysatは日常的に使っています。did babysittingも。

うーん。baby sitと分かち書きすると、baby_sat になるのでしょうか?
ガリーさんに英和辞典の採点をお願いしたい。

>
> 完了形はhave
babysatです。しかし、ご存知だと思いますが、一般の英語ネーティブ
>
、特に教育レベルがあまり高くない人は、辞書通りに過去形、完了形を使いません

> I done that [= I did that]、He has growed up [= He has grown up]
などがよく
> 使われているように、I have babysitted、I have
babysitも会話で使われているで
> しょう。

わたしのことを言われているようです。^ ^ ::

>
> > 日本国国語辞典には強い諦観をもっています。

>
>
この間自分のホームページで国語辞書について愚見を英語で書きました。ご指摘、

> 反論などがありましたら、教えてください。

のちほど。

>
> > ガリーさんは漢和辞典はお使いですか。
>
>
諸橋の大漢和辞典を含めて何種類も持っていますが、あまり使いません。日本語の

> 解のために、一番役に立っているのは国語辞書ですから。
うーん。いつか、漢和辞典のlectureをお願いします。

ではまた。楽しい週末を。



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] baby(-)sit {07}
Date: Sat, 03 Apr 1999 11:01:49 +0900

Tom Gally 様:

加藤@岩手医大です。ガリー様が日本語で書かれているのですから、私は英語
で書くのが当然かもしれませんが、日本語の方が楽だし、この ML の書き込み
のほとんどが日本語なので、失礼して日本語で書かせてもらいます。

Tom Gally wrote:

> この間自分のホームページで国語辞書について愚見を英語で書きました。ご指摘、ご
> 反論などがありましたら、教えてください。
>
> http://www.gally.net/translation/kokugo.htm

ホームページ興味深く拝見しました。中に sublimities という単語が出てきて
The New Shorter Oxford English Dictionary を引きました。Gally 様の『広
辞苑』に関するご意見には賛成です。
また、"Multi-Volume Dictionaries" の『日本国語大辞典』は現在改訂中と
聞いております。改訂に従事されている岡部様が何度かこの ML に投書されま
した。

"Small Single-Volume Dictionaries" の項では『集英社国語辞典』(1993)を取
り上げておられませんが、私は『三省堂国語辞典』とともによくこの (I
repeat この)辞書を使います。この辞書は助数詞の扱いなどに特色があると思
います。

> 米国の新聞製作がコンピュータ化された時に、誤植の種類が変わりました。20年ぐら
> い前までは、typesetter(植字工?)のミスが多かったですが、記者が直接ターミナ
> ルまたはパソコンに記事を入力するようになってから、スペルの不統一、うっかりし
> たミスなどが増えました。編集者の質、数にも問題があると思います。
>
> 私は今日本でInternational Herald Tribuneを取っていますが、その新聞は比較的に
> キレイだと思います。New York Timesなどを読むと、誤植をよく見ます。記事が校正
> されていない場合もあるようです。(だれも読まない社説にはミスがないけど)
>
(加藤)私も International Herald Tribuneを取っていますが、この新聞のソ
ースになっている New York Times や Washington Post にも時々誤植を見かけ
ます。私の見るところでは同音異綴り語のミスが多いと思います。その代表的
なものは lead-led-led だと思います。名詞の lead は動詞の led と同音です
からこの間違いは非常に多く、規範 (presciption) の立場ではなく記述 (de-
scription) の立場に立てば、led の異形として lead を認知せざるをえないの
ではないかと思います。(この問題については昔『英語青年』(「当て字と辞
書」 1986年11月号、p.47)に書いたことがあります。)たとえば:

"In one sense, our country, too, has this situation in the so-called
'bubble economy,'" Mr. Miyazawa said, referring to the speculative
financial furor of the late '80s, which *lead* to runaway growth in
Japan's stock and real estate markets.
----The Int'l Herald Tribune [Washington Post], February 4, 1992, p.3

Time にも同じ間違いを見つけて投書欄に投書したことがありますが、採用には
なりませんでした。ただ、編集部から次のような返事をもらいました:

That was a dreadful mistake you spotted in the April 6 Essay on Baby
M, and we apologize for the lapse. Needless to say, our knuckles have
benn properly rapped! (April 27, 1987)

Time は比較的誤字の少ない雑誌だと思いますが、それでも皆無ではありませ
ん。
電算化以前の記事でも次のようなのがありました:

After [Gerald?] Ford's first stop at the Hyatt Hotel on Union Square,
he was *wisked* by limousine to the St. Francis Hotel, even though it
was an easy one-block walk.
----Time, October 6, 1975, p. 25

テレビ番組の transcripts も安心はできません:

..., but we live in an age , and here I think David Halberstam's com-
ment is *a posit*--we live in an age where we enjoy learning about
the innermost secrets of famous people, seeing them in private
moments.
----"Remembering Diana," Jim Lehrer NewsHour Transcript, Septmber 1,
1997(transcribe した人は apposite という単語を知らなかったようです)

長くなりますので、この辺でやめます。失礼しました。



From: Lexicon <>
Subject: [lex] No way {03}
Date: Sat, 3 Apr 99 04:07:14 -0800

加藤@岩手医大様。LEXICONです。

この漫画を実際に見ずにこれ以上コメントすることは無理かつ無意味なので、
近所の図書館に実物を見に行きました。

この台詞、

No way you're paying enough support if you're the C.E.O. of
a hot internet tools company!

が「冗談」ではないことは確かに仰る通りです。軽はずみな発言、誠に
失礼しました。

しかしこの台詞、前妻が前夫の芳ばしくない財政状況を知る前に
吐かれた物なので、「養育費を十分受け取っていない」ことに対する
愚痴以外としての解釈は成り立たちません。

この漫画を見ていない方の為に、少々解説します。

----------------------------------------------------------

[1コマ目]

ハッカー風な男がパソコンに向かっている。

ハッカー:Okay, I've broken into their accounting files...
     (ようやく彼等の会計書類にアクセス出来たぞ)

彼の横にはふてくされた顔をした前妻がぼーっと立っている。

前妻:Truth time, Mike.(真実が明らかになる時が来たようよ。
            (とうとう年貢の納め時よ。))
            [前夫(マイク)に対する独り言]

[2コマ目]

前妻の顔がアップになる。

前妻:No way you're paying enough support if you're the C.E.O.
of a hot internet tools company! (アンタが儲かってる
   インターネット会社の経営者なら、もっと養育費、出せる筈よ。)
   [同じく、前夫に対する独り言]

[3コマ目]

パソコンに向かう二人、画面に映し出された会社の財政状況を見てびっくり仰天。

ハッカー:Whoa... (何だこりゃ〜)

前妻:Huh? That can't be right... (え〜っ うそ〜)

[4コマ目]

前夫と、彼の新しい恋人(あるいは会社の女の子?)が、全く別の部屋で
パソコンの画面を見つめている。彼等は前妻とハッカーがコンピューター網
に不法侵入しているのを百も承知で傍観している。前夫は薄笑いをうかべて
言う、

前夫:Think they'll steal any of our debt load?
  (あいつら我々の負債分も一緒に盗んでくれるのかね?)

ナイーヴな若い女性は放心状態で一言、

女性:I wish.(だといいけど。)

-------------------------------------------------------------

というわけで、

>「景気のいいインターネット会社の最高経営責任者(C.E.O.)
>かもしれないが,(こんなに赤字じゃ)子供の養育費
>(support) なんか払えるわけがない」

というのは、いわばこの漫画の結論であって、2コマ目の台詞では
ありえないようです。いかがでしょうか。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] No way {04}
Date: Sat, 3 Apr 1999 21:56:30 +0900

Lexicon様、加藤様

井上です

時節柄、非常におもしろそうなマンガですね。絵をみたくなりました。

ところで、つぎの解釈でよいのか、お尋ねします。(大きな差はないかも知れませ
んが)
==>で示します。

> 前妻:No way you're paying enough support if you're the C.E.O.
> of a hot internet tools company! (アンタが儲かってる
>    インターネット会社の経営者なら、もっと養育費、出せる筈よ。)
>    [同じく、前夫に対する独り言]

==>
儲かっていない(赤字)ことが事実だとすれば、まったく養育費を払っていない可
能性が高いと思います。
約束の半分払っているというのは余りおもしろくないと思います。税金は払ってな
いはずですから。
もっと、ではなく、支払い能力は(十分)あるはずだ、と、とったほうが良いので
は。

>
> 前夫と、彼の新しい恋人(あるいは会社の女の子?)が、全く別の部屋で
> パソコンの画面を見つめている。彼等は前妻とハッカーがコンピューター網
> に不法侵入しているのを百も承知で傍観している。前夫は薄笑いをうかべて
> 言う、

===>全く別の部屋というより、米国であれば、住んでるところがちがう(州が違う
とか)という話ですね。
ハッカーというのは前妻の新夫?もしくはボーイフレンドですね、もちろん。雇わ
れハッカーなのでしょうか、それとも。

> 前夫:Think they'll steal any of our debt load?
>   (あいつら我々の負債分も一緒に盗んでくれるのかね?)

==>銀行に侵入しているのではないので、cashを奪ったり、負債を(誤って)背負っ
たりすることは
不可能だと思います。ということは、この前夫も、大赤字で、かなり疲れた表情(
ガールフレンドともども
放心状態)なのでしょうか。盗んでくれるのかね。というより(実際そんなことは
できるわけはないので)、できるもんなら、赤字もっていって欲しいモンだねえ、
P子。。。という感じなのでしょうか。

こんな冗談?がでるということは、意図的に赤字ファイルをこさえて、侵入を待っ
ている(本当は儲かっているのに赤字と見せかける)ということではないはずです
。とすると、(実際に赤字なので)、侵入しようとしまいと
どうでも、いい-->マンガからすると、侵入を待っているような雰囲気とも受け取れ
るのですが、
girl
friendと一緒にいたときに、たまたま、侵入してきたのをみつけて、ああ、やって
るな、これでわかったろ、という感じなのでしょうか?



From: 金野 孝 <>
Subject: [lex] much less {01}
Date: Sat, 03 Apr 1999 22:31:07 +0900

 金野@筑波大学附属盲学校です。TIMEの記事で、

To my knowledge, not one fatality, much less illness, has been caused by
a genetically manipulated organism.

という表現がありました。これでは死人もでていない、まして病人などもいない、
ということになるのではと、とても妙に感じています。このmuch less はどのよ
うに解釈したら良いのか分からず悩んでいます。ご教示頂ければ幸いです。宜し
くお願いいたします。

この記事の所在は、
http://cgi.pathfinder.com/time/magazine/ articles/0,3266,17679,00.html
 です。
 問題の段落は、
As a result, several years were to pass before the full power of
recombinant-DNA technology got into the hands of working scientists, who
by then were itching to explore previously unattainable secrets of life.
Happily, the proposals to control recombinant-DNA research through
legislation never got close to enactment. And when anti-DNA doomsday
scenarios failed to materialize, even the modestly restrictive
governmental regulations began to wither away. In retrospect,
recombinant-DNA may rank as the safest revolutionary technology ever
developed. To my knowledge, not one fatality, much less illness, has
been caused by a genetically manipulated organism.

 「金野のつたな訳 fatality と illness をかってに入れ替えて解釈しまし
た。)
 その結果、組み換え型DNA技術の大きな力が実験科学者たちの手に入るまで
 に数年が経過することとなった。彼らは、その時までには、前には到達でき
 なかった生命の秘密を探求したくてたまらなくなっていた。幸いなことに、組
み換え型 DNA を規制しようとする法案は皆決して立法にまでいたることはなか
った。 組み換え型 DNA を永久に葬り去ろうというシナリオは、実現しなかった
のだ。そしてその時、政府の控えめだった制限規定まで廃止された。振り返って
みると、組み換え型 DNA はこれまでで最も安全で革命的な技術かも知れない。
私の知る限り、遺伝子操作有機体によって引き起こされた病気など一つもない。
まして死などあろうはずもない。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {02}
Date: Sat, 3 Apr 1999 22:56:02 +0900

井上です

今野様

とっさの解ですが。

わたしの知っている範囲では、遺伝子操作を施した生体により死亡事故がおこった
ことはない。病気も減っている。

では、うまく帳尻が合わないですか。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {02}
Date: Sat, 3 Apr 1999 23:04:19 +0900

金野さま

井上です、たびたびすみません。

結局、
金野様の最初の理解で、良いのではないでしょうか

死者はこれまで出ていないし、ましてや病人が増えたなどということは、絶対ない
。ということだとおもうのですが。

>  金野@筑波大学附属盲学校です。TIMEの記事で、
>
> To my knowledge, not one fatality, much less illness, has been caused by
> a genetically manipulated organism.
>
>
という表現がありました。これでは死人もでていない、まして病人などもいない、
> ということになるのではと、とても妙に感じています。このmuch less はどのよ
> うに解釈したら良いのか分からず悩んでいます。ご教示頂ければ幸いです。宜し
> くお願いいたします。

==>この解釈でよいのではないでしょうか。いのうえ



From: (Justin)
Subject: [lex] much less {02}
Date: Sat, 3 Apr 1999 23:50:18 +0900 (JST)

こういうのはどうでしょうか。

私の知るかぎり、遺伝子組み替え生物によって死者はおろか、病人だってでてないじ
ゃない。

justinでした。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {03}
Date: Sun, 4 Apr 1999 00:02:20 +0900

井上です

justinさん、

いい訳ですねえ。

ところで、死ぬとか生きるとかは、組み替え手術をして(できた?)生体=生物、
そのものが、ということでしょうか。

記事を読んでいないのがばれましたね。^ ^:

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] absurd {01}
Date: Sun, 4 Apr 1999 00:24:18 +0900

井上です

いまETVでサルトルの番組をやっています。

実存主義はなやかなりしころ、不条理、というけったいな日本語(いまでも生き延
びているらしいです)がはやっていました。 フランス語のabsurd
?を訳したものらしいですが、同じスペルの英語には、不合理、非常識という訳が
英和辞典にはついています。ばかばかしい、ということだと思います。日常語とし
ては。英語に翻訳するときにはこの語はそのまま absurdをもってきているのでし
ょうか。英語のabsurdと日本語の不条理とは少し違うような気もしますが。 不条
理という言葉は、それまで、一般的ではなかったはずですから、違うもなにも、個
人個人でなにをイメージしたかによりますが。不合理、とするのは、irrationalと
いう伝統的な哲学用語があり、さりとて、非常識はちょっと、まずい。などと、考
えたのですかね、当時の仏文学者は。

英語、フランス語、日本語のabsurd、不条理等で、なにか、情報をおもちのかた、
いらっしゃいますか。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
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From: 金野 孝 <>
Subject: [lex] much less {01}
Date: Sun, 04 Apr 1999 17:05:39 +0900

 井上さま、justin様、コメント有り難うございます。金野です。

 私の疑問は、much less は易から難へと移るはずだから、
 To my knowledge, not one illness, much less fatality, has been caused
by a genetically manipulated organism.
 でないとおかしいのではないかということでした。

 (justin様)
 私の知るかぎり、遺伝子組み替え生物によって死者はおろか、病人だってでて
ないじゃない。

 (金野)
なるほど、そういうことかと納得しかけたのですが、やはりまだひっかかってし
まいます。

 (ランダムハウス英語辞典)
 He could barely pay for his own lodging, much less for that of his
friend. 自分の下宿代がやっとだったから友人の分を払ってやるどころではなか
った. (less, adv.2)

ここをjustin様のレトリックて解すれば、
 友人の分を払ってやることはおろか、自分の下宿代もやっとだった。
 ということになるように思えるのです。いかがなものでしょうか?

 (井上様)
 わたしの知っている範囲では、遺伝子操作を施した生体により死亡事故がおこ
ったことはない。病気も減っている。

 (金野) イデオムのようにとらえるのではないということですね。とても示唆的に
感じ
ます。

 (井上様)ところで、死ぬとか生きるとかは、組み替え手術をして(できた?)
生体=生物、そのものが、ということでしょうか。

 (金野)
 遺伝子操作によってつくられた人間ということのようです。



From: Lexicon <>
Subject: [lex] No way {04}
Date: Sun, 4 Apr 99 01:34:27 -0800

noboru inoue, mr様。LEXICONです。

 >儲かっていない(赤字)ことが事実だとすれば、まったく養育費を払っ
 >ていない可能性が高いと思います。約束の半分払っているというのは
 >余りおもしろくないと思います。税金は払ってないはずですから。
 >もっと、ではなく、支払い能力は(十分)あるはずだ、と、とったほうが
 >良いのでは。

いや、全く養育費を払っていない可能性はありません。全く払っていない
のなら、こういう言い方、

No way you're paying enough support if you're the C.E.O. of
a hot internet tools company!

はしません。

No way you're paying enough support

というのは、ひとえに

You're not paying enough support

ということですから、'enough' という語が現われる以上、少額でも払って
いるという論理的前提(presupposition)が必要です。また、養育費が不足
だと愚痴をいう女性が普遍的に存在するという社会的背景もある訳です。

 >全く別の部屋というより、米国であれば、住んでるところがちがう
 >(州が違うとか)という話ですね。

仰る通りです。

 >ハッカーというのは前妻の新夫?もしくはボーイフレンドですね、
 >もちろん。雇われハッカーなのでしょうか、それとも。

前妻の新夫、もしくはボーイフレンドではない筈です。というより、
そうであっては面白みが半減してしまいます。この前妻は、わざわざ
ハッカー、もしくは私立探偵を雇ってまでして前夫のコンピューター
に侵入したわけで。彼女が執念深いほうが結末のドンデン返しが
より効果的になるからです。

 >銀行に侵入しているのではないので、cashを奪ったり、負債を(誤って)
 >背負ったりすることは不可能だと思います。

全くその通りです。そもそもこの漫画はそういう意味でかなり非現実的です。
というより、この、

Think they'll steal any of our debt load?

というは、「前夫の会社が実は全然儲かっていない」というメッセージ
さえ伝われば極端な話、どんな発話でもよいのです。だから、あまり深く
考える必要はないでしょう。

 >この前夫も、大赤字で、かなり疲れた表情(ガールフレンドともども
 >放心状態)なのでしょうか。

いえ、ここでは「オマエも馬鹿なことしでかしてくれるぜ」といった
感じの微妙な薄笑いを浮かべています。大赤字で途方にくれているのでは
決してありません。

 >girlfriendと一緒にいたときに、たまたま、侵入してきたのをみつけて、
 >ああ、やってるな、これでわかったろ、という感じなのでしょうか?

当然そうでしょうね。「たまたま、侵入してきたのを見つけた」とは
あまりにも出来すぎていますが、いずれにしても非現実的な漫画の世界の
ことですから、それでいいのです。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] No way {05}
Date: Sun, 4 Apr 1999 19:32:44 +0900

LEXICONさま
井上です

>
>  >儲かっていない(赤字)ことが事実だとすれば、まったく養育費を払っ
>  >ていない可能性が高いと思います。約束の半分払っているというのは
>  >余りおもしろくないと思います。税金は払ってないはずですから。
>  >もっと、ではなく、支払い能力は(十分)あるはずだ、と、とったほうが
>  >良いのでは。
>
> いや、全く養育費を払っていない可能性はありません。全く払っていない
> のなら、こういう言い方、
>
> No way you're paying enough support if you're the C.E.O. of
> a hot internet tools company!
>
> はしません。
>
> No way you're paying enough support
>
> というのは、ひとえに
>
> You're not paying enough support
>
> ということですから、'enough' という語が現われる以上、少額でも払って
> いるという論理的前提(presupposition)が必要です。また、養育費が不足
> だと愚痴をいう女性が普遍的に存在するという社会的背景もある訳です。

ながながと引用して済みません。わたしは、enoughがどうこうというより、
会社が大赤字という前提を重視しています。こんな状況で、養育費を払うというの

慣例なのでしょうか? こころやさしき国ですね。

>
>
>  >全く別の部屋というより、米国であれば、住んでるところがちがう
>  >(州が違うとか)という話ですね。
>
> 仰る通りです。
>
>
>  >ハッカーというのは前妻の新夫?もしくはボーイフレンドですね、
>  >もちろん。雇われハッカーなのでしょうか、それとも。
>
> 前妻の新夫、もしくはボーイフレンドではない筈です。というより、
> そうであっては面白みが半減してしまいます。この前妻は、わざわざ
> ハッカー、もしくは私立探偵を雇ってまでして前夫のコンピューター
> に侵入したわけで。彼女が執念深いほうが結末のドンデン返しが
> より効果的になるからです。

??ボーイフレンドあるいは夫がたまたま、ハッカーだったという(偶然に期待す
る)より、再婚していようといまいと、ハッカーを雇ったという執念があるほうが
おもしろいのではないのでしょうか?
>
>
>  >銀行に侵入しているのではないので、cashを奪ったり、負債を(誤って)
>  >背負ったりすることは不可能だと思います。
>
> 全くその通りです。そもそもこの漫画はそういう意味でかなり非現実的です。
> というより、この、
>
> Think they'll steal any of our debt load?
>
> というは、「前夫の会社が実は全然儲かっていない」というメッセージ
> さえ伝われば極端な話、どんな発話でもよいのです。だから、あまり深く
> 考える必要はないでしょう。

お、てまがはぶけたよ、 なんてのはどうですか。
>
>
>  >この前夫も、大赤字で、かなり疲れた表情(ガールフレンドともども
>  >放心状態)なのでしょうか。
>
> いえ、ここでは「オマエも馬鹿なことしでかしてくれるぜ」といった
> 感じの微妙な薄笑いを浮かべています。大赤字で途方にくれているのでは
> 決してありません。

こだわるようですが。赤字が事実か事実でないかがこのマンガの大きなポイントで
はないでしょうか。
ホントに大赤字なら、税務署の証明を相手に送りつけて養育費をびた一セントも出
しませんけど。
ガールフレンドはほしいですが。。。。

>
>
>  >girlfriendと一緒にいたときに、たまたま、侵入してきたのをみつけて、
>  >ああ、やってるな、これでわかったろ、という感じなのでしょうか?
>
> 当然そうでしょうね。「たまたま、侵入してきたのを見つけた」とは
> あまりにも出来すぎていますが、いずれにしても非現実的な漫画の世界の
> ことですから、それでいいのです。

わたしは、現実にある話だと思いました。いえ、わたしのかないのことではあ、あ
、ありません。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {02}
Date: Sun, 4 Apr 1999 19:49:19 +0900

金野様

井上

金野様Wrote

>>
>  私の疑問は、much less は易から難へと移るはずだから、
>  To my knowledge, not one illness, much less fatality, has been caused
> by a genetically manipulated organism.
>  でないとおかしいのではないかということでした。

実際は、 one illness, much less illness, has been caused by a genetically
manipulated organism.

わたしの理解を書きます。
much
lessには、文字通り少ないと訳して良い場合と(私が読む例にはこのほうがはるか
に多い)、たまに、否定文にくっついて、ましてや、という意味あると思います。
わたしは、文脈から、前者と理解したわけです。つまり、二つのことを併記してい
ると。

後者の意味にするには、通常、much less
illnessを文のイチバン最後にもってくるのではないでしょうか。
そうでなければ、much
lessのこの用法は、なかなか受け手に、伝わらないと思います。実例によって確か
めているわけではないですが。この文をもしヒトがしゃべるとすると、そうなるよ
うに思うのですが。この意味のmuch
lessは文脈依存ですから。 --->そうするときには、金野さまのおっしゃるように
、much less fatality 。。と。しかし、fatality
にmuch lessはおかしいとおもいますが。。。それ自身。 Never
fatalityならわかりますが。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] No way {05}
Date: Sun, 4 Apr 1999 20:34:02 +0900

LEXICON様、皆様

井上です

たびたびすみません。

>
> いや、全く養育費を払っていない可能性はありません。全く払っていない
> のなら、こういう言い方、
>
> No way you're paying enough support if you're the C.E.O. of
> a hot internet tools company!
>
> はしません。
>
ここは、私の間違いです。

>
>
>  >ハッカーというのは前妻の新夫?もしくはボーイフレンドですね、
>  >もちろん。雇われハッカーなのでしょうか、それとも。
>
> 前妻の新夫、もしくはボーイフレンドではない筈です。というより、
> そうであっては面白みが半減してしまいます。この前妻は、わざわざ
> ハッカー、もしくは私立探偵を雇ってまでして前夫のコンピューター
> に侵入したわけで。彼女が執念深いほうが結末のドンデン返しが
> より効果的になるからです。

LEXICON様のこの文を誤解してました。
(新夫も、マンガに顔をのぞかせて、新夫のさしがね、にすると、
私のように理解力のない人間でもよくわかるのですが)

なお、さいごのシーンは、元夫の疲れ切った表情(わたしにだぶらせていますが)
にして
ほしいですね。

しかし、よく考えれば、会社の収支状況は、公的に入手できるはずですから、あま
り、
このマンガにどうこういってもしょうがないですね。そういういみでは非現実性は
否定しようが無い。必ずばれるのに、それでもやっている、マンガではなく、現実
の日本にも多くありますが。。

いろいろ教えていただきありがとうございました。



From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] much less {03}
Date: Sun, 4 Apr 1999 20:36:53 +0900

金野様

まだ、うまく考えがまとまらないのですが。

fatalityは、井上さんが「事故死」とされているように、事故や災害による死者を指
すのが普通のようです。
illnessは多くの死者を出す疫病のことだってあるわけですから、例えば突発的な死
と病気とを考えた場合、必ずしも「死」の方が重大であるとは言えないように思いま
す。そういう意味では、fatality < illness (illnessの方が重大事)とみなせるの
ではないでしょうか。
この記事の筆者(Francis CrickとともにDNAの構造を解明したJames D. Watsonで
す)は、金野さんが引用されたTIMEの記事の一つ前のパラグラフで、試験管内で組み
換えて得た DNAを細胞に移入する際、人間の文明を滅ぼしかねない病原も移入してし
まう可能性があるのではないかという危惧の存在について触れています。
筆者がillnessと書いたとき、そのような疫病のことも念頭にあったと考えることは
可能だと思います。

なお、「遺伝子操作でつくられた人間」というのは、ちょっと正確さに欠けるかもし
れませんね。クローンのようなものを想像してしまいます。

浅田幸善 (ASADA Yukiyoshi)



From: 山岡大基 <>
Subject: [lex] It is I {01}
Date: Mon, 05 Apr 1999 03:42:11 +0900

山岡です。

先日、ディズニー映画の「Aladdin」を
観ていましたら、次のような英語が出てきました。
恐ろしげな洞窟の主(?)が、

Who disturbs my slumber? 

と問うたのに対し、アラジンが、

It is I. Aladdin.

と答えました。

たいていの文法書・語法書では、
現代英語ではit is I よりも it is me のほうが良い、
とか、圧倒的に多く使われるとか書かれています。
たとえば、Collins COBUILD Engish Usage では、
 
Note that 'me', not 'I', is used after 'it's'
in modern English. (p541)

It used to be considered correct to say 'It is I', but
no one says this now.(p386)

とあり、It is の後の I をあまり認めていないようなのです。

では、なぜ上記のアラジンのせりふは、
どのように解釈すれば良いのでしょうか?
私がせいぜい思いつくのは、

1:古いお話なので、古めかしい英語にしてみた。
2:アラジンが、身分の低いものであることを考え、
  いわゆる過剰訂正を起こさせている。
3:何らかの強調。

ぐらいなのですが・・・。
この語法について、何らかのご教示いただければ幸いです。

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

   山岡 大基 YAMAOKA Taiki

  e-mail :

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%



From: Lexicon <>
Subject: [lex] Re It is I {02}
Date: Sun, 4 Apr 99 12:31:42 -0800

>1:古いお話なので、古めかしい英語にしてみた。
>2:アラジンが、身分の低いものであることを考え、
>  いわゆる過剰訂正を起こさせている。
>3:何らかの強調。

1が正解でしょう。Who disturbs my slumber?という古めかしい
質問の答えとしてIt's me... ではあまりにも現代的で会話としては2つ
の台詞のレベルが違い不自然です。

「過剰訂正」(hypercorrection)とは正しい表現を使おうと努力して、
逆に、誤ってしまうことを言うので、仮に現代の王が'what is it?'
なんていうくだけた言い方をして、'It is I...' と答えたとしても、
それは「過剰訂正」に値しないと思います。

言うまでもないことですが、'Who'は主格(nominative)なので同様に
主格の'I'で答えるのが本来文法的に正しいのです。



From: Tom Gally <>
Subject: [lex] No way {05}
Date: Mon, 5 Apr 1999 11:43:31 +0900

Doonesburyのファンのトム・ガリーです。

LEXICON様が書きました。

>  >ハッカーというのは前妻の新夫?もしくはボーイフレンドですね、
>  >もちろん。雇われハッカーなのでしょうか、それとも。
>
> 前妻の新夫、もしくはボーイフレンドではない筈です。というより、
> そうであっては面白みが半減してしまいます。この前妻は、わざわざ
> ハッカー、もしくは私立探偵を雇ってまでして前夫のコンピューター
> に侵入したわけで。彼女が執念深いほうが結末のドンデン返しが
> より効果的になるからです。

実は新夫、もしくはボーイフレンドです(結婚しているかどうかわかりませんが、確
かに同棲中)。そのMike Doonesbury(インターネット会社の社長)の前妻とその不
良男の出会いは、5、6年前から始まったと思います。その時に流行っていたThe
Bridges of Madison Countyの不倫話をばかにするため、この漫画の作家であるGary
TrudeauがBridgesを真似た話を作ったのです。その前妻が前衛的芸術家で、どこかの
展示会でその男に逢って、夫と子供を捨てて、彼と一緒に旅に出ることになった。そ
の男は素敵なカウボーイ風なマッチョな人に見えたが、実際に前科のある、お金のな
い駄目人間でした。

その後、Mikeはベトナム系アメリカ人と再婚して、新妻と娘と、三人でインターネッ
ト会社を設立しましたが、あまりうまくいっていないようです。その前妻と不良男は
時々漫画に戻ってきて、Mikeたちに迷惑をかけているばかりです。

もちろん、先週の漫画だけからはこの背景を読み取れませんが、昔からDoonesburyを
読んでいる人は覚えてるでしょう。(私は25年ぐらいこの漫画を愛読しています)

Tom Gally (Tokyo, Japan)



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] much less {02}
Date: Mon, 05 Apr 1999 11:59:15 +0900

金野様:

加藤@岩手医大です。

金野 孝 wrote:

>  私の疑問は、much less は易から難へと移るはずだから、
>  To my knowledge, not one illness, much less fatality, has been caused
> by a genetically manipulated organism.
>  でないとおかしいのではないかということでした。
>
>  (justin様)
>  私の知るかぎり、遺伝子組み替え生物によって死者はおろか、病人だってでて
> ないじゃない。
>
>  (金野)
> なるほど、そういうことかと納得しかけたのですが、やはりまだミっかかってし
> まいます。
>
>  (ランダムハウス英語辞典)
>  He could barely pay for his own lodging, much less for that of his
> friend. 自分の下宿代がやっとだったから友人の分を払ってやるどころではなか
> った. (less, adv.2)
>
> ここをjustin様のレトリックて解すれば、
>  友人の分を払ってやることはおろか、自分の下宿代もやっとだった。
>  ということになるように思えるのです。いかがなものでしょうか?
>
(加藤)「much less は易から難へと移る」という理解は間違っていないと思い
ますが、この「易から難へ」は一般常識的な、客観的な「易から難」ではなく
て、話し手(書き手)にとってそういう事態を想像することの「易から難」と考
えるべきではないでしょうか。つまり、主観的な "implausibility" というこ
とではないかという気がするのです。Time の記事を書いた人にとっては死亡事
故は問題外であり、遺伝子組み替えによる病気の発生すら考えにくいので、安
全性の強調のために敢えて To my knowledge, not one fatality, much less
illness, has been caused by a genetically manipulated organism.という
反常識的な順序を選んだのではないかと思います。
金野様が示唆されたような not one illness, much less fatality という語
順はもちろん可能であり、常識的な線だとは思います。 しかし、Time の原文
の impact は薄れてしまうような気がするのですが、いかがでしょうか。

much less と似ている構文に let alone があります。この構文を扱った研究
に Charles J. Fillmore, Paul Kay, and Mary Katherine O'Connor (1988),
"Regularity and idiomaticity in grammatical constructions: The case of
_Let Alone_," Language Vol. 64, No. 3, pp. 501-538 というのがあります。
その中に次のような例文と説明があります:

(121) You couldn't get a poor man to wash your car for $2, let alone
a rich man to wax your truck for $1. (p. 530)

は OK で "normal" ですが、

(122) a.#You couldn't get a RICH man to wash your car for $2 let
alone a POOR man to wax your truck for $1. (p. 531)
b.#You couldn't get a poor man to WAX your car for $2 let alone
a rich man to wash your truck for $1.
c.#You couldn't get a poor man to wash your car for ONE dollar
let alone a rich man to wax your truck for TWO dollars.

はいずれも "anomalous" です。なお、"#" という記号は文脈条件などが変われ
ば容認されるという意味です。これらの例について著者たちは次のように述べ
ています:

"Thus, in a context in which it is more distasteful to wash a vehicle
than to wax one (say the water has to be carried a long way), ex.122b
becomes readily acceptable; but of course in this context 121 itself
becomes anomalous." (p. 531)

金野様が示された much less の例にもこれらの let alone の用法と似たとこ
ろがあるのではないかと思いました。

>  (井上様)
>  わたしの知っている範囲では、遺伝子操作を施した生体により死亡事故がィこ
> ったことはない。病気も減っている。

(加藤)ここは Justin 様の解釈が妥当だと私は思います。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] No way {06}
Date: Mon, 5 Apr 1999 12:22:39 +0900

井上です
こりもせず、メールします(見てもいないマンガにあれこれいわせてもらいます。
ガリーさんのせいです、などとはもうしません!)

このマンガは、連続ものなのですか。日本の私小説のように、(昔なつかし)登場
者のプライバシーが
わかっていないと、味わえないマンガなのですか。。。

実在の人物のようですが(漫画家本人?=ハッカー。よくわからなかったのですが
)。他人なら、訴訟ものですか?
わらってすませられるのですか?

マンガだから、深く追求してもしょうがないですが、(将来なにがあるかわからな
いからおききします^ ^)
米国では一般に離婚後、このような状況になったら、会社の資産状況というのは、
前メールでも書きましたが、
公的機関から簡単に入手できるのではないでしょうか。ハッカーを雇う方が、メリ
ットがあるのでしょうか。
(だから、ハッカーが栄えている、という見方も)しかし、盗んだ情報で事を運ん
で、あとでこまらないんかの? などということを考えながら、マンガを読むと、Do
onesburyに訴えられますかね。

//////Noboru Inoue//////

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From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {03}
Date: Mon, 5 Apr 1999 12:44:44 +0900

加藤様、金野様

> >
> >  (justin様)
> >
 私の知るかぎり、遺伝子組み替え生物によって死者はおろか、病人だってでて
> > ないじゃない。

これは、やはり、金野さんのいわれるようにおかしいのでは。さっと、よめば、わ
かったような
気がしますが、日本語として、論理的に(英語にしても、このように解釈せよとい
われると)、おかしいとおもいます。

私は、much
lessには、わたしのいったとおり、2通りの意味があり、ましてや、という意味に
する場合は最後にくるのではないか、というのは、実例も調べていないし、ちょっ
と根拠がないのですが、すくなくとも私の訳でゼロ点とするのも無理があります。
(TIME誌なので?筆者の勘違いはないものと想定して)わたしなら、この、翻訳を
たのまれた時には、平凡かも知れないが、文脈重視で、私の訳を押し通します。(
もちろん事実も調べます。
なんらかのillnessは発生しており、このことはその方面では周知、ではないかとい
うのが私の推測。そうでなかったら、もっと強気の文章がかけるはず。病気が、much
lessというのは、すこしパンチが弱いと思うのですが)も
すこし、加藤さんのいわれるように、主観重視で、much
lessであるにしても、上記の訳文は説得不足では(和文、英文を比較した日本人で
おかしいではないか、
と抗議する人がかなりいるのでは)?それに対して加藤さんの回答で満足させるに
は、訳に一工夫しなければ
ならないとおもいます。 あとで考えてみますが。ちょっと難しそうl。

日本の入試でこれが出たら、上記訳で○ですか?

みなさまのご意見をお伺いしたい。。。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] word of the day {01}
Date: Mon, 5 Apr 1999 13:47:48 +0900

辞書会社Merriam-WebsterのWWWサイトにアクセスし、Word of the
Dayに、加入すると、毎日 一語 あまり一般的でない言葉(間違いやすい言葉?)
を、自動配送してきます。本日は、camarillaという言葉でした。

The Word of the Day for April 5 is:

camarilla \ka-muh-RIH-luh\ (noun)
: a group of unofficial often secret and scheming advisers;
also: cabal

Example sentence:
Barbara was shocked when she first read a news article
implying that her city's mayor had long been a puppet to a
corrupt and powerful camarilla.

Did you know?

ここに、十数行の語源説明が入ります。

過去ログもあります。どういうわけか、わたしの、Navigatorからは過去ログにアク
セスできないのですが??^^:
これから、1日1語、1年365語、みんなでなかよく、おぼえませんか。内容は
、 たんに単語だけ
ではなく、過去ログのタイトルによると、James JoyceとかFaulkner,
あるいは本日話題になっていた、
 It is HE/HIM などもありました。(どなたかアクセスしてください)
It is HIM/HE は、去年12月11日の分です(おそらく)。^^::

まだ、未加入の方、興味あれば覗いてみてください。わたしも先週加入したばかり
で、これ以上の説明はできません。。

----------------
Brought to you by Merriam-Webster Inc. http://www.m-w.com
----------------

Visit http://www.m-w.com/service/subinst.htm to subscribe to or
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From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] much less {04}
Date: Mon, 5 Apr 1999 15:27:09 +0900

>私は、much
>lessには、わたしのいったとおり、2通りの意味があり、ましてや、という意味に
>する場合は最後にくるのではないか、というのは、実例も調べていないし、ちょっ
>と根拠がないのですが、すくなくとも私の訳でゼロ点とするのも無理があります。
>(TIME誌なので?筆者の勘違いはないものと想定して)わたしなら、この、翻訳を
>たのまれた時には、平凡かも知れないが、文脈重視で、私の訳を押し通します。(
>もちろん事実も調べます。
>なんらかのillnessは発生しており、このことはその方面では周知、ではないかとい
>うのが私の推測。そうでなかったら、もっと強気の文章がかけるはず。病気が、
much
>lessというのは、すこしパンチが弱いと思うのですが)

(浅田)
illnessは発生していない(従ってこの技術は安全なのだ)、というのが、筆者であ
るWatsonの主張です。(Watsonは、遺伝子組み替え技術に関しては積極的推
進派です。)
前回のメールに書きましたように(直接そうとは書いていませんが)、このmuch
lessは「まして〜ない」という意味の表現であると考えてよいと思います。

死亡事故は起こっていないし、ましてや(もっと広範囲に重大な結果をもたらす可能
性のあ
る)病気は起こっていない→だから安全だ。

ではだめでしょうか?

金野さんが引用されている前のパラグラフでは、原子力の利用を可能にして尊敬の対
象となった物理学者たちが、同時に人類の文明を破滅させうる核兵器を生み出したと
いうことで恐れられもした、という話を出し、それと同様の反応が遺伝子組み替えを
行なう科学者たちに対しても見られる、と言っています。この技術によって、人類滅
亡すら引き起こしかねない恐ろしい病気(病原)が(人間の)体内に持ち込まれる可能
性もあるのではないかと、反対する人たちがいる(いた)というのです。(この辺の
事情が、引用文にあるanti-DNA doomsday scenariosという表現につながっていま
す。)


>すこし、加藤さんのいわれるように、主観重視で、much
>lessであるにしても、

たとえば、

事故死は起こっていない。(それより可能性の低い)病気はもちろん起こっていない
→だから安全だ。

となるわけですか?
こちらの方がすっきりしているかもしれませんね。

◆ 原文は、pathfinderのサイトの他、書籍のTIME Asia版なら、March 22号
(p.51), U. S.版なら January 11号でごらんになれます。

浅田幸善 (ASADA Yukiyoshi)



From: Lexicon <>
Subject: [lex] No way {07}
Date: Sun, 4 Apr 99 22:40:29 -0800

トム・ガリー様。LEXICONです。

>実は新夫、もしくはボーイフレンドです(結婚しているかどうか
>わかりませんが、確かに同棲中)。

なるほど、そうでしたか。偉そうに色々書いたのに、すっかり馬脚を現して
しまったようですね。いやはや全く恐れ入りました。

これからも色々ご教示下さるようお願いします。



From: Sumio Sakomura <>
Subject: [lex] much less {04}
Date: Mon, 05 Apr 1999 16:58:35 +0900

まず、genetically manipulated organism についてですが、1995年初版のある
大学用テキストで次のような文を読んだことがあります。

Scientists have inserted a gene from a bacteria into a tomato plant
in order to delay rotting, a wax moth gene into a potato plant to
keep it from bruising, and flounder gene into another tomato plant to
make it frost-resistant.

共和党から民主党へ政権が交代し、遺伝子工学の実験がやりやすくなった頃の
話です。ここで例になっているのはトマト、ジャガイモで、バクテリア、ハチ
ミツ蛾、カレイの遺伝子を入れることによって、腐るのが遅くなったり、傷が
つきにくくなったり、霜に強くなったりという結果が出たわけです。で、それ
が商品化されているが、ニューヨークではそういう「不自然食品」に反発して、
Pure Food Group というのをシェフたちが組織したというような話になってい
ました。また、摂取すると、人によっては、アレルギー反応を起こすこともあ
るのではないか、またヴェジテリアンは魚の遺伝子が入ったトマトを食えるの
か?といったジョークも書いてありました。

ですから、私の理解では、genetically manipulated organism はそういう食品
(もう5年たっていますから、農産物だけでなく、動物性の食品もあるのかも
しれない)をさしていると思います。したがって、

(井上さん)ところで、死ぬとか生きるとかは、組み替え手術をして
     (できた?)生体=生物、そのものが、ということでしょ
      うか。
(金野さん)遺伝子操作によってつくられた人間ということのようです。

というのは、

(浅田さん)「遺伝子操作でつくられた人間」というのは、ちょっと
      正確さに欠けるかもしれませんね。クローンのような
      ものを想像してしまいます。

とお書きになっているように、ちょっと変だと思います。浅田さんがお書きに
なっているように、タイムが掲載しているのは、人間にもそろそろ遺伝子工学
を適用してもいいのではないかという Watson博士の意見です。自然のままでな
いトマトを普通の人間が食べたらどうなるかということで、このことは
caused by という表現からも明らかでしょう。

金野さんが引用されたパラグラフの前段で、浅田さんがお書きになったように、
遺伝子組み替えで得られた分子が人体に病気を引き起こす素地を形成する可能
性があるかもしれない。そうなると、原爆のように、人類を破滅に導くかもし
れないという議論が起こったということが書かれています。

その部分を受けて、考えると、
To my knowledge, not one fatality, much less illness, has
been caused by a genetically manipulated organism.

という文は、「遺伝子組み替えによる生体が突発的な死(たとえば、ペニシリ
ン・ショックのようなアレルギー反応)を引き起こしたという報告は、私の知
る限りでは一例もないし、ましてや病気の原因となってはいない」という感じ
だと思います。遺伝子工学によって得られた物質が病因となるかどうかという
ことに力点があるので、文脈を考えると、浅田さん、加藤さんがおっしゃって
いるように、much less illness で問題ないと思います。

------------------------
迫村純男(Sumio Sakomura)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {05}
Date: Mon, 5 Apr 1999 17:11:04 +0900

浅田様
井上です

かなり、むつかしいですね、少なくとも私にとっては。
この文は、単独では、入試には使えないような気がします。

遺伝子工学の大学院入試問題に、ワトソンの発言のつぎの一句を訳せ、という質問
ならありうるかもわかりませが。

わたしは、fatality と illnessを同じ原因で発生し、発生確率として
fatality<<< illness
と考えています。浅田さんは、この逆を示唆されていますがそれは、金野氏の引用
の前に事実として示してあるのでしょうか。Time誌読者は一般の人は読みませんが
、(15年くらい前は、日本のスーパーに並べられているような雑誌ではなかった)
浅田さんの言われるような、交通事故の死亡事故と、けが人とは、統計が異なると
言うことは常識ではないと、私は想定しました。

すこしずらせて交通事故の話にしてみましょう。これなら、単独文としても、大学
入試に出せるのではないでしょうか?高校入試ですか^
^。 けが人と死亡者の発生確率はどちらが高いか、が、自明ですから。

To my knowledge, not one fatality, much less injures, has been caused by
highway traffic accidents in Japan.

はなしを、簡単にするために、遺伝子工学においては、発生確率が事実として
fatality >>> illness
とします。そうすれば、元の文は、OKで、訳も、justin様のものでよいと思います

これを読んで抗議する人は、遺伝子工学の常識が、交通事故とはちがうのだ、とい
うことを知らないために起こる読者の誤解になります。

わたしは加藤様のいわれる(im)plausibilityを登場させる必要はないと思うのです
が。白か黒かで終わりだと思います。加藤様は、どちらでもよいとおっしゃってい
ますが、上記のどちらが正しいという事実の元においてでしょうか。
fとiの発生確率を問題にしないと、ここはいっこうにクリアにならないとおもいま
す。
加藤さんの文章からは、事実は f << i
であるが、レトリックとして、ワトソンの文章は許される、justin訳も許されると
いうようにうけとれますが。そうでしょうか。ふつうの日本人ならば、この日本語
を読むと、 ワトソンの文章をそのまま受け取る人は f << i
とはとらないと思います(金野さんのいわれるように f>>iととる)。このような
ことも
レトリックとして許されるのでしょうか。上記の交通事故の場合にもこのようなレ
トリックが使えるのでしょうか
(-->すくなくとも、入試問題に使うと採点者はかなり大変とおもいますが。)

なお、残る疑問としては
1 i と f の確率が、事実かどうか、ということ。
2
グレードが落ちるが、これを日本訳にする場合、読者がこの常識をしっているか、
ということ。
わたしは、 f <<
i と考えている人が大部分だという観点から、大幅に、意訳する必要があると思い
ます。(注)をつけるという手もありますが、あまり好きでない。したがって、つ
ぎのように訳します。

この分野では、死亡事故の発生確率は、病気の発生確率より格段に低いというのが
常識だ。わたしの知る限り、病気だって、まったく発生していない。

とします。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {05}
Date: Mon, 5 Apr 1999 17:39:45 +0900

迫村様

いのうえです

タッチの差でメールをだしたばかりなのですが。

私の知らない事実を教えていただきありがとうございます。

金野さんの引用しておられる前の文章で、迫村さんのいわれている事実が、説明さ
れているのなら
私の訳は、説明過剰です。

> その部分を受けて、考えると、
> To my knowledge, not one fatality, much less illness, has
> been caused by a genetically manipulated organism.
>
> という文は、「遺伝子組み替えによる生体が突発的な死(たとえば、ペニシリ
> ン・ショックのようなアレルギー反応)を引き起こしたという報告は、私の知
> る限りでは一例もないし、ましてや病気の原因となってはいない」という感じ
> だと思います。遺伝子工学によって得られた物質が病因となるかどうかという
> ことに力点があるので、文脈を考えると、浅田さん、加藤さんがおっしゃって
> いるように、much less illness で問題ないと思います。

原文が食品を食べたら、とは全く知りませんでした。
しかし、食品であることを、 caused by
から察するというのは不可能です。caused byは多義です。
移植手術した生体から、とうけとることも十分可能であるし、もし、食べて、とい
うのであれば
端的に taken とかeaten
を期待します。そしたら、organism(食品!!!)と誤解することもないでしょう
それはさておき i <<< f あるいは f
>>>iというのは、食品については常識なのですか。
とちらもゼロであると。 i = f = zero。

わたしは、金野さんのひかれた、前の文章を読んでいませんが、事実と、読者にど
の程度の認識を
期待しているのかがワトソンの文章、(最終的にはtimeのeditorでしょうが)に影
響していると思うので
これを知りたい。食品であれば、ちょっと考え直します。



From: kazuo kato <>
Subject: [lex] much less {06}
Date: Mon, 05 Apr 1999 18:51:09 +0900

井上様:

加藤@岩手医大です。

noboru inoue, mr wrote:
>
> かなり、むつかしいですね、少なくとも私にとっては。
> この文は、単独では、入試には使えないような気がします。
>
(加藤)問題がややこしくなりますから、入試に使えるかどうかという議論は
棚上げしたほうがいいと思います。

>けが人と死亡者の発生確率はどちらが高いか、が、自明ですから。
>
> To my knowledge, not one fatality, much less injures, has been caused by
> highway traffic accidents in Japan.
>
(加藤)この文はおかしいと思います。それは交通事故による犠牲者が存在す
るのは事実であって、「自明」だからです。
Time の記事の著者は GM (Gene Modification) による fatality も
injuries も発生していないという立場ですから、この著者の世界では GM によ
る f と iの発生確率を比較すること自体が無意味ということになるのでしょ
う。
この例の not A, much less B は no more (not more) A than B と似ている
ように思います。もとの Time の例は "not A, not even B" ぐらいの意味で使
ったので、 f と i の発生確率の比較はこの著者の念頭になかったと思います。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {07}
Date: Mon, 5 Apr 1999 19:18:22 +0900

加藤様
井上です

> >
> (加藤)問題がややこしくなりますから、入試に使えるかどうかという議論は
> 棚上げしたほうがいいと思います。

同意します。

>
> >けが人と死亡者の発生確率はどちらが高いか、が、自明ですから。
> >
> > To my knowledge, not one fatality, much less injures, has been
caused by
> > highway traffic accidents in Japan.
> >
> (加藤)この文はおかしいと思います。それは交通事故による犠牲者が存在す
> るのは事実であって、「自明」だからです。
has been caused
といっているのですから、自明であるし、事実です。 推測ならば、そのむね
would とかを入れるべきでは。wouldの役目を、to my
knowledgeが果たしているのでしょうか。
To my
knowledgeは削除してください。これは、主題ではありません(米国で、日本の状況
を話すのなら有効でしょうが。いずれにしても主題に関係なし)。 f
と iの発生頻度の問題です。

> Time の記事の著者は GM (Gene Modification) による fatality も
> injuries も発生していないという立場ですから、この著者の世界では GM によ
> る f と iの発生確率を比較すること自体が無意味ということになるのでしょ
> う。
この記事の筆者は、WATSONと聞きましたが?TIME記者なのですか?
内心、無意味とおもっている、ということは、どうやって把握するのでしょうか。
記事の中でそのむね表明しているのでしょうか。

立場、といういみがいまひとつ、よくわかりませんが、has been
causedといっているのですから
公的機関の記録には存在しない、というくらいの前提でないと、上記の文は、誤り
ということにはなりませんか。
(すなわち、死者あるいは病人がひとりでもいると、WATSONあるいは記者は嘘をい
ったということではないのですか) To my
knowledge  とあるから、うそではない、たんに、推測を言ったまでだ、というな
ら納得ですが。

> この例の not A, much less B は no more (not more) A than B と似ている
> ように思います。もとの Time の例は "not A, not even B" ぐらいの意味で使
> ったので、 f と i の発生確率の比較はこの著者の念頭になかったと思います。

発生確率というイメージは厳密さは、ちょっと忘れていただいて、同一原因で、発
生する、死人と、病人と
どちらが通常多いか、という了解は、読者と話者で、できていないと、加藤さんの
前メールでいわれた、インパクトの
前提がなくなるのではありませんか。



From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] much less {08}
Date: Mon, 5 Apr 1999 21:17:45 +0900

>わたしは、fatality と illnessを同じ原因で発生し、
>発生確率として
>fatality<<< illnessと考えています。
>浅田さんは、この逆を示唆されていますが

(浅田)
加藤先生のメールに、

話し手(書き手)にとってそういう事態を想像することの「易から難」と考
えるべきではないでしょうか。つまり、主観的な "implausibility" というこ
とではないかという気がするのです。

とあったので、勝手に、
事故死は起こっていない。(それより可能性の低い)病気はもちろん起こっていない
→だから安全だ。
と言い換えてみただけです。逆を示唆、というところまでは言っていないつもりで
す。
(「こちら[=上の言い換え]のほうがすっきりしているかもしれない」、とは書きま
した。)

>浅田さんの言われるような、交通事故の死亡事故と、けが人とは、
>統計が異なると言うことは常識ではないと、私は想定しました。

(浅田)
??どこにもそんなことを書いた記憶がないのですが。。。
(人類にとっての)事故死の重大さと、病気の重大さとを比べてみただけだったはずで
す。

>原文が食品を食べたら、とは全く知りませんでした。

(浅田)
原文に、特に食品と書いてあるわけではありません。
たぶんそれ以外のものが筆者の念頭にあると思います。

この問題にご関心のある方は、
ぜひ原文をお読みになってください。
私も、もう一度じっくり読み直してみようと思っています。
まだ理解が足りないようですので。

浅田幸善 (ASADA Yukiyoshi)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {09}
Date: Mon, 5 Apr 1999 21:46:20 +0900

浅田様
井上です

浅田様から、かなり、私の意見の事実誤認を指摘されています。

メールが輻輳していて、いま、調べ直す時間がありません。
明日、再度、調べなおします。

食品のことは、浅田さんのいわれたことではなかったと、おもいますが、そのよう
に書いていますか。
それは大変失礼しました。

>
> (浅田)
> 加藤先生のメールに、
>
> 話し手(書き手)にとってそういう事態を想像することの「易から難」と考
> えるべきではないでしょうか。つまり、主観的な "implausibility" というこ
> とではないかという気がするのです。
>
> とあったので、勝手に、
>
事故死は起こっていない。(それより可能性の低い)病気はもちろん起こっていな

> →だから安全だ。
>
と言い換えてみただけです。逆を示唆、というところまでは言っていないつもりで
> す。
>
(「こちら[=上の言い換え]のほうがすっきりしているかもしれない」、とは書きま
> した。)

井上 ==> 私の誤解です。取り消します。

>
> >浅田さんの言われるような、交通事故の死亡事故と、けが人とは、
> >統計が異なると言うことは常識ではないと、私は想定しました。
>
> (浅田)
> ??どこにもそんなことを書いた記憶がないのですが。。。
>
(人類にとっての)事故死の重大さと、病気の重大さとを比べてみただけだったはず

> す。

井上 ==>そうですか。かなり、こんがらがっています。もうしわけありません。

>
> >原文が食品を食べたら、とは全く知りませんでした。
>
> (浅田)
> 原文に、特に食品と書いてあるわけではありません。
> たぶんそれ以外のものが筆者の念頭にあると思います。

井上 ==> ?
 食品を食べたから、と示唆されたのは浅田さんではなかったでしたっけ。そうで
すか。
同上、です。すみません。

>
> この問題にご関心のある方は、
> ぜひ原文をお読みになってください。
> 私も、もう一度じっくり読み直してみようと思っています。
> まだ理解が足りないようですので。
>
==>全文を読みたいと思います。と、同時に、もともと、金野さんが投書された
内容が、全文を読まないと、
答が出ないのか、という問題と。 それに、much less
ですが、私見によれば、どの辞書も、一律に、いわんや、と訳してますが、もっと
、そのつど文脈に応じて訳していいのではないかと。 

後で、整理します。 よろしくご教示を。



From: 金野 孝 <>
Subject: [lex] much less {02} 長文につき注 {01}意
Date: Mon, 05 Apr 1999 22:05:41 +0900

  金野です。
 加藤様、Charles J. Fillmore, Paul Kay, and Mary Katherine
O'Connor (1988), "Regularity and idiomaticity in grammatical
constructions: The case of _Let Alone_," Language Vol. 64, No. 3, pp.
501-538 からの引用有り難うございました。implausibilityというのは納得がい
きます。
(加藤様)
つまり、主観的な "implausibility" ということではないかという
気がするのです。
 (金野)
 そのように思えてきました。

 (浅田様)
 illnessは発生していない(従ってこの技術は安全なのだ)、というのが、 筆
者であるWatsonの主張です。(Watsonは、遺伝子組み替え技術に関しては積極的
推進派です。)前回のメールに書きましたように(直接そうとは書いていません
が)、 このmuch lessは「まして〜ない」という意味の表現であると考えてよい
と思います。死亡事故は起こっていないし、ましてや(もっと広範囲に重大な結
果をもたらす可能性のある)病気は起こっていない→だから安全だ。ではだめで
しょうか?
 (中略)
 たとえば、事故死は起こっていない。(それより可能性の低い)病気はもちろ
ん起こっていない→だから安全だ。

 (金野)
 私は、例えば、先天性免疫不全症のような病気の遺伝子治療をするために胚細
胞の遺伝子操作をするようなこと、つまりorganismはその胚、もっと広く遺伝し
そうさをした細胞及びその宿主たる人間のことだと思ったのです。それで遺伝子
操作をしたために死んでしまった赤ちゃんはおろか病気にもなった赤ちゃんもい
ないといっているのだと思ったのです。浅田様のご指摘は、organismは微生物か
何かでそのために人類が滅びるとまではいかないまでも恐ろしい疫病を想定して
いるのだと思います。とすれば、個人的な死亡事故よりもその方が大変ですから、
much lessは当然ということになります。 私の読めていなかったのはmuch less
ではなくorganismの方だということになります。もう少し考えてみます。

 (井上様)
私は、much lessには、わたしのいったとおり、 2通りの意味があ
り、ましてや、という意味にする場合は最後にくるのではないか、

 (金野)
 私にはこれを判断するだけの材料も力もありません。ただ今回の件は浅田様の
ご指摘もありましたように、前段落とか全体の文脈にかかっているところも多い
と思います。この段落だけを問題にした私のやり方が、井上様を混乱させてしま
う結果になったかも知れません。蛇足ですが、この記事の試訳をご参考までにア
ップしてみます。長文ですのでご注意下さい。NIFTYのFENGC mes2 に勉強のため
と思い訳してアップしたものです。ただし、問題の箇所の訂正前のものです。

http://cgi.pathfinder.com/time/magazine/ articles/0,3266,17679,00.html

THE FUTURE OF MEDICINE
35 JANUARY 11, 1999 VOL. 153 NO. 1

   All for the Good
   全ては人類のために

-----
 何故遺伝し工学はがんばり続けなければならないのか?
  ジェームズ D. ワトソン

-----1
 今日、Dna生物学はとても活気に満ちている。DNA生物学は、その中に、細菌や
酵母菌のような単細胞生物から複雑な人間の脳に至るまで、生命科学を年々少し
ずつ取り込み発展してきた。遺伝学の世界に初めて足を踏み入れた時、私は、生
物学に対してこんなにもすばらしい熱狂が起こるとは想像もできなかった。
1948年当時、生物学はあまりにも記述的にすぎる学問で、物理学を頂点とす
る科学体型の中では下の方に位置する学問分野だった。その頃までには、アイン
シュタインの物質とエネルギーの相互変換という画期的な考えは原子力爆弾へと
すでに変わっていた。野放しにされれば、物理学者の作り出したこの兵器は、人
間の文明生活組織を破壊するかも知れなかった。それで、1940年代後半、物
理学者は原子力を社会にとって有用なものにするだろうと畏敬の念をもってみら
れる一方、同時に彼らのつくるものが悪の手におちたらどうなるかと恐れられも
した。

-----2
 それと同じような相反する感情が今では生物学に対して広くもたれている。
DNAの二重螺旋構造は、初めはその理論の単純さ故に賞賛されたのだが今日では、
多くの人たちにとっては、善玉にも悪玉にも使える両刃の剣と受け止められてい
る。スタンフォード大学が一九七三年に、 試験管内でDNA分子を配列しなおし始
めるとすぐ(そしてその組み替えた新しい遺伝子断片を生きている細胞に戻した
ことも同じくらい重要なのだが)、この組み換え型 DNA技術を物理学者が原子を
分解した力になぞらえての批判が巻き起こった。 試験管で組み替えられたDna分
子の中には、まるで核兵器のように人間の文明社会を壊滅できる、そんな恐ろし
い病気を引き起こす力を宿主細胞に与えるものが本当にないと言い切れるのだろ
うか?間もなく、科学者からも科学者以外からもそのような研究には厳重な規制
をかけるべきだという声があがった。たとえ法律でなくても。

-----3
 その結果、組み換え型DNA技術の大きな力が実験科学者たちの手に入るまで
 に数年が経過することとなった。彼らは、その時までには、前には到達でき
 なかった生命の秘密を探求したくてたまらなくなっていた。幸いなことに、組
み換え型 DNA を規制しようとする法案は皆決して立法にまでいたることはなか
った。 組み換え型 DNA を永久に葬り去ろうというシナリオは、実現しなかった
のだ。その時、政府の控えめだった制限規定まで廃止された。振り返ってみると、
組み換え型 DNA はこれまでで最も安全で革命的な技術かも知れない。 私の知る
限り、遺伝子操作有機体によって引き起こされた病気など一つもない。まして死
などあろうはずもない。

-----4
 私がこのいやな経験から学んだ教訓はこうだ。未来のためになることが明々白
々な実験を定量かできない危険のために、先延ばしすることなかれ。これは、危
険性に対する配慮に欠けるように初めは聞こえるかも知れない。もちろん、本物
の危険には理性的に十分対処しなければならない。だがそれは本物の危険に対し
てだけであって、憶測による危険に対してではない。例えば、人間のガンの根本
にある遺伝子事態、扱うには危険すぎるのではないかといういんちきな議論を真
に受けすぎたために、発ガン遺伝子の研究は数年遅れてしまったではないか。

-----5
 今日、ほとんどの遺伝子操作は事実上規制されていないが、まだ阻まれたまま
な重要で実現の可能性のある目標が一つある。人間の生殖細胞 --精子と卵子--
への機能遺伝物質の挿入方を研究目的とする実験は、世界中の科学者ほとんどに
とっては立入禁止区域なのだ。人間の進化の方向を変えてしまうかも知れない領
域へ歩を踏み入れる責を負おうという政府機関は一つもない。これは、私たち人
間には、 人間の秘宝の中でももっとも貴重な宝物-- 染色体上の '指示書'-- に
手を加えるだけの知性はないのではないだろうかという懸念が人々の間に広く行
き渡っていることを示している。何百万年にも渡るダーウィンの自然淘汰の結果
を、よりよいものにする行為を引き受けるだけの勇気が我々にはあるだろうか?
人間の生殖細胞は遺伝学者の決して渡ることのできないルビコン川なのか?

-----6
 多くの遺伝学者はそのような考え方を受け入れる。だが、私は躊躇する。決し
て起こりそうもない害悪を恐れて有益なことをするのを先延ばしにしてはいけな
いという例の教訓があるからだ。浮ついた理由で、最初の生殖系列遺伝子操作が、
行われるなどということはありそうもないことだ。また今日の科学水準では、 '
スーパーマン'を生み出すのに必要な知識を与えることも出来ない。 スーパーマ
ンは桁違いに才能に恵まれるので、遺伝子操作をしなかった自然人は自分が余計
者、役立たずだと感じてしまうのではないかということだがそのような恐れは的
外れだ。そんな創造物は遥か未来においても、SF小説の中での住人にとどまり、
現実世界には現れない。生殖系列遺伝子操作がついに試みられるようになれば、
それは恐らく、死刑判決を生きよという票決に変えるために使われるだろう。例
えば、抗ウイルス DNA断片をゲノムに挿入することにより、既に植物をウイルス
から守れるようになっているが、それと同じようにして、命取りになるウイルス
に抵抗力のある子供を作り出すのだ。
-----7
 妥当な開始許可が降り初めて遺伝子改良による子供たちが生まれても、その子
供たちは決して人類文明への驚異とはならないだろう。小さいうちは、ごく身近
な者たちだけには特別視されるだろうが、大きくなればそれも意識されなくなる
だろう。今では大人になった '試験管ベービー' ルイス・ブラウンの場合と同じ
ことだ。遺伝子改良がうまくいき最初の子供たちが健康に育っていけば、もっと
多くの者がそれに続くだろう。そして遺伝子改良をした子供たちとその子供たち
の存在により人生が豊かになった者たちは、また科学が人間の生活をよりよいも
のにしてくれたことを喜ぶだろう。だが、もし付加された遺伝物質がうまく発現
しなかった場合は、もっと良い技術を開発しなければならない。さらに多くの夫
婦がそんなどう転がるかわかりもしないような方法に、心を奪われる前にやらね
ばならないのだ。

-----8
 臆病者には前進はあり得ない。21世紀が失敗を目撃するとしても、その理由
は、人類の科学がまだそこまで達していないからということにしよう。時として
最も不公正な進化の流れに手を加える勇気がなかったからというのはよそうでは
ないか。

-----
 ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックは、1953年の DNAの2重螺
旋構造の発見に対しノーベル生理学・医学賞を受賞した。ワトソンはヒトゲノム
解析計画の初代長官をつとめ、現在、コールドスプリング・ハーバー研究所長。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {05}
Date: Mon, 5 Apr 1999 22:59:33 +0900

井上

浅田様
先ほどのメールへの一部に対する検証ですが。。。

> >私は、much
>
>lessには、わたしのいったとおり、2通りの意味があり、ましてや、という意味に
>
>する場合は最後にくるのではないか、というのは、実例も調べていないし、ちょっ
>
>と根拠がないのですが、すくなくとも私の訳でゼロ点とするのも無理があります。
>
>(TIME誌なので?筆者の勘違いはないものと想定して)わたしなら、この、翻訳を
>
>たのまれた時には、平凡かも知れないが、文脈重視で、私の訳を押し通します。(
> >もちろん事実も調べます。
>
>なんらかのillnessは発生しており、このことはその方面では周知、ではないかと

> >うのが私の推測。そうでなかったら、もっと強気の文章がかけるはず。病気が、
> much
> >lessというのは、すこしパンチが弱いと思うのですが)
>
>
> (浅田)
>
illnessは発生していない(従ってこの技術は安全なのだ)、というのが、筆者であ
> るWatsonの主張です。(Watsonは、遺伝子組み替え技術に関しては積極的推
> 進派です。)
> 前回のメールに書きましたように(直接そうとは書いていませんが)、このmuch
> lessは「まして〜ない」という意味の表現であると考えてよいと思います。
>
>
死亡事故は起こっていないし、ましてや(もっと広範囲に重大な結果をもたらす可

> 性のあ
> る)病気は起こっていない→だから安全だ。
>
> ではだめでしょうか?

死者2人と、 病人20人では、どちらが重大か、ということを問題にされている
ように思えますが。。。。
ワトソンはそんなことを問題にしているのですかねえ。。。。

そうでないなら、死亡事故は起こっていないし、ついでにいえば、病気も起こって
いない。
とするのが通常の日本語ではないでしょうか。

極端に言えば、だれも死ななかったよ、余計なことを言えば、蚊に刺された人もい
なかった

ということです。このとき、死者はいなかった、ましてや、蚊に刺された人もいな
かった、といえば、
??という顔をされるのが落ちでしょう。
死人はいなかった。蚊に刺された人が1000人いた。  この1000人の方が問題
だ、
と浅田さんはおっしゃっているように見えるのですが、これは、誤解なのでしょう
か。
浅田さんの言われたいことを、別の例でおっしゃっていただければ幸いです(わた
しの例が極端すぎるのならば)

死より重大な病気とは何でしょうか?

> も
> >すこし、加藤さんのいわれるように、主観重視で、much
> >lessであるにしても、
>
>
> たとえば、
>
>
>
事故死は起こっていない。(それより可能性の低い)病気はもちろん起こっていな

> →だから安全だ。
>
> となるわけですか?
> こちらの方がすっきりしているかもしれませんね。

過去1件も死者も病人も遺伝子分野で起こっていないとすると、可能性の低いも高
いもないのではないでしょうか。データがないのですから。どうして、病気の可能
性が低いと言えるのでしょうか? 他の分野の病気や事故から引用するなら、病気
の可能性のほうが高いのではないでしょうか?

かりにワトソンが主観的に、しかも、その主観表明を、全然根拠無く(前の文章な
どで)ここでいきなり

much
less のみで表明するというのは、かなり、綱渡り的解釈である、 と私は思いま
すが。
訳文上工夫するか、注をつけなければ、とても読者はついていけませんね。そんな
、寛容な読者も(ひょっとして科学者も)いないのでは。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {07}
Date: Tue, 6 Apr 1999 00:27:43 +0900

justinさん
学者でも学生でもない、いのうえです

justinさんの、はなしも、かなり、ふくざつですよ。わたしには、よくみえてきま
せん。
どなたか、かいせつを。 
もっとも、こんやはすでに、あるこーるもはいっていますし。。。またあした。

グッドナイト。かんかくですね。。。わたしも、かんかくでかいてます。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {07}
Date: Tue, 6 Apr 1999 00:40:04 +0900

いのうえです

justinさま

すこしばかり、あるこーるもぬけてきましたので。ステップばいステップで挑戦。

> Justinです。
>
> 話がややこしくなってて、良く見えてこないのですが、
> 私なりに思ったことを書かせてもらいます。
> 死者を出すことの方がより重要であって稀であるなら、
> 病気というのはそれよりも起る確率が多いと
> 予想されているわけで、
> その死よりも起りやすいとみんなが思ってる
> 病気さえも起らないんだから、
> やっぱりあれでいいのではないでしょうか。
>
病気を水虫とします。わかりやすくするために。

死者を出さない(ですね、正確には)ことの方が重要であって、かつ、発生頻度も
まれであるなら。
okですね。

水虫というのはそれよりも起こる確率が多いと予想されているわけで。。。
ok(水虫と死者とどっちが多いのか自信なし、したがって、歯痛にかえます)

死者より、多いとおもっている歯痛さえおこらないんだから。。。あれでよいです
か。
よくないですね。。。。

順序が逆でしょう。

死者がおこらない。ましてや、歯痛がおこるわけもない、といっているのでしょう

死人がいないから、歯痛がいるはずもない?。。。理解できません、きっと私頭悪
いのですね。



From: "浅田 幸善" <>
Subject: [lex] much less {10}
Date: Tue, 6 Apr 1999 00:41:03 +0900

井上様

>
食品のことは、浅田さんのいわれたことではなかったと、おもいますが、そのよう
> に書いていますか。
> それは大変失礼しました。

> > >原文が食品を食べたら、とは全く知りませんでした。
> >
> > (浅田)
> > 原文に、特に食品と書いてあるわけではありません。
> > たぶんそれ以外のものが筆者の念頭にあると思います。
>
> 井上 ==> ?
>
 食品を食べたから、と示唆されたのは浅田さんではなかったでしたっけ。そうで
> すか。
> 同上、です。すみません。
>

(浅田)
こちらの書き方が悪かったかもしれません。申し訳ありません。
井上さんの間違いを指摘しているわけではありません
食品のことは迫村さんがおっしゃったことですが、メールのついでに(おせっかい
にも)書いたことです。

話を進めていく上で、事実関係を早めにはっきりさせておいた方がよいだろう、と
思ったもので。

浅田幸善 (ASADA Yukiyoshi)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {07}
Date: Tue, 6 Apr 1999 00:52:59 +0900

浅田様
いのうえです。

ものわすれが激しいですから、justinさんへの回答といっしょに確認しておきます
が。

浅田さんが了承されているのは (病気を歯痛におきかえますが)

歯痛が10万人位のほうが、死者2−3人より問題だ、という、考えなのでしょうか

もしそうなら、常識と言うよりは、非常に哲学的あるいは宗教的な次元に入ります
ね。問題は。
私は降ります。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] word of the day {03}
Date: Tue, 6 Apr 1999 00:59:59 +0900

justinさん
もうおよみですか。あんしんしました。
わからないときは、ジャストイン、というわけですね。

わかるとか、わからないとか、いうことは先週入ったばかりの私にはなんとも。。
。。

わからなければ、みなさん、なかよく、やめるか、justinさんの解説を乞うと
いうことでいかがでしょうか。

hemidemisemisquor うーん。好きモンがまだいましたか。地球上に。。。
私がさいごだとおもっていましたが^ ^(わたし、こういう単語好きなのです。
ピンにとめて
採集しています)

おすすめしたのが、わるかったかな。ま、やめるのも、再度はいるのも、簡単です
から。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: 山岡大基 <>
Subject: [lex] Re It is I {03}
Date: Tue, 06 Apr 1999 08:03:17 +0900

Lexicon様 
山岡です。

At 12:31 99/04/04 -0800, Lexicon様 wrote:
>
> >1:古いお話なので、古めかしい英語にしてみた。
>
> 1が正解でしょう。Who disturbs my slumber?という古めかしい
> 質問の答えとしてIt's me... ではあまりにも現代的で会話としては2つ
> の台詞のレベルが違い不自然です。
>
> 「過剰訂正」(hypercorrection)とは正しい表現を使おうと努力して、
> 逆に、誤ってしまうことを言うので、仮に現代の王が'what is it?'
> なんていうくだけた言い方をして、'It is I...' と答えたとしても、
> それは「過剰訂正」に値しないと思います。
>
> 言うまでもないことですが、'Who'は主格(nominative)なので同様に
> 主格の'I'で答えるのが本来文法的に正しいのです。
>

このご説明は、確かに納得いたしました。
ありがとうございました。

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

   山岡 大基 YAMAOKA Taiki

  e-mail :

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%



From: (Justin)
Subject: [lex] much less {06}
Date: Tue, 6 Apr 1999 10:08:58 +1000

Justinです。

話がややこしくなってて、良く見えてこないのですが、
私なりに思ったことを書かせてもらいます。
死者を出すことの方がより重要であって稀であるなら、
病気というのはそれよりも起る確率が多いと
予想されているわけで、
その死よりも起りやすいとみんなが思ってる
病気さえも起らないんだから、
やっぱりあれでいいのではないでしょうか。

warmregards
justin

p.s.学者でも学生でもない私ですので、
全て感覚で書かせてもらってます。



From: (Justin)
Subject: [lex] word of the day {02}
Date: Tue, 6 Apr 1999 10:20:31 +1000

justinです。

word of the day ですね。
それ私も取ってますが、いつも説明が分かりにくいと思いませんか。
あと例文も否めない。何とかして欲しいです。
いつも辞書で調べないと分からないので、ただの単語案内になってます。
1年ぐらい取ってますが、あれで覚えた単語にまだ巡り合っていないです。
ちょっと前のhemidemisemisquorとか、
実際に使ってる人いるのでしょうか。
ただただ難解です。

justinでした。



From: Sumio Sakomura <>
Subject: [lex] much less {08}
Date: Tue, 06 Apr 1999 13:23:01 +0900

genetically manipulated organism を「食品」と断定的に書いてしまって、議
論を混乱させてしまったようで、申し訳ありませんでした。食品はすでに流通
していて、話を単純にできると思ったのと、ワトソンの寄稿の前の記事で、土
壌のバクテリアにDNAを注入し、そこから育ったトマトやジャガイモをワク
チン注射のかわりに食べさせるという技術の話などがあったからです。もちろ
ん現在は遺伝子組み替えを施した組織を人体に移植するといった遺伝子治療も
行われているのでしょう。

金野さんが全文を訳して下さっていますが、問題の much less の文は、原子力
のように、遺伝子工学が人類にとって両刃の剣となるのではないかという危惧
に対して書かれています。つまり、遺伝子組み替えを行った分子をバクテリア
や、それこそトマトに注入した場合、その影響で、もともと安全であった元の
有機体の細胞が「病気を引き起こす力(disease-causing capacities)」を持
つようになるのではないかという懸念に対してそのような例は知らない、生体
不適合のような、人間一人一人の個体差による偶発的な事故死もおこっていな
いし、disease-causing capacities を得た有機体による病気も発生していない
と言っているわけです。

(井上さん)
> 浅田さんが了承されているのは (病気を歯痛におきかえますが)
> 歯痛が10万人位のほうが、死者2−3人より問題だ、という、
> 考えなのでしょうか。もしそうなら、常識と言うよりは、非常に
> 哲学的あるいは宗教的な次元に入りますね。問題は。
> 私は降ります。

偶発的な事故が起こる可能性は否定できないが、病気は起こってはならないと
いうのがワトソンの意識(主観?)ではないかと思います。「死」と「病気」
のどっちが重いかという比較をしているのではないでしょう。したがって、mu
ch less と書いたことは英文として自然ではないでしょうか。

------------------------
迫村純男(Sumio Sakomura)



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {09}
Date: Tue, 6 Apr 1999 13:56:49 +0900

井上です。

それで、結局どのように訳せばよいのでしょうか。

意味さえ分かれば翻訳はどうでもよいのかもしれないですが。
いちおう、challengeしませんか。

しかし、死と病気が同じ比較の座標にないのに、なぜ、much lessでよいのですか?

つまり、今年は猫がたくさん死んだ。トマトがたくさんなったのはいうまでもない

というのは変でしょう。

neither death nor accidentでよいではないですか?

あるいは私が最初に訳したように、ましてや、ではなく、 。。もない、それに、
。。もないで、よいのでは。
watsonの主観がそうなら。

これまで、死亡事故もおこっていないし、かつ、病気も発生していない。

迫村氏もこの訳でよいと思われますか。そうとれるのですが、ご説明によると。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: Lexicon <>
Subject: [lex] much less {09}
Date: Mon, 5 Apr 99 21:11:57 -0800

こんにちは、LEXICONです。

ワトソン氏の言わんとしていることの理論的構造は、

遺伝子操作有機体は極端に安全である。
私の知る限り、遺伝子操作有機体によって引き起こされた「滅多に起きないような
事故」
さえないのであるから、まして「頻繁に起きるような事故」などあろうはずもない

ということで、言い換えれば、

遺遺伝子操作有機体は「起きる可能性がきわめて低い事故」
さえ起こさないほど安全性が高いのであるから、まして(言うまでもなく)
「起きる可能性が非常に高い(大したことはない)事故」など起こすわけがない。

「起きる可能性が低い事故」=死
「起きる可能性が高い事故」=病気

ということになりますが、確かに元の英文は誤解を招くきやすく、そういう意味で

悪文だといえるでしょう。私(米国在住)のまわりの人間も「これ、逆じゃないの
?」
などと言っておりました。

したがって、「病気のほうが死よりも厄介である(もっと広範囲に重大な結果を
もたらす可能性のある)(病気は起こってはならない)」とか「安全性の強調のた
めに
敢えて反常識的な順序を選んだ」等の解釈は、残念ながら成り立ちません。

これはなかなかいい問題ですから、一般大学入試には無理でも大学院言語学科入試
ぐらい
には十分使えるのではありませんか。



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {09}
Date: Tue, 6 Apr 1999 14:22:45 +0900

井上です

たびたび済みません。
迫村様

下記の文中、主観とか。。といわれていますが、

なんどもいうので恐縮ですが、問題の文は、こうあるべきだ、ということではなく

事実を述べているわけです。 こういうところに、much lessをいれることにより
わたしの考えでは 病気の方に重点を置いている、ということを
表現していると言うことでしょうか。おそらく、遺伝子はよくしりませんが、
通常の表現ならば、奇異に響くけども、ワトソンならそういっても
しかたがないな、と、time記者も考えて、この文章を、たとえば、そのままのこし
た。
(では、日本訳ではどうするか?newsweekにかりにこれが載り、日本訳を
同時に出す場合、どういう訳をつけるかということです)
私ならば、ワトソンの意向は、この際、無視して、死亡事故も病気もこれまではっ
せいしていない。
ですませます。 



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {10}
Date: Tue, 6 Apr 1999 14:40:27 +0900

lexicon様
毎度貴重な情報をありがとうございます。
これが試験にでたら、私は落っこちますね。当然。

ところで、言語学科の試験問題にこれを出した場合に、無制限に
理屈をこねても良い、というデスマッチ試験を供した場合
でてくる 理屈のあれこれを、よんでみたいですね。
どういう試験になるのかしらないですが。 この英語はおかしいか、おかしくない

理由とともに説明せよ。という問題になるのでしょうか。。。

翻訳者試験に出されたら、泣きます。試験管になりたいです。採点も苦労しそうで
すが。
模範解答を見てみたい。

//////Noboru Inoue//////

Inzai-shi, Chiba-ken, Japan 270-1341
fax 81-476-46-2847 tel 81-90-481-38373



From: "noboru inoue, mr" <>
Subject: [lex] much less {10}
Date: Tue, 6 Apr 1999 15:10:07 +0900

LEXICON様

井上です

肝心の内容へのコメントを忘れました。

ワトソンはたしかに遺伝子学者であり、言語学者どころか大学院試験にも
落第すると思います。それどころか、高校の数学、論理学も?

>
> 遺遺伝子操作有機体は「起きる可能性がきわめて低い事故」
> さえ起こさないほど安全性が高いのであるから、まして(言うまでもなく)
>
「起きる可能性が非常に高い(大したことはない)事故」など起こすわけがない。
>
上記の論理は、高校生でも、間違っているとわかるでしょう。

可能性が低い事故をおこさないのは、簡単なのです。
可能性が高い事故を防ぐのは、難しいのです。

交通事故で言えば、

千葉県で交通事故死者ゼロの日は、ありうる
千葉県で交通事故ゼロの日はない

今日は交通事故死者ゼロだった、だから、とうぜん交通事故もゼロだ、などと、
いったら、数学教師はつとまらない。 生物学ノーベル賞は取れるかも知れないが。


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